06/03/2026

Ano: 2015

平成27年(2015年)春の叙勲伝達式が、24日午後3時からサンパウロ市モルンビー区の在サンパウロ日本国総領事館公邸で行われ、旭日双光章受章の吉岡黎明氏(78)に勲章と勲記が伝達された。会場となった公邸には、吉岡氏の家族や友人をはじめ、呉屋春美ブラジル日本文化福祉協会会長、菊地義治サンパウロ日伯援護協会会長、本橋幹久ブラジル日本都道府県人会連合会会長ら日系団体各代表者の来賓を含む約25人が集まり、吉岡氏の受勲伝達を祝福した。 開式の辞を中前隆博総領事が述べた後に、来賓紹介が行われ、吉岡氏の功績が読み上げられた。 同氏は、社会福祉法人救済会「憩の園」で会長を務め、「宮腰千葉太多目的ホール」を建設・落成するなど日系社会や地域社会における高齢者への支援及び介護技術普及に貢献。平成23年(2011年)には帰伯労働者情報支援センター(NIATRE)を創設して会長に就任すると帰伯者の就労支援に取り組み、日伯両国の社会問題解決に努めた。 功績が読み上げられた後に、中前総領事から吉岡氏へ勲記と勲章が伝達され、来賓者と家族から拍手が送られた。 引き続き、中前総領事が祝辞を述べ、「吉岡氏は温厚かつ、責任感強く、誰からも親しまれる人柄で、日系社会に大きな貢献をされてきた」と称えた。 学生時代はファベーラ(貧民街)でボランティア活動もしたという吉岡氏は受勲者あいさつの中で「夢にも思っていなかった勲章をいただき、その意味がまだ自分自身はっきり分かっていないような気がしますが、推薦された方々には深くお礼申し上げます」と話し、謝辞を述べた。 伝達式が終わると記念撮影が行われ、式はその後、軽食や飲み物が用意されたパーティー形式の懇談会に移行。参加者各人が吉岡氏との歓談を楽しんだ。 2015年6月30日付
山口県のロータリークラブが山口県人会(要田武会長)を仲介し、憩の園とひまわり託児所それぞれに日本米と洗剤などの日用品を贈呈した。サンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で22日午後2時から贈呈式が行われ、憩の園の吉安園子会長、相田祐弘第1副会長、ひまわり託児所のワダ・サチコさんが同県人会館を訪れた。 同クラブがブラジルへの支援金10万円の寄付を始めて今年で21年になる。当初はオザスコ市の団体へ寄付していたが、日系社会に貢献したいという意向から憩の園とひまわり託児所が選ばれ、現金ではなく、「本当に必要としている物」を送りたいとし、5万円ずつの物資援助となった。 憩の園へは日本米270キロ、ひまわり託児所へは粉石鹸140キロ、消毒用塩素288リットル、台所用石鹸84リットルが贈られ、憩の園では先月31日に開催された「手巻き祭り」で早速使用され、来場者を喜ばせた。 同県人会の伊藤紀美子事務局員は「仲介役は大変だが、嬉しいこともある。スーパーの社長やお米屋さんが『何かできることはある?』と自主的に協力してくれる。足が出た分は要田会長が気持ちとして自費でまかなうなど、心のこもった支援を心がけて来た。誰かに良くしてあげたことは、自分に返って来る」と今までを振り返った。 来年の寄付は未定。ブラジルへの寄付が続いているため、ロータリークラブの決定によっては、違う国への寄付に変更する場合もあるという。   【コラム】 モザイク アメリカの在ロサンゼルス山口県人会が、今年で創立110周年を迎えることに合わせ、第4回「在外山口県出身者の会」が11月14日にロサンゼルス市で開催される。当日は山口県議会議長も訪米し、参加者と交流するとか。サンパウロの山口県人会はこれに向けた準備で大忙しだが、同県人会では現在参加者を募集中。山口県出身者でなくても、山口で働いていた親や夫、妻が山口県出身など、山口に縁がある人なら誰でも参加可能。問い合わせは同県人会(電話11・3208・6074)まで。 2015年6月30日付
