06/03/2026

Ano: 2015

ニッケイ新聞 2015年1月22日 日本文化庁の「文化交流使」として来伯中の薩摩琵琶演奏家・櫻井亜木子さん(38、東京)が19日昼、聖市リベルダーデ区の熟年クラブ連合会会館で演奏会を行なった。熟連の五十嵐司会長が歓迎のあいさつに立ち、「日伯外交樹立120周年の幕開けをお祝いする行事です。三味線、琴以外の極めて珍しい演奏会。素晴らしい音色を拝聴し勇気を頂きましょう」と、約80人の聴衆に呼び掛けた。櫻井さんは琵琶の起源や種類、同楽器の伴奏に合わせて語る平曲「平家物語」との関係性を説明し、「白虎隊」、自身の楽曲「桜島」、童歌「とうりゃんせ」「かごめ かごめ」で観客を楽しませた。「平家物語」も披露し、有名な冒頭「祗園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり―」という一節も披露した。事前の要望で鹿児島県生まれの関係者から「西郷隆盛」もリクエストされ、「出身者が目の前で聞いて下さるとあって、気持ちが引き締まった。でもちょっと緊張した」と胸をなでおろした。父が鹿児島生まれという松島節子さん(77、二世)は「プロによる演奏を初めて聴けて感動的だった。聴き慣れた童謡まで弾いてもらえて良かった」。筝曲宮城会の長瀬玲子会長は「琴とは違って音色に幅がある。生の演奏を聴いて胸にビンビン響いた」と感激した様子を見せた。開催に協力した鹿児島県人会の松村滋樹副会長は「薩摩琵琶を聴ける機会なんてめったにない」としみじみ語り、「熟連は一世ばかりだから多くの人に喜ばれた」と盛況ぶりに一安心した様子だった。◎   ◎聖市での公演はこの日が最終日。商議所の新年会、サンパウロ日本人学校、モジ文協、憩の園など計10公演で約千人を動員した。9日間の滞在を終え、「移民にとって日本は遠い記憶の存在かと思ったが、そうではなかった」と語り、コロニアに根付く日本文化に感激した様子を見せた。「日系の子ども達の前で演奏を始めたら、スッと姿勢を正して黙って聴く姿が印象的だった。浴衣を着て邦楽器を弾くという、いかにも日本らしい姿を見て、何か感じるものがあったのだと思う」との喜びを口にした。
震災経験語り継ぐことの大切さ 死者6434人、行方不明者3人、負傷者4万3792人を出した阪神淡路大震災から17日で20年となり、ブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、同日午前10時から物故者追悼法要をサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の宮城県人会館で執り行った。法要には兵庫県出身者をはじめ、福嶌教輝在聖総領事館総領事、日系3団体代表ら約80人が訪れ、犠牲者の冥福を祈った。 1995年1月17日午前5時46分52秒、淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡を震元とするマグニチュード7.3の大震災が発生し、兵庫県を中心に近畿地方一帯で大きな被害がもたらされた。 それから20年が立った17日、ブラジル兵庫県人会は物故者追悼法要を菊池顕正ブラジル仏教連合会会長(東本願寺南米開教監督)を導師に執り行った。 はじめにあいさつに立った尾西会長は、「ブラジル兵庫県人会が主催する法要は今回で2回目ですが、改めて亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。被害に遭われた方のご心労をお察し申し上げ、また、昨年亡くなられた当時の県知事でご苦労なされた貝原俊民氏のご冥福をお祈りいたします」と述べ、続いて1分間の黙とうが捧げられた。 追悼の辞では、井戸敏三兵庫県知事からのメッセージが山下亮ブラジル兵庫県事務所(パラナ州クリチバ市)所長によって代読され、「内外からのご支 援や励ましを頂きながら懸命の努力を重ねて兵庫は不死鳥フェニックスのように蘇ることができました。今後とも私たちの経験と教訓が世代や国境を超え、安全 安心な社会の実現につながっていくことを願います」と伝えられた。 また、兵庫県出身で震災時には同県に祖父母や両親、親 戚が住んでいたという福嶌総領事は、「(当時のメキシコ駐在から)帰国後は近所の風景が相当に変わっていて、震災のすさまじさを極めて身近に感じました。 今我々の使命は、その経験を語り伝え、日本を含め世界各地で頻発する自然災害での多くの悲しみや困難をこれらの知恵を集め、技術を向上させ、力を合わせて 乗り越えていくこと」と、追悼の辞を述べた。 その後は、読経の中、参列者たちが焼香し、犠牲者の冥福を祈った。 震災当日、兵庫県尼崎市の自宅で被災し、一時部屋に閉じ込められたという曽我部威さん(80、山形)は、「テレビが床に落ちてきて目が覚め、何十秒かの揺 れが何分にも感じられました。潰れたビルや倒れた高速道路を見た時は終戦を思い出すほどゾッとした」と被災時の様子を振り返り、神妙な面持ちで焼香してい た。 神戸高校出身で1959年にブラジルへ移民してきた八木静代さん(78、大阪)は、「震災の7年後に母校を訪れた際...
