今年で37回目となる兵庫県若手地域農業リーダー海外派遣団(松元一師団長)が7日から来伯し、各地で研修を行った。今年度は兵庫県立農業大学校から3人、同県立農業高校、同県立有馬高校、同県立上郡高校から9人の計12人の生徒が参加し見聞を広げた。
一行は7日にブラジルに到着。サンパウロ(聖)市の移民史料館見学など市内観光をし、その後聖州マリリア市へ移動した。現地ではコーヒー農場や果物農園見学、地元日系団体と交流を行った。
9日にはJACTO社の見学、パラナ州のアプカラナ高校では同年代の生徒らと共同実習を行った。同州マリンガ市では非日系を含む一般家庭でホームステイを体験。14日はイグアスの滝を見学、同州クリチバ市では山下農園やブラジル兵庫県事務所を訪問した。
16日に聖市に戻り、リベルダーデ区のニッケイパレスホテル地下レストランで集まったブラジル兵庫県人会員らと食事をして懇談、最後の夜を楽しんだ。
食事会では一人一人自己紹介をし、ブラジルについてのクイズ大会などで盛り上がり、正解者には県人会から景品が贈られた。また県人会から生徒らにサンダルとミサンガが贈られ、松元団長と生徒からは兵庫県の名産が県人会へ贈られた。
研修を通しての感想について、学生リーダーの西山智大さん(農大2年)はマリンガ文協で見たソーラン節に驚いたと話し、「修行をした後、将来は農家としてブラジルへ戻ってきたい」と大きな夢を語った。
五十嵐玲さん(農大1年)はホームステイが楽しかったそうで、「ホスト家族とシュラスコを食べたり、クリスマスツリーを作ったのが思い出」と笑顔を見せた。
堀川裕貴さん(上郡高校2年)はアプカラナ高校の実習で見た豚の解体が印象に残っていると話し、「日本では気絶してから解体するが、こちらでは生きたままやる。可哀そうだと思ったが、自分たちが食べていくためには仕方ないと割り切れた」と自身の成長を感じ取った。
小仲優樹さん(有馬高校1年)は「ブラジルの農業は日本と比べ、機械化されていると思った。機械自体も大きい」と冷静に分析した後、「イグアスの滝に突っ込むボートに乗って楽しかった」と高校生らしい一面も覗かせた。
サンパウロ新聞 2015年11月19日付