ニッポ・カタリネンセ協会(篠原ロシャーナ会長)と宮城県人会(中沢宏一会長)が共催する「第1回サンタ・カタリーナ日本祭・七夕祭」が7月3、4両日、同州フロノポリス市の州立歴史博物館(Praca XV de Novembro-Centro)で開催される。また、「日伯外交120周年記念式典」が、同州の州庁舎(Rodovia SC 401-km 5,4600 Bloco1)で6日午前10時半から開かれ、梅田邦夫特命全権大使なども出席する。 中沢会長と同祭渉外担当のナジール・デ・モライス氏が案内に来社した。 同市は1803年に石巻若宮丸漂流移民5人が日本人として初めてブラジルに上陸した場所。現在は宮城県との親善交流が進められており、その関係で宮城県仙台を代表する七夕祭を日本祭に取り入れた。 開催のきっかけについて中沢会長は「各州部では日本祭りを開こうと活気づいている。そんな中、池田敏雄在クリチバ総領事から声を掛けられ、小規模ながら同祭が実現した」と述べた。 当日は、和太鼓、茶道、剣術、居合道、合気道、ラジオ体操、健康体操、盆踊りなどが行われる。その他には折り紙、マンガ、切り紙、日本語、書道、生け花、盆栽、武道など日本文化関連のワークショップも企画され、日本食や民芸品、焼き物なども販売される。 ナジール氏は「フロリアノポリスは魚類、カキなどの海産物も豊富で美味しい。当地の連邦大学の学生らやその他大勢の方々に、日系社会を知ってもらい交流を促進したい」と願いを込めた。 3日は午前11時から午後7時まで、4日は午前9時から午後5時まで。 同祭への問い合わせは宮城県人会(電話11・3209・3265)まで。 2015年6月30日付
元本紙記者で、現在沖縄探見社代表を務める高橋哲朗氏(53、埼玉)がこのほど、「沖縄の伝統行事・芸能を歩く」を発刊した。A5版、全128ページ。1100円(税別)。 高橋氏は、日本の全国紙の記者経験の後、ブラジルにある本紙を含め、オーストラリア、米国で記者・編集活動を行った。沖縄県移住後はフリーランスのライター及び編集者を務めながら、2009年に出版社の沖縄探見社を設立している。 自身で書いた同書の内容を紹介する。 ◎   ◎ 天才画家、岡本太郎に「こんな小さな島の中に、どうしてあんなに数多く、豊かに残っているのか」(『沖縄文化論 忘れられた日本』より)と驚嘆させた伝統行事・芸能を、沖縄に今も息づく旧暦文化に沿って紹介しているのが本書である。 半裸の格好に草木を巻き付け練り歩く「安田のシヌグ」のように古い時代の香りを漂わせる儀式もあれば、赤毛のかつらを被り棒を操りながら踊る「南之島(フェーヌシマ)」のように出所不明の芸能もあれば、「唐人行列」「路次楽」や「打花鼓」のように中国の影響が鮮明な芸能もある。旧盆の伝統芸能「エイサー」は、きらびやかな衣装といい、緻密(ちみつ)に計算され息の合った踊りといい、最新のエンターテイメントと比べても見ごたえに遜色(そんしょく)はない。 本土と同じ起源を持つ行事・芸能でも、沖縄ではかなり中身が異なっている。例えば、3月の節句は本土ではひな人形を飾るのが一般的だが、沖縄では浜辺に出て遊ぶ「浜下り」という行事になっている。5月の節句では鯉のぼりを揚げたり、鎧(よろい)や兜を飾ったりするのが県外では典型だが、沖縄では「ハーリー(糸満では「ハーレー」)」と呼ばれる龍船競漕を行うのが代表格である。 獅子舞といえば、日本全国にさまざまなタイプが受け継がれているが、関東地方では、獅子頭を持った一人の男性が大きな布をかぶって体を隠し、音楽に合わせて波打つように体を揺らしながら、正月に踊る姿が思い浮かぶ。一方、沖縄では獅子舞が演じられるのは秋の豊年祭が多い。しかも、長いふさふさした体毛を全身にまとい、ライオンや犬を思わせるリアルな動物の動きを二人組が演じる。 同じ沖縄の中でもエイサーや獅子舞、綱引きなどは地域ごとの違いが際立つ。本書では、豊富な写真とともに地域の特色や伝統の由来を解説している。また、観光県・沖縄では伝統行事・芸能を気軽に見られる機会は多い。エイサーをはじめ地域のイベントの中で頻繁に上演されるからだ。こうしたイベントの開催・鑑賞情報もふんだんに盛り込んでいる。 なお、同書に関する問い合わせなどはホームページ(http://www.okinawatanken.ecnet.jp/index.html)を参照のこと。 2015年6月27日付