リンス熊本県人会(安永和教会長)主催の忘年会が12月21日、サンパウロ州プロミッソン市ボンスセッソ区の安永会長の自宅で開かれ、会員や一般など約180人が出席した。 当日は午前9時に集合し、同11時に開会。安永会長のあいさつに続き、「移民の父」上塚周平氏の七十九回忌及び先亡者の御霊(みたま)に対して1分間の黙とうを行った。 また、81歳を迎えられた今上天皇陛下の誕生日を祝し、伯日両国国歌を斉唱。引き続き、80歳以上の高齢者に対して蒲島(かばしま)郁夫熊本県知事からの感謝状と記念品が授与された。 記念撮影の後、正午から忘年会が開かれ、安永会長の父親の忠邦さん(93、2世)が乾杯の音頭を取った。 さらに午後1時からは第2回紅白歌合戦も開催され、約40人が出場。今回は紅組が勝利した。 最後は全員が輪になって「蛍の光」を合唱。2015年に向けたさらなる健勝を誓い合った。 2015年1月17日付
福島県人会(永山八郎会長)は25日、午前9時半から評議委員会(第2次招集)と午前10時半から定期総会(第2次招集)をそれぞれサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館(Rua da Gloria, 721)で開催する。 議題は2014年度事業・会計報告、15年度事業計画・会計予算案審議と役員改選(15~16年)。 総会後には新年会を行う。会費は30レアル。 出席者は準備の都合上、早めに県人会事務局(電話11・3208・8499)まで連絡のこと。 2015年1月14日付
岩手県人会(千田曠曉会長)の定期総会が、18日午前10時(第2次招集、第1次招集は午前9時半)からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館(Rua Tomas Gonzaga, 95)で開催される。 議題は2014年度事業・会計報告、15年度事業計画・会計予算案審議と役員改選。 総会後には新年会を行う。会費は30レアル。 詳細は同県人会事務局(電話11・3207・2383)まで。 2015年1月14日付
今年創立50周年を迎えた東京都友会(坂和三郎会長)は、毎年恒例の新年祝賀会を25日午前10時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のニッケイ・パレスホテル(Rua Galvao Bueno, 425)で開催するにあたり、坂和会長が案内のため5日、来社した。 今年は同会創立50周年に加え、聖州と東京都の友好関係樹立25周年、そして日伯外交関係樹立120周年の「意義ある年」で、祝賀会はこの三つの記念の年を祝す気持ちも込めて開催。毎年恒例になっている藤間流日本舞踊学校の師範による踊りや、カラオケ、豪華景品の当たる抽選大会などを用意。また、お雑煮などを食べられる食事も用意されており、舛添要一東京都知事の祝辞も代読される予定。 坂和会長は、「会員はもちろん、我々は『東京を愛する人の会』なので、どなたでも参加していただければ。毎年80人ほどが集まってくださる。今年も1年の初めにぜひ盛り上げていきたい」と参加を呼び掛けた。 会費は1人80レアル。問い合わせは同会事務所の電話(11・3254・3540、午前10時~午後1時まで)、メール(toyukai@nethall.com.br)、またはベッチさん(電話11・98975・4635)まで。 2015年1月13日付
日系37団体共催による平成26年度秋の叙勲祝賀会が、6日午後7時半からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区の文協ビル2階貴賓室で開かれ、在聖総領事館管内で受章した南米相撲連盟元会長の赤木政敏氏(83、宮崎、旭日小綬章)とサンパウロ大学前学長のジョアン・グランディーノ・ローダス氏(69、旭日中綬章)の両氏の家族や知人など85人が出席し、両氏を祝福した。 祝賀会では日系団体を代表して木多喜八郎文協会長が祝辞を述べ、今年が日伯修好120周年の記念の年で各種行事が行われることに触れた上で、両氏の功績を称えた。 引き続き、在聖総領事館の佐野浩明首席領事が祝辞。「相撲は日本の心」と強調し、赤木氏の長年にわたるブラジルでの相撲の指導・普及を称賛。また、ローダス氏については、日本とブラジルの学術交流で日本の若者を積極的に受け入れたことに感謝の意を表した。 