右から3番目が平野氏、4番目が小島氏
平成27年度秋の叙勲伝達祝賀会が、8日午後3時からサンパウロ(聖)市モルンビー区の在聖日本国総領事公邸で行われ、旭日双光章受章の小島友四郎氏(82)と旭日中綬章受章の平野セジ氏(77)にそれぞれ勲章と勲記が伝達された。
小島氏はモジ・ダス・クルーゼス中央日本人会会長、理事を14年間務め、日系福祉団体や若者による和太鼓グループの活動への支援を推進した。さらに、ブラジル福島県人会会長を10年務め、高校生研修生制度の創立、東日本大震災における募金活動、野口英世記念会の整備、日伯交流、日本文化普及に多大な貢献を行った。
平野氏はブラジルを代表する社会学者であり、2005年から2年間、サンパウロ大学副学長を務め、10年に同大学から名誉教授の称号を授与した。1995年から97年にかけて天理大学の客員教授を務め、日伯学術交流の推進に寄与。2008年にはサンパウロ大学「ブラジル日本移民100周年委員会」の委員長としての功績が認められ、「日本移民100周年記念外務大臣表彰」を受章。08年から13年は大阪大学とサンパウロ大学との間で日本移住に関する研究を、また08年から現在に至るまで上智大学との間で実施されている研究者養成プログラムのブラジル側コーディネーターとして参画している。13年には、FAPESP(聖州研究財団)と日本の研究機関が覚書を交換するための仲介役を果たした。
祝賀会では功績が読み上げられた後、中前隆博総領事から勲記と勲章が伝達され、祝辞が述べられた。「小島氏は長年にわたり日系社会のリーダーとして活躍され、日系社会の発展と日本語文化普及のために尽力された。平野氏は日伯学術交流の推進や日本移民に関する研究において大きな貢献をされた。こうしたお二方の並々ならぬ努力や誠実な姿は日系社会のお手本として誰もが認めるであろう。長年にわたる日本とブラジルの友好協力関係の拡大に対する大きな貢献に対して深く感謝いたします」と称えた。
小島氏は「夢のようです。全然予期していないことで、びっくりしている。体力には自信があるので、まだまだ元気にやれそう。今後、これまで以上に地域社会の貢献に努めていきたい」、平野氏は「非常に嬉しいと同時に驚いている。サンパウロ大学と日本の大学とのつながりをもっと深めていきたい。来年、日本の大学からサンパウロ大学に2週間、生徒を受け入れるプロジェクトも準備が始まっている。ポルトガル語、ブラジルでの生活、日系企業について少しでも多くのことを学んでもらって、未来につなげていきたい」と今後の抱負とともに喜びを語った。
会場となった公邸には、小島氏と平野氏の家族や友人をはじめ、呉屋春美文協会長、菊地義治援協会長、本橋幹久県連会長ら日系団体各代表者の来賓を含む約30人が集まり、叙勲伝達を祝福した。伝達式の後には、記念撮影と祝賀会が行われ、参加者たちが小島氏、平野氏との歓談を楽しんだ。
サンパウロ新聞 2015年12月11日付