石川県人会(森永ジェラルド会長)主催の「第16回文化祭」が20、21日午前10時から午後5時まで、サンパウロ市パライゾ区の同県人会館で開催された。 当日の会場には俳句、水彩画、絵手紙、生け花、陶芸作品など様々な作品が展示され、見る人の心を和ませた。また、各種作品の販売や絵手紙のワークショップも催され、多くの家族連れで賑わった。 20日には、ブラジルアマチュア能楽連盟の松謡会に所属する小笠原潤氏とその弟子のルシアナ・ベローリ氏による「能」が披露された。能楽作品「羽衣」をポルトガル語に翻訳するなど新しい企画も盛り込まれた。演者のベローリさんは「理由もなく、日本文化に惹きこまれて」能楽を始めた。日本には2度行った経験があり、「整体法について調べ、能楽堂を巡った」という。 友達が能の指導をしているという80代の日系人女性は「本物の能とは少し違うけど、これはこれで良い」とコメントした。 会場に訪れたブラジル三指会の石井久順代表は「石川県は芸術の街。移民の数は決して多くはないけれど、芸術と精神を少しでも伝えたいという思いは熱い」と力説した。同県人会元会長の竹下康義氏は「陶芸は自前の電気釜で焼いている。食べ物も文化だけど、芸術も文化です」と語った。 昼食には同県人会手作りのカレーと福神漬、餅も販売され、参加者の胃を満たした。偶然訪れた滋賀県人会長の山田康夫氏は「陶芸をはじめ、文化祭のレベルが格段に上がっている」と評価していた。 2015年6月27日付
聖市の歓迎行事は8月5日に 日伯外交樹立120周年の今年、日本の海上自衛隊練習艦隊が7月末から8月上旬にかけてブラジルを訪れる。寄港予定地はレシフェ、リオ、サントスの3カ所。練習艦隊のブラジル訪問は、移民100周年の2008年以来7年ぶりとなる。 艦隊の構成は練習艦「かしま」(小沢輝男艦長、兵庫)、「しまゆき」(小圷聖一艦長、愛知)と護衛艦「やまぎり」(橋本聖一艦長、熊本)の3隻で、司令官は中畑康樹・海将補(愛媛)。初級幹部が外洋航海を通じて知識・技能を実地に習得、訪問国との友好親善関係の増進に寄与することを目的に実施され、5月21日に東京・晴海ふ頭を出港した。 59回目となる今回は、最初の寄港地ハワイを皮切りに、10月末までの160日間に米国、メキシコ、ブラジル、アルゼンチン、チリ、ペルーなど12カ国を訪問する。航行距離は5万4000キロメートル。 乗員数は初級幹部166人(ほか、タイ王国海軍少尉1人)を含む約710人。初級幹部の出身県で多いのは、埼玉(15人)、愛知、東京(14)、神奈川、千葉(13)などで、そのほか福岡、茨城、岡山、広島、鹿児島、兵庫など計42県にわたる。女性乗員の人数は55人。 練習艦隊のブラジル訪問は11回目。今回はレシフェで3隻が寄港した後、リオ1隻(かしま)、サントス2隻(しまゆき、やまぎり)の分散寄港となる。寄港日はレシフェが7月28~31日、リオが8月4~7日、サントスが同5~8日を予定している。 リオは同地の日伯外交樹立120周年実行委員会が主催して、8月6日に市内の日系協会会館で歓迎会を開く。 サンパウロでは8月5日、文協、県連による歓迎式典を文協大講堂で開催し、式典後は出身県の県人会との交流行事が行われる予定。翌6日、7日にサントスで艦上レセプションや地元日系団体との交流などの行事を実施する方向で準備が進められている。 レシフェでも、具体的な日程は未定だが、レシフェ文化協会関係者によれば、寄港中に歓迎・交流行事が行われる見込みだ。 2015年6月25日付
ニッケイ新聞 2015年6月25日 日系諸団体が11日夜、聖市文協で中前隆博・在聖総領事の歓迎会を行なった。日系5団体代表にJICAやJETRO、麻州からも来場者があり、貴賓室は約250人が詰め掛ける超満員となった。 あいさつに立った呉屋春美・文協会長は「外交120周年、在聖総領事館設立100周年と重要な年を迎える本年。距離は離れている両国だが、より密接な関係になることを望む。新総領事には管轄内の隅々に足を運んでいただき、移住者らに励ましの声をかけてほしい」と激励した。 雅子夫人と共に出席した中前総領事は、「これまで大使館のあるブラジリア勤務だったが、日系社会の中心地であるサンパウロに赴任できたことは喜び。慰霊碑にも参拝したところで、先駆者のご苦労は敬服に値する。昨年は安倍晋三首相の来伯が実現し、さらに友好関係を緊密にする機会を迎えている。大部一秋、福嶌教輝に続く総領事として業務に励みたい」とポ語で決意表明した。 呉屋会長から雅子夫人に花束が手渡され、援協の与儀昭雄副会長の発声で乾杯した。その後は懇談の時間が設けられたが、新総領事にあいさつするため大勢の参加者が列を成し、中前総領事は午後10時まで丁寧に対応していた。 □関連コラム□大耳小耳 今月9日に着任以来、すでに何度も日系行事に足を運んでいる中前隆博聖総領事。自身の歓迎会、故・大部一秋前総領事を偲ぶ会、芸能祭に白寿者表彰と毎週のように文協ビルを訪れている。白寿者表彰では式典後、貴賓室で受賞者の大先輩と記念撮影に収まる姿も。この調子で〃伝統〃の移住地巡りもフル回転?!