赤木夫人及びローダス氏の母親に花束が贈呈された後、受章した両氏がそれぞれ喜びの言葉を披露。赤木氏は「80数年前に母に抱かれて渡伯して以来、今日まで生きてきましたが、今回の叙勲は多くの諸団体と個人の方々のご協力の賜物と感謝致します。諸先輩に代って(勲章を)頂いたことを肝に銘じ、先輩方の分まで生きてまいる所存です」と述べた。 ローダス氏は、日伯間交流の中で大切なのは伝統を引き継いでいくことだと述べ、「日本政府から叙勲されたことは大きな栄誉。今後も日本とブラジルのために尽くしていきたい」と抱負を語った。 菊地義治援協会長が乾杯の音頭を取り、「乾杯、ビーバ、万歳」と出席した人々は杯を掲げ、両氏の叙勲を祝った。 2015年1月10日付
岐阜県人会(山田彦次会長)はこのほど、年表「岐阜県人ブラジル移住100年のあゆみ」を発刊した。 同年表は、岐阜県人がブラジルに移住した1913年から2013年までの100年間の出来事を年表形式でまとめたもの。「さみだれ移住の時代」「親睦会の時代」「県人会初期の時代」「脱皮準備の時代」「上昇気運の時代」「ほころびの時代」「法廷係争の時代」「新会館構想の時代」「活力衰微の時代」「計画頓挫の時代」の大きく10項目で構成されている。 また、付録名簿として役員、県費留学生・技術研修生、岐伯青年交流などブラジルと岐阜県の過去の交流事業で訪日及び来伯した人たちの名前も添付されている。 さらに、「コラム」欄では「岐阜県人ブラジル移住」をはじめ、県人会の歴史の一端が記載されている。 年表発刊報告のため来社した山田会長によると、2013年に「岐阜県人ブラジル移住100周年・ブラジル岐阜県人会創立75周年」の節目の年を迎えた時に、記念行事の一つとして「過去の記録を図書の形で残す」ことを決定。12年に資料集めからスタートしたが、一番の問題は特に戦前の県人会の資料が少なく、戦後の資料も白アリの被害に遭い、また12年5月に従来の県人会館から現在の事務所に引っ越しした際に資料が散逸するなど思うように作業が進まなかったことだという。 山田会長は「通史の形で刊行したかったが、古い資料はほとんど手元になく、県人会創立当時の人たちは鬼籍に入り、昔話を聞くすべもなく、とりあえず年表の形でまとめることにした」とし、まとまった形での記念図書は今回が初めての出版になるそうだ。 「県人会執行部にとっても批判的な部分もあるが、ありのままを年表に載せることで30年先、50年先の参考資料になればと思った」と語る山田会長。今後の目標について「2015年は県人会が存続できるのかという大事な年。県人会の文化事業をいかに次世代につなげていくかが大きな問題。毎年開催してきた日伯交流絵画展も含めた日伯修好120周年の事業展開が、今後の県人会が生き残るカギになるのでは」と述べた。 年表は500部を印刷。問い合わせは同県人会(電話11・3209・8073)まで。 2015年1月6日付
ブラジル兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災から20年の節目を迎えた仏式法要を、17日午前10時からサンパウロ市リベルダーデ区の宮城県人会館(Rua Fagundes, 152)で執り行う。 阪神淡路大震災は1995年1月17日午前5時46分52秒、淡路島北部(あるいは神戸市垂水区)沖の明石海峡を震元として発生したマグニチュード7・3の大地震。兵庫県を中心に大阪府、京都府など近畿圏の広域が大きな被害を受け、死者6434人、行方不明者3人、負傷者4万3792人を出し、被災者の中には、日本で就労していたブラジル国籍者も含まれている。戦後発生した地震被害としては2011年3月に発生した東日本大震災に次ぐ規模となった。 案内に来社した尾西会長と喜多山重男理事によると、当日は仏教連合会による法要を行い、井戸敏三兵庫県知事の追悼メッセージも披露されるという。また、会場内には震災発生当時の写真と復興した現在の写真が5枚ずつ展示される予定。 尾西会長は「兵庫県人会の創立40周年記念式典の時もサンパウロ文化センターで大々的な写真展を行うなど、節目の年ごとに阪神淡路大震災のことを取り上げてきた。被災地は既に復興を遂げているが、20年の節目に際して震災で亡くなられた方々の追悼を行い、震災で生まれた絆を次世代に語り継いでいくため、法要を行うことにした」とその意義を強調していた。 詳細に関する問い合わせは兵庫県人会(電話11・3207・0025)まで。 2015年1月6日付
ニッケイ新聞 2015年1月10日 日伯外交関係樹立120周年を迎える今年、秋田、群馬、東京、神奈川、富山、大阪、奈良、兵庫、広島、香川、福岡、佐賀の12県人会が創立の節目を迎える。秋田県人会は知事夫妻を含む約50人の慶祝団、友好州県45周年も祝う富山県人会は、アルキミン州知事と石井隆一知事の会談を計画。広島県人会は被爆70周年であることから原爆写真展、伝統芸能「芸北神楽」の招聘を企画するなど、それぞれ準備を進めている。 ◎秋田県人会(川合明会長)は、「創立55周年」を10月25日、知事夫妻、県議会議長ら約50人の慶祝団を迎え祝う。同県出身の医学者・高岡専太郎氏の子孫が経営する高岡農場で交歓会なども行う。 ◎群馬県人会(小渕民雄会長)は、「創立70周年」を8月23日に。知事、県議会議長、家族会会長ら10人の慶祝団が訪伯を調整中だ。 ◎東京都友会(坂和三郎会長)は、「創立55周年」を今月25日、聖市ニッケイパレスホテルで。東京都聖州友好提携25周年、日伯外交樹立120周年も祝う。慶祝団の訪伯はない。 ◎神奈川文化援護協会(白又考範会長)は、「創立50周年」に8月に開催予定。知事らの来伯も要請中だ。 ◎富山県人会(市川利雄会長)は、「創立55周年」を10月4日に宮城県人会館で。聖州との友好提携30周年の節目であることから、アルキミン聖州知事と石井隆一知事の会談も実現させたい考えだ。 ◎大阪なにわ会(下平尾哲男会長)は、「創立50周年」を8月30日に。慶祝団訪伯の予定はない。  兵庫県人会(尾西貞夫会長)は、「創立55周年」を11月1日に。パラナ州と友好提携45周年を迎えることもあり、知事を含む約30人の慶祝団が当地を訪れる。 ◎広島県人会(大西博巳会長)は、「創立60周年」を10月25日に行う(秋田県人会と同日)。今年は被爆70周年の節目にもあたるため、原爆写真展の開催や室町時代から続く伝統芸能「芸北神楽」の招聘も企画。知事、市長、県、市議会議長らを含む慶祝団の訪伯を予定する。 ◎佐賀県人会(西山実会長)は、「創立60周年」を8月2日に、同県人会館で開く。知事の訪伯も要請中。  奈良県人会は「創立55周年」、香川県人会は「創立60周年」、福岡県人会は「創立85周年」を迎えるが、式典など記念事業を行う予定はない。
ニッケイ新聞 2015年1月10日 和歌山県人会(木原好規会長)は2月1日午前9時から、「2015年度定期総会」を同会会館(Rua Tenente Otavio Gomes, 88)で行なう。第二次召集は同9時半から。定款改正にともない臨時総会も併催される。主な議題は14年度の事業報告並び会計報告と15年度の事業計画並び予算案審議、役員改選も予定。木原会長は4期8年務めている。終了後は新年祝賀会も行なわれる(会費一人30レ)。問い合わせは同県人会(11・3209・6771)まで。
ニッケイ新聞 2015年1月9日 東京都友会(坂和三郎会長)は25日午前10時からリベルダーデ区のニッケイパラセホテル(Rua Galvao Bueno, 425)で新年祝賀会を開く。藤間流日本舞踊学校による踊りが披露されるほか、カラオケも。東京都友会創立50周年、東京都・聖州友好提携25周年、日伯修好120周年もあわせて祝う。案内のため来社した坂和会長は「会員でなくても、東京を愛する人ならば、誰でも参加下さい」と呼びかけた。参加費80レアル、1月15日までに同会へ申込みが必要。電話・FAX=11・3254・3540、Eメール=toyukai@nethall.com.br。
ニッケイ新聞 2015年1月9日 ブラジル茨城県人会(鈴木康夫会長)は25日午前9時半から、「2015年度定期総会」を同会会館(Rua Bueno de Andrade, 756, Aclimacao)で行なう。第二次召集は同10時。主な議題は14年度の事業報告並び決算報告、15年度の事業計画案並び予算案審議に役員改選も予定。終了後は新年祝賀会も行なわれる(会費一人20レ)。問い合わせは同県人会(11・3209・8515)まで。