ニッケイ新聞 2015年6月25日 山口ロータリークラブ(RC)がブラジル山口県人会を通じ、救済会「憩の園」と聖市の託児所「ジラソル」に日本米や生活用品を寄付した。贈呈式が23日午後、リベルダーデ区の山口県人会館で行なわれ、関係者らは日本からの支援を喜んだ。 山口RCは毎年同県人会を通し、当地の福祉団体に10万円相当の物品寄付を行なってきた。今年で21年目を迎える。10年目まではオザスコ市の孤児院に、20年目までは希望の家福祉協会に10万円相当の米を贈っていた。同一団体への寄付を10年で一区切りとする方針から、今回は新たに冒頭の2団体がそれぞれ5万円(約1300レ)分の物資を受け取った。 ジラソルには洗濯用洗剤140キロ、液体洗剤84リットル、塩素消毒液288リットルが贈られた。運営者の和田アンナ・サチコさんと遠藤オズワルド・シロウさんは、「子どもたちの良い生活環境が維持できる。こうした支えは運営の助けになる」と感謝した。 270キロもの日本米を5月に受け取っていた救済会の吉安園子会長、相田祐弘副会長は、「手巻き祭りで早速活用いたしました。貴重な日本米とあって何よりもありがたい」と礼を述べた。 要田武県人会長は「仲介役として慈善団体を支援する事業は我々にとっても大切なこと」と話し、山口RCによる継続的寄付を喜んだ。 □関連コラム「大耳小耳」□ 託児所「ジラソル」は聖市ヴィラ・マリアーナにある。現在は生後6カ月の幼児から10歳まで、母子家庭や自閉症児など約20人を預かっているという。責任者の和田アンナさんは1989年に13歳の養子を溺死事故で失っており、それをきっかけに恵まれない児童向けの施設を始めたそうだ。山口ロータリークラブの寄付は、一世の高齢者介護を支援しつつも、伯人児童福祉施設にも援護―というバランス感覚がなかなか絶妙。
ニッケイ新聞 2015年6月24日 カンピーナス日伯文化協会主催(花田忠義会長、白沢セシリア実行委員長)による「第11回日本祭り」が13、14日、同会館で盛大に行われた。両日とも好天に恵まれ1万5千人が来場、身動きが出来ない程の大盛況となった。実行委員は汗だくで働きながらも、晴れ晴れとした表情で喜びの悲鳴をあげていた。 13日午前11時半からあった開会式は、林葵氏の流暢な日伯両語による見事な司会で進められた。同市役所代表の屋比久ルイス市議、本橋幹久・県連会長、渥美誠氏、長沼智之・在聖領事、松尾治・聖市文協副会長、頃末アンドレこどものその理事長、歌手の中平マリ子氏、羽藤ジョージ聖州議、中山喜代治モジ文協会長、名代アルベルト・ジュンジャイ文化協会代表、梅岡ホゼリオ・ブラガンサ・パウリスタ市文協代表。野村アウレリオ聖市議ら30数人の来賓の出席があり、カンピーナスの底力を感じさせた。 その後アトラクションに移り、聖市のコロニア芸能祭に勝るとも劣らぬ名司会の進行に乗って、日本文化の真髄を遺憾なく発揮、観客全てを魅了していた。非日系からも感嘆の声が盛んに上がり、大きな拍手が送られていた。演じ物は古典技能、武術、舞踊から舞踊まで、全てが目を離せない物ばかり。これで日本祭りの本領発揮となり、一般市民にも大うけの様子だった。 また、50以上のバザリスタが日本製品を始めとする様々な日常品を出品し、伯人に人気を博していた。館外特設テント会場では主催文協婦人部と各部自慢の日本食、近郊文化団体協賛の農産物、青果物、魚、菓子、花など試食したくなる物が勢ぞろいで、大繁盛していた。 「ムイント・オブリガード」と感謝しきり、1万5千人の来場者は2日間、心と胃袋で日本文化を堪能した。花田会長は疲れも忘れ、満面の頬笑みで会場を隈なく頭を下げて回り、来場者に礼の言葉をかけていた。14日の午後9時、花田会長の「今後もよろしくお願いします」との言葉で閉会となった。(樋口四郎通信員)