ニッケイ新聞 2015年1月9日 日本外務省が世界の主要6都市に情報・広報戦略の拠点となる「ジャパンハウス」(仮称)を新設することが14年に明らかになった。同年8月に中南米を訪問した安倍晋三首相の意向もあり、当地サンパウロでも15年内の工事開始、16年の開設を急いでいる。同施設の方向性について外務省広報文化外交戦略課長の新居雄介氏が9月、邦字紙向けに説明会を行なった。アニメや漫画文化、芸術分野、最先端技術、地方の魅力などを発信し、対日理解の基盤を強化することで親日家の育成を図る考えだ。その会見で強調したのは「日系社会と協力して」ということ。コロニア側はこの動きをどう受け止めているのか――多様な声を集めてみた。 〃真の味〃を求める県連 「ブラジル人に対して本物の日本文化を示すために、日本政府には食イベントや運動会など各県人会行事を利用してもらいたい」と語るのは県連の本橋幹久会長。民間委託となるため、「コロニアがどれだけ関われるだろうか」と戸惑いも見せるが、期待感は高い。文協フォーラムや商議所昼食会では梅田邦夫・駐伯大使から、また海外日系人大会では世耕弘成官房副長官から日本祭りを継続できるよう、協力したい意向が伝えられたという。「日本政府からコロニアへ高い関心があるのは事実なので、ジャパンハウスも中途半端な意思はないように感じた」と〃本気度〃を捉えている。「日本祭りでは郷土食ブースを展開しているが、必ずしも本来の味ではない。ジャパンハウスを通じ、日本政府の顔が見えるような形で祭りをできれば『これぞ日本食!』と自信を持って示せる」との希望を明かした。昨年10月の海外日系人大会には、英国ロンドンからも参加者が訪れた。同地も施設設立へ動いているが、「ロンドンは現地日系社会が交流できる施設を期待しているようだった」という。「世界最大の日系社会を抱えるサンパウロの場合、交流の場はすでに多数ある。ロンドン、米ロスなどとは違った運営となる」と述べた。最も強調したのは「日本は世界に誇れる最新技術を持つ」ということ。「韓国や中国に負けないよう日本の素晴らしさを発信してほしい」との期待を込めた。 「施設の拠点を文協に」 文協の考えはどういったものか――。木多喜八郎会長、林まどか副会長らの希望は共に、「文協ビル内に事務所を設置してほしい」というもの。「昨年改修した大講堂や多目的ホール、移民史料館や図書館もある。すでに設備が整った文協を最大限活用できる」と理由を挙げた。「多くのボランティアに支えられ、長年築いてきた体制もある」と、運営協力にも自信を見せる。さらに文協は援協診療所があったビル地下に、市民憩の場を提供すべく『文化空間プロジェクト』を計画中。漫画や日語書籍を置き、お茶も飲めるくつろげる空間作りを目指しており、「ジャパンハウスには政治、経済や最新技術の情報発信をして頂きたい」と住み分けも望んだ。茶道裏千家ブラジルセンターの代表夫人でもある林副会長は、「先日トヨタの企業展で茶道の実演を行なった。ジャパンハウスが基盤となり企業とも一体となれば、より幅広く文化普及ができる」と、進出企業も絡めた取り組みの必要性を指摘した。 「日本、コロニア、聖州の三位一体で」 安部順二連邦下議の宮原ジョルジ補佐官は「文化発信基地という目的に加え、将来的には在聖総領事館やJICA、JETROに、文協などもそこに入るような施設ができれば、コロニアにとっても意味のある建物になるのでは」と提案する。「すでに文協には移民史料館があり、日本館などで文化活動を行なっている。設立時点ではコロニアと別物として考えても良いのでは。ゆくゆくは在聖総領事館が間に入り、上手く融合することが望ましい」と話したが、「ただし、ジャパンハウスの全貌がはっきり見えてこないから何とも言えない部分も」とつけ加えた。08年の移民百周年時には『日伯総合センター』というコロニア集約施設の設立案が頓挫した前例もある。宮城県人会の中沢宏一会長は「日本政府がようやく重い腰を上げたのだから、傍観する見方を止め受け入れ態勢を整えなければ」と協力的姿勢を呼びかけた。「日本政府とコロニア、さらに聖州政府とも連携して三位一体でという体制が望ましい」とも語り、「コロニアの結びつきを強められるチャンス」と見ている。 最上級のレストランを! サンパウロ青年図書館理事の天野鉄人さん=コロニア・ピニャール在住=は、「ジャパンハウスに海外最上級の日本料理レストランを作り、世界のトップクラスの人々の社交場にすることを提言する。総領事館直営で、優秀な若手の料理人を日本で選び、運営を一任する形がよい」と語った。「トップクラスの人々のサロンとなることで、日本国の国威を上げるとともに、380数社の日本進出企業にとっても実利につながる投資になる。いずれ本物の『日本館』を建設するまでのつなぎの役割を果たしてほしい」との独自の考えを披露した。 