いわき市との姉妹都市計画も 日本人歌手の中平マリコさんが、今年1月に宮城県人会の中沢宏一会長に渡した綿の種の様子を観察するため、12日にサンパウロ州アチバイア市を訪れた。福島県いわき市の震災復興プロジェクトの一環として、中平さんを通じ中沢会長にいわき市のオーガニック・コットンの種を渡したことから、いわき市とアチバイア市共同のコットン・プロジェクトが始まった。アチバイア市に住む中沢会長の働きかけで、同市といわき市をつなぐ一大プロジェクトとなった。 アチバイア市には福島県人会の支部があり、同市の乾マリオ副市長や文化協会会長も福島県人2世。元福島県知事の松平勇雄氏が2度同市を訪れたこともあり、福島県とは縁が深い。同市にはかつて綿栽培に従事した人が多く、乾氏も幼少の頃に綿を採取した記憶があるという。中平さんと中沢会長は同市の市役所を訪れ、サウロ・ペドロソ・デ・ソウザ市長と乾副市長らと会談し、プロジェクトの進展状況などを報告した。 さらに、現在アチバイア市はいわき市と姉妹都市提携を結ぶことを計画しており、市長からいわき市へのメッセージが中沢会長に託された。メッセージは同日中に中沢会長から永山八郎ブラジル福島県人会会長に渡され、同日夜に永山会長はメッセージを携え、日本へと旅だった。 またソウザ市長、乾副市長共に、綿の栽培は同市の利益にもつながるとし、プロジェクトの協力を約束した。 中平さんは「現在のいわき市は報道で伝えられているようなものではない。市民は生きる希望を失くしている。いわきの綿の種がブラジルで花を咲かせていることを伝えると、皆喜んでくれる。プロジェクトの進展や姉妹都市提携が生きる希望につながれば」と話した。 一行はその後、中沢会長の自宅で栽培されている綿の苗を視察。1月に植えた種は現在2メートル近くまで伸び、綿はあと少しで収穫できるまでに成長していた。4月に植えた種も順調に成長しており、中平さんを喜ばせた。 同行していた福島県人会アチバイア支部副会長の乾光衛氏は「いわき市の復興に役立つなら、それに越したことはない」と笑顔を見せた。 中沢会長は「アチバイアには昔、綿栽培をしていたイタリア移民やポルトガル移民が多く、みんな懐かしがっている。今後ははインジオにも加わってもらえれば」と話す。 中平さんは「日本から渡った綿がブラジルで育ち、そして日本へまた戻る」と感慨深そうに話した。 2015年6月24日付
兵庫県の井戸敏三知事が8月18日から、各記念式典などに参加するため来伯する。案内に兵庫県人会の尾西貞夫顧問、クリチバ市の兵庫県ブラジル事務所の山下亮(まこと)所長と彌城(やしろ)正嗣副所長が来社した。 兵庫県とパラナ州が友好提携を結び今年で45周年となり、井戸知事はそれを記念して8月20日にクリチバ市イグアス宮殿で行われる式典に参加する。続いて、21日にブエノスアイレス市でのアルゼンチン兵庫県人会創立55周年式典、23日にサンパウロ市で開催されるブラジル兵庫県人会創立55周年式典と3つの式典に出席する。 その他にもパラグアイ兵庫県人会との交流、パラナ州知事や在サンパウロ総領事との会談なども予定されており、その後24日に帰国する。 また兵庫県職員の彌城氏が、5月29日付けで同事務所の副所長に就任し、あいさつのため来社した。3年間の任期を予定しており、「在伯の兵庫県人や日系人の方と交流を深め、良い関係を築いていきたい。兵庫の企業のブラジル進出の地盤作りができれば」と決意を語った。 式典などの問い合わせは兵庫県人会の平野氏(電話11・3207・0025)まで。正午から午後4時まで受け付けている。 2015年6月24日付
ニッケイ新聞 2015年6月23日 日系諸団体が共催し12日、聖市で大部一秋ウルグアイ大使(元在聖総領事、享年62)を偲ぶ会が行なわれた。同氏が肝不全で急逝してからちょうど1年が経過。異例ともいえる一周忌が文協で開催された。2008年から3年半の任期中、106カ所の集団地を164回も訪問し、コロニア各地で親しまれた。惜しまれつつ13年からは、ウルグアイ駐在特命全権大使を務めたが、当地では〃永遠の総領事〃とも慕われる存在だった。小講堂には管轄内各地から130人ほどが集まった。モジ文協の中山喜代治理事長は「モジには4回も来て頂いた。これまでの総領事にはなかったこと。移住者との会話には何の壁も感じさせない気さくさがあった」と人柄を称えた。公邸での食事会に招待されたことがあるコチア青年連絡協議会の村田重幸前会長は、「コチア青年十数人を公邸に招いて頂いた。移住者の話を親身になって聞いてもらえたことが印象的だった」と故人を偲んだ。遠路、麻州クイアバから訪れたブラジル中西部日伯協会の伊沢祐二会長は、11年から始まった七夕祭りを引き合いに大きな感謝を示した。「大部さんがクイアバを訪問した時に日系行事の開催を強く勧め、州や企業への働きかけてくれた。大部さんがいなければ実行できなかった。日系社会の結束も強まり感謝の気持ちしかない」。会では日系5団体の代表者が大部氏へ追悼の言葉を送った。雅子夫人と訪れた中前隆博在聖総領事は、「先輩の背中を見て業務に励みたい」と語り、梅田邦夫駐伯大使もメッセージを寄せた。哀悼の意を込め、尺八演奏や弦楽四重奏が行なわれ、参列者が順に献花し故人を偲んだ。日本から訪れた妻の栄子さんと長女の美栄子さん、聖市に赴任している長男の一城さんはしきりに感謝を示し、会場出口で全員と言葉を交わし見送った。 □関連コラム「大耳小耳」□ 送別会のときに「心はサンパウロに残る」という名言を吐いて伯国を去り、ウルグアイ大使になった〃永遠の総領事〃大部一秋氏を、コロニアが12日に偲んだ。突然判明した肝不全でこの世を去ったが、奇しくも長男は伯国に赴任し、あれよあれよという間に今年10月には伯人女性との結婚式を予定するとか。当地に親戚ができることもあって妻の栄子さんは「大部の魂は大好きなこの国にまだ残っているはず」と冗談交じりに話す。送別会の言葉通り、これからも〃永遠の総領事〃は天からコロニアを見守ってくれるに違いない。
昨年6月12日に61歳で死去した大部一秋ウルグアイ大使(元在サンパウロ総領事)を偲ぶ会が、日系5団体の共催により12日午後3時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協小講堂で開かれ、夫人の栄子氏、長男の一城氏、長女の美栄子氏が出席した。 当日は、日系団体関係者や大部氏と親交の深かった人など、約150人が参列。日伯両語の司会で進行し、中前隆博在サンパウロ総領事は「大部氏は死してなお、追いかけるべき背中を見せてくれている。外交官の仕事は様々あるが、一番大切なのは全人格をかけて信頼関係を築いていくことだと信じて疑いません」と偲んだ。 その後、日系5団体の各代表者らによるあいさつや梅田邦夫駐ブラジル日本国大使と西林万寿夫ギリシャ日本国大使らのメッセージが代読された。また、シェン響盟氏による尺八の演奏や創価学会カメラタ池田によるバイオリンの演奏も行われた。 親族からのあいさつでは、栄子氏により「余命の宣告にも動じず、1日でも早くウルグアイに戻ろうとしておりました」と大部氏の晩年の様子が話され、「数々の赴任地の中でもブラジルにいる時が一番生き生きしていたと思います」と述べた。 長男の一城氏はブラジル人女性と結婚し、「父が生きていたら、話したいことがたくさんある」と胸中を語った。 最後はカメラタ池田の演奏により大部氏への献花が行われ、閉会した。 2015年6月23日付
「移民の日」の6月18日午後、今年もサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協大講堂で開拓先亡者追悼大法要が営まれた。文協、県連、ブラジル仏教連合会、釈尊讃仰会、仏教婦人連盟が共催。日系団体・日本政府機関代表、一般参加者など約200人が訪れ、今日の日系社会の礎となった先人に感謝の気持ちを伝えた。 斉藤正行・釈尊讃仰会会長のあいさつで午後2時に開会。茶道、生け花、邦楽団体による献茶、献花、献楽に続き、文協コーラスの歌声の中、稚児、導師と僧侶らが舞台上に上がった。 導師の尾畑文正・仏連会長は敬白文で、「夢と希望を抱いて来た新しい土地で、苦労や悲しみを家族、隣人と助け合って乗り越え、今の日系社会を作ってくださった」と感謝を表明。続く追悼の辞で呉屋春美文協会長は、「今日の日系社会は先駆者が将来を見つめて築き上げたもの」と述べ、日本文化の普及や内外・地方日系団体との連携強化、人材交流、人材育成など今後の取り組みへの決意を表した。 夫妻で出席した中前隆博在サンパウロ総領事は、移住者・日系人がブラジル社会で獲得してきた尊敬と信頼、日伯両国の懸け橋として果たした役割を称賛。「今日日本とブラジルが信頼で結ばれ、世界の発展のために働けるのも日系人が築いた礎があってこそ」と述べた。JICAブラジル事務所の那須隆一所長も、ブラジルでの活動における日系社会の存在の大きさに触れ、「日系社会とともに日伯関係をより良いものにしていきたい」と話した。 