日本料理講習会の開催を 農協婦人部連合会(ADESC)の須原マリーナさん、上芝原初美さんは「日本からシェフを呼んで、料理講習会で日本食を伝授してほしい」と期待している。また「子どもが集まる空間にしてほしい。ゲームやフィギュアは値段も高いため、大人向けだから、折り紙など子どもが遊べる場所にできれば、自然と大人もついてくる」と提案した。岩手県人会の多田マウロ副会長などは、「日本酒が試飲できると魅力的。本物の日本酒が手軽に飲めるような場所なら、大勢の人が集まるのでは」と話した。 記者雑感 広報施設『ジャパンハウス』への期待を吸い上げるべく、コロニア各人に取材したが、あまりに知名度が低すぎた印象だ。二世はおろか一世でも初耳という状況で、大方の反応は鈍かった。ただ若い三、四世に趣旨を説明すると「ぜひメイドカフェを」という声も。アニメファンなど、限定された層を狙う運営方法も、検討する価値がありそうだ。今後コロニアはどのように関ることが出来るのか。日本政府は当地日系社会との協力関係を、どれだけ本気で考えているのだろうか。今年中に開設地や予算など、大まかな枠組みが決まる。 相撲中継を見られる場を 現在は設置場所の選定中で、具体的な中身もまだ検討段階だ。そんな中、一般の日系人らはどのような期待を抱いているのか。伯国相撲連盟の猫塚司強化部長などは、相撲中継を見られる場を望んでいる。「伯人力士を含め、ブラジルに住む一般の若者がNHKを見る機会は少ない。相撲中継が見られる場を提供できれば、より相撲文化が身近なものになる」と話した。
ニッケイ新聞 2015年1月9日 長崎市が2012年のブラジル長崎県人会創立50周年を記念し、姉妹提携市であるサントス市へ路面電車と民俗芸能「龍踊り(じゃおどり)」の龍体を寄贈した。昨年10月11日に同市の長崎電気軌道浦上車庫で贈呈式が行なわれ、当地からは同県人会の栗崎邦彦会長、サントス市の中井貞夫議会議長、ルイス・ギマランイス観光局長らが出席。現在は当地での活用に向け、受け入れ態勢を整えている。 2年前の長崎県人会創立50周年記念式典のため来伯した田上富久・長崎市長が式典の場で龍踊りを寄贈することを表明。当時県人会長だった川添博さんは、「以前からお願いをしていたが、まさか式典のあいさつで了承の返事を得るとは」と急な快諾に驚き、「日系社会を直に見て、長崎の文化を発信することに意義があるのだと感じたのでは」と感謝を示す。また同市長はその滞伯中に、サントスFCジュニアユースと、長崎市の中学生選抜チームが記念試合を行なうにあたり、サントス市にも訪れた。 両市は72年から姉妹提携を結んでおり、貿易港や観光都市という点以外にも、市内を路面電車が走るという共通点があることから、今回の寄贈につながった。贈呈式に出席した栗崎会長は帰国後、「田上市長はブラジルとの交流に高い理解を示してくれた。長崎・サントス両市は市役所間で研修交流も行なっており、友好親睦化への思いが強い」と感銘を受けた様子。龍踊りの龍体も同時に受け取り、「有効活用しないといけない。文化発信ができるような体制を作らなければ」と気を引き締めている。車内に龍体を収めて運ぶことになっており、運送費はサントス市が負担する。現在は海上輸送に向け調整中で、離日の見通しはたっていない。現在は龍踊りの受け入れ準備として、一年前から『龍踊り委員会』を立ち上げている。委員長を務める川添さんは、「見よう見まねでできるものではない。長崎市からも『神聖なものなので、伝統を壊さずに継承してほしい』とも言われ、ふんどしを締めなおす思い」と熱を込め、「青年を取り込むなど県人会活動の柱としたい」と意気込んでいる。贈呈式翌日には、長崎女子高校龍踊部の活動を見学し、映像を納めたDVDも受け取った。現在は練習用に10メートルの手製品を作成中で、今月中の完成を目指す。「まずは仮の龍体で練習を重ねたい。龍踊りは体力も必要なので若者も集めなければ」と話し、技術伝達に向け奔走する。早ければ開催50回の節目を迎えるコロニア芸能祭(6月)や、県連日本祭り(7月)で披露したい考えだ。
 阪神淡路大震災の20回忌法要が17日午前10時から、宮城県人会館(Rua Fagundes, 152, Liberdade)で行われる。兵庫県人会(尾西貞夫会長)主催。 同災害で亡くなった6千400人を追悼する。死者には伯国籍者も含まれていた。また、復興の様子がわかる写真展、兵庫県知事からのメッセージが披露される。 尾西会長、喜多山重男さんが来社し、「当時日本で被災したデカセギ帰伯者も多くいる。ぜひ多くの方に参加して頂きたい」と呼びかけた。
ニッケイ新聞 2015年1月7日 リベルダーデ文化福祉協会(ACAL)などの日系団体が毎年大晦日に行う「餅つき祭り」も今回で44回目を迎え、会場となった聖市リベルダーデ広場には、前年を上回る約5万人(主催者発表)もの来場者が訪れた。紅白餅2万袋と雑煮3千食が振舞われ、その行列はジョン・メンデス広場まで続いた。毎年来場するという西原吉夫さん(80、福井)は、雑煮を味わいながら「餅つき大会は年末の風物詩。毎年の楽しみです」と笑顔を見せた。 午前9時半に開会式典が行われ、県連、文協、援協などの共催団体代表のほか、福嶌教輝在聖総領事、羽藤ジョージ聖州議らが出席した。開会に先立って天竜太鼓が会場を盛り上げ、その後登壇したACALの池崎博文会長は「紅白餅の紅は成功、白は平和」とポ語で縁起物である餅の説明を行い、来場者への昨年中の感謝と新年の幸福を祈った。来賓者の挨拶も終わった頃、会場には臼と杵3基が運び込まれ、もち米から熱い湯気が立ち込める中、赤い半被を着た来賓達は慣れない手つきで杵を振るい、周りからはかけ声があがった。また会場では、南米大神宮が茅を束ねて大きな輪を作り、その輪を通る事で厄病祓いが出来る「茅の輪くぐり」を実施し、多くの参拝客が訪れた。同神宮の祭壇前には「paz(平和)」「amor(愛)」などの願いを書いた玉串も奉奠された。開会式典を終えた来賓一行と約70人の日系団体関係者は東洋会館へ移動し、「蛍の光」「移民送別の歌」「一月一日の歌」を合唱、ACALの網野弥太郎評議員会長が「穏やかで優しい平和な年となりますように」と挨拶し、鏡割りを行なった。開会式典で搗いた出来立ての餅が入ったお雑煮も供され、楽しい年末のひと時となった。
ニッケイ新聞 2015年1月6日 『2015年新年祝賀会』が文協ビルの新多目的ホールで1日午前に行われ、約350人が集まってお正月を祝った。 在聖総領事館、ブラジル日本文化福祉協会、援協、県連、商議所、日伯文化連盟の共催団体代表のほか、ブラジル日本語センター、国際交流基金サンパウロ文化センターからなど多くの来賓が出席した。 日伯外交樹立120周年記念事業の第一弾であり、「折り紙の鶴」をモチーフにした同記念事業の公式ロゴマークも初使用された。挨拶に立った木多喜八郎文協会長は、安部首相来伯やW杯開催時の日系社会の活躍ぶりなど昨年事を振り返り、「今年は文協60周年や在聖総領事館100周年もある。有意義な年にするため、力を合わせて頑張りましょう」と呼びかけた。福嶌教輝在聖総領事は新年挨拶の後、安倍首相来伯で約束されたJICAボランティアの増員やマルチビザの導入、ジャパンハウスの建設などについて触れ「皆様と協力して成功させたい」と今年の目標を力強く語った。本橋幹久県連会長による万歳三唱、コーラス部先導による「一月一日」の合唱で式典は締めくくられ、引き続き会場では祝賀パーティーが行われた。祝賀会に参加した杉本源一さん(89、山口)は9歳で入植し、今年で在伯80周年を迎える。「たくさんの苦労があった」とこれまでの人生をしみじみと振り返った後、「今年は素晴らしい俳句を作りたい」と戦前から続けている俳句の上達を新年の目標に掲げ、共に来場した中山実さん(94、山口)は、「永田稠さんの『コーヒーより人を作れ』を実践し、社会貢献していきたい」と抱負を述べた。
ニッケイ新聞 2014年12月27日 やはりなんといっても10年ぶりの首相来伯だろう。これを機会に様々な分野で交流が加速化しそうだ。来年の120周年、ジャパンハウスの着工、翌年のリオ五輪と続く今後のビッグイベントに伴う両国の関係強化を十分に期待させるニュースだった。そしてW杯。日本代表はリーグ戦敗退と残念な結果となったが、日系社会は組織的な支援で日本に対してもしっかり存在感を示した。統一選挙での日系議員の健闘、移住地、県人会の周年行事も多くあり、なんとも忙しい一年だった。 【1位】安倍晋三首相夫妻が訪伯=経団連も、交流活発化へ 安倍晋三首相夫妻が8月1日、中南米5カ国歴訪の最終訪問国としてブラジルを訪れた。日本国首相の訪伯は、2004年9月の小泉純一郎首相(当時)以来10年ぶり。首都ブラジリアでジウマ大統領と首脳会談、日伯戦略的経済パートナーシップ賢人会議等に参加。