読経、尾畑導師の法話に続き、舞台上で琴が演奏される中、一般参加者が焼香。仏教婦人連盟の中岡芙二子会長の閉会の辞で法要は終了した。 「移民の父」水野龍の三男、水野龍三郎さん(84)は今年もパラナ州クリチバから来聖し、追悼行事に出席した。サンパウロの行事に出席するのは6年目。今年は特に、笠戸丸移民以前の1906年に水野とともにブラジルに着いた鈴木貞次郎の孫と会い、一日を過ごしたという。「今年はとても良かった。他の年より良いような気がします」と笑顔で話していた。 平日午後のため毎年若い世代の参加者は少ないが、石原アラン勇二さん(27、2世)は日教寺を手伝って4年前から法要に出席しているという。「焼香すると、先駆者への感謝の気持ちが出てくる」と話す。 同追悼法要が始まったころから毎年訪れているという難波悦男さん(89、北海道)、道子さん(85、静岡)夫妻。今年で移民85年になる悦男さんは「平日ということはあるが、もう少し大勢の人に来てもらえたら」と期待を表す。「法要はいつも心に沁みる。コロニアの大きな行事だと思う。2世、3世の人にも続けてほしい」と話していた。 2015年6月20日付
先人の遺徳を偲び足跡振り返り サンゴンサーロ教会ミサブラジル日本移民107周年を記念した毎年恒例の行事が18日、サンパウロ(聖)市内にあるサンゴンサーロ教会での慰霊ミサ、イビラプエラ公園内開拓先亡者慰霊碑前及びリベルダーデ区文協記念講堂での仏式法要がそれぞれ執り行われた。一般参列者が年々減少する傾向にある中、各行事には中前隆博在サンパウロ総領事をはじめ、文協、援協、県連など各日系団体関係者たちが出席。先人の遺徳を偲び、その足跡を振り返った。 午前8時からはセントロ区のサンゴンサーロ教会で先駆者慰霊ミサが行われ、昨年より40人も少ない約70人が参列した。ミサはフレイ・アレシオ神父の日本語の説教から始まり、続いて文協の呉屋春美会長をはじめ、日系諸団体代表及び在聖総領事館の飯田茂領事部長らがそれぞれ祈りの言葉を述べた。 ミサに訪れた瀧本エドアルドさん(71、2世)は「昔は仕事をしていたから来れなかったが、退職を機に10年前から来るようになった。父が移民としてブラジルに来たということを忘れないために来ている」と語った。 錦田カズエさん(75、3世)は「子供の頃から来ている。母は2世だが、『移民の日』のミサだけは絶対参加してほしいと言っていた。成人してからも毎年参 加している。参列者は減ったが、また戻って来ると思う。私たちの祖父たちが頑張ってくれたから、今の私たちがある。それに感謝したい。若い3世、4世に は、もっと日本移民に関心を持ってほしい」と若い日系人への希望を語った。 ミサの後はカフェや軽食が振る舞われ、参列者たちは交流を楽しんだ。 イビラプエラ慰霊碑追悼法要 午前10時半からは、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連)と仏教連合会(仏連)による追悼法要が、イビラプエラ公園内の開拓先亡者慰霊碑前で営まれた。 各県人会・日系団体代表ほか、中前隆博在聖総領事など日本政府関係者ら70人あまりが訪れ、現在のブラジル日系社会の礎となった先人に感謝を捧げた。 慰霊碑前には36県人会が持参した過去帳が並び、原島義弘・県連慰霊碑委員長の進行で法要を開始。尾畑文正仏連会長が導師を務め、読経の中、出席者一人一人が焼香した。 碑を管理する県連の本橋幹久会長は追悼の辞で、故・藤川辰雄氏による慰霊碑建立の経緯について言及した。その上で、今年の3月に行われた県連ふるさと巡り 最終訪問先のリンスでの慰霊法要を回顧。「過去帳の最初のページを開き、1922年の6歳以下の幼年児童の死亡者数の多さに目を疑った。入植当初の生活環 境がいかに悲惨で苦しかったか、そういった時代を通ってこそ、今の私たちがあることを十分に承知しなければならない」と述べ、追悼行事を行う意義を強調し た。 中前総領事は「日本人移住107周年の供養を行うにあたり、私たちは開拓先亡者たちへの感謝を忘れず、両国の関係増進のため一層努力していくことを改めて誓います」と追悼の辞を述べた。...
ニッケイ新聞 2015年6月20日 グァタパラ移住地で入植53年を祝う「入植祭」が7月11、12の両日に開催されるにあたり、県連がバスツアーを実施する。10日午後11時半に地下鉄リベルダーデ駅前(リ大通り側)を出発し、翌日「拓魂碑」前で行われる慰霊祭と入植祭に参加する。リベルダーデ到着は11日午後9時ごろ。参加費は185レアル。県連の伊東信比古さんは「できるだけ早めの申し込みを」と呼びかけている。申し込みはグローバル旅行社(11・3572・8990/セリアさん)まで。
ニッケイ新聞 2015年6月19日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)主催の「第18回日本祭り」(7月24、25、26日)前売りチケットが、15レアルで発売中(当日18レアル)。8歳以下と65歳以上の人は入場無料。取り扱い場所は次の通り。▼聖市=県連(Rua Sao Joaquim, 381, sala 51, 5o andar)、エンポリウム・オリエンタル(Av. Paulista, 523, metro Brigadeiro)、メルカリア・ニホンヒン(Rua Juno, 125- Vila Carrao)▼サントス市=オリエンタルハウス(R....
高知県人会主催の「第21回カラオケ大会」が5月31日、サンパウロ市リベルダーデ区の静岡県人会館で行われた。 小雨の降る中、大会は早朝から始まり、夜まで続いた。出場者は346人で、年齢などで分けられた部門別に競技は行われた。長丁場になるので、審査員によって選ばれた各カテゴリーの優勝者には、順次同県人会館1階で表彰された。出場した遠藤清氏(90、福島)は「25年間カラオケを歌っている。慣れてるから緊張もしないし、今日はまあまあよく歌えた」と感想を述べた。 正午からは開会式が行われ、「カラオケはコロニアにとって、切っても切れない関係。日頃の成果を存分に発揮してもらいたい」と片山アルナルド会長はあいさつした。開会式の後、ゲストに呼ばれた若手民謡グループ、「民」が登場。片山会長は「民謡という、日本で何百年も歌い継がれてきた歌が、ブラジルでも歌われている。伝統を継承する若者たちをどうか皆さんも応援して下さい」と紹介した。 グループ「民」は民謡の歌唱から三味線、大太鼓の演奏など全部で7曲を披露。大太鼓の演奏時にはその圧倒的な迫力に場内は静まり返り、演奏後は盛大な拍手が送られた。最後に「ソーラン節」が歌われ、「はーどっこいしょ、どっこいしょ」の掛け声に会場は一体となった。「若い人の声は力がみなぎっている」と来場者は感嘆の声を上げた。 同館1階では高知県名物料理の鰹のたたきや、鯛の蒸し焼き、ゆず餅、牛丼などが販売された。前日に鰹のたたきの仕込みを手伝ったという甲藤マリオさん(54、2世)も、当日は会場で料理を楽しんでいた。会場では他にも高知の紹介や、バザー、マッサージが行われ来場者を楽しませた。 2015年6月19日付
サンパウロ(聖)州のグァタパラ移住地で7月11日、毎年恒例の入植祭が催される。今年で入植開始から53周年。同地農事文化体育協会から茂木常男会長と脇山俊吾副会長が、案内のため本紙を訪れた。 当日午前10時に移住地内のモンブカ墓地で慰霊祭を行い、その後中央公民館(Av.12 de Janeiro, 377)で記念式典、演芸会と農産展も催される。農産展では同地特産のレンコンや卵をはじめ多くの野菜が並ぶ。また同協会日本語学校の生徒らの作品展もあるという。 茂木会長は「お祭りを通じ、日本文化を移住地の後継者及び近隣都市に伝承すると共に、日伯友好を一層深めていきたい」と意気込みを述べた。 2015年6月16日付
7月11日にサンパウロ(聖)州グァタパラ移住地で開催される入植53周年記念式典に出席するため、県連(本橋幹久会長)では毎年恒例のバスツアーを実施する。 7月10日午後11時30分に聖市地下鉄リベルダーデ駅(リベルダーデ大通り側)を出発し、翌11日のグァタパラ慰霊祭、入植祭式典、昼食を挟んでの農産展・演芸会などに参加。同日午後9時ごろに聖市に到着する予定。 料金は1人185レアル(バス代、保険料込み)。県連では「期日が迫っていますので、早めに申し込んでください」と呼び掛けている。 希望者は県連事務局(電話11・3277・8569)まで。Eメール(info@kenren.org.br) 2015年6月19日付