これにより、首脳会談の頻繁な実施や外相対話の例年開催、日本の中堅・中小企業のブラジル進出への投資促進、3年間で900人の伯研修員の受け入れ、数次査証(ビザ)の発給等が決定したほか、穀物輸送インフラや医療・保健分野、海洋資源開発など様々な分野での協力が決まった。同首相はこの訪問を、双方が利益と発展を享受する「戦略的なパートナーシップの新たな夜明け」と位置づけた。日伯医療分野規制に関するセミナーや経団連も参加した日伯ビジネスフォーラム、日系団体関係者らとの懇談会に出席。来年の日伯外交樹立120周年を視野に入れた日語教育支援やJICA日系社会ボランティアの増員、次世代日系人指導者招聘制度の拡充が決まるなど、コロニアとっても嬉しい置き土産を残した。文協大講堂での記念講演では、1100人余りの参加者と異例の記念撮影を実施し、山口県人会館を電撃訪問し、関係者を狂喜させた。首相に同行した昭恵夫人も独自路線の外交を展開した。ブラジリアの日本語モデル校、カルモ公園の桜祭り、憩の園、サンタクルス病院、リベルダーデ広場などを訪問し、気さくに現地住民と触れ合い好印象を残した。 【2位】64年ぶりのW杯に沸いた伯国=日系団体支援、成績は… 今年6月、サッカーの母国ブラジルで64年ぶりのW杯が開催された。日系人の多い当地とあって、自国のような雰囲気を作るべく、各地日系団体が奔走。レシフェ、ナタル、クイアバの試合3会場では独自の応援グッズを作成し、現地伯人を巻き込み声援を送った。聖市では、在聖総領事館と日系5団体が邦人訪聖者の支援委員会を設立。注意喚起や宿泊地の提供、日語対応可の診療所で緊急事態に備えた。大きな事件・事故もなく無事閉幕となったが、日本チームはリーグ戦で敗退。開催国ブラジルもドイツに大敗し、悔しさの残る大会となった。大会中には、Jリーグ横浜FCの「カズ」こと三浦知良選手が特別大使として、聖州グアルーリョス市の特別養護老人施設「あけぼのホーム」を訪問。元日本代表の中田英寿さんも、自身が演出したカフェを聖市ピニェイロス区と、県連日本祭りに特別出店した。また日本の報道では、治安の悪さやW杯開催反対デモ、試合会場やキャンプ地イトゥー宿舎の工事の遅れが話題に挙がった。 【3位】外交120周年の準備着々=花火企画や展示会が目玉に 1895(明治28)年11月5日の「日伯修好通商航海条約」締結から、120周年となる2015年。梅田邦夫・駐伯大使を委員長として今年8月、当地で正式に実行委員会が発足した。主な周年事業は二つ。服飾デザイナーのコシノジュンコ氏演出の花火企画が9月に聖市内で、ウジミナス製鉄所やセラード開発など日伯共同プロジェクトの展示会が国内8カ所ほどで巡回開催される。また海上自衛隊練習艦隊の寄港も決定している。2カ月に1回のペースで会合を重ね、今月にロゴマークも決定。年明け1月から早速、サンパウロ、ブラジリアなどで、開幕行事が行なわれる。各州でも実行委員会を設立しており、全伯各地の日系イベントを記念事業として開催予定。特にパラナ州は同州日本人入植百周年、兵庫県との姉妹州県提携45周年と、3つの節目を同時に迎えることになり、州政府の協力を得て記念行事を執り行う。またベレン、ポルト・アレグレも同様に、州政府と連携し委員会を立ち上げた。 【4位】ジャパンハウス設立へ=政府広報施設が聖市に 日本政府は骨太方針として6月、日本の真の姿や魅力を発信するため、広報文化施設『ジャパンハウス』(仮称)の設置検討を始めた。8月の安倍首相来伯も影響し、当地も開設地に選ばれた。外務省の外交戦略責任者が9月、当地で邦字紙向けに会見し、日系社会と協力して運営する意向を表明。今月17日には一般向けに説明会も行なわれた。運営は民間委託となり、15年内の着工、翌16年の開設を目指す。コンテンツ(中身)は、入札で決定した請負団体が外注して整備。それとは別に運営委員会を設立し、伯人有識者や日系社会関係者などで構成する。立ち上げから運営まで第三機関としての役割を担う。同施設の設立がコロニアにどのような影響をもたらすのか、どういった形で運営に関われるか注目が集まる。 【5位】統一選 日系議員5人が再選=安部下議は惜しくも落選 10月5日に行われた統一選挙の結果、5人の現職日系議員が再選を決めた。連邦議員選では大田慶子(PSB)、飯星ワルテル(PSD)両議員が聖州選出当選議員中それぞれ50位、57位で再選。パラナ州からは高山秀和氏(PSC)が5位、西森ルイス氏(PR)が17位で再選した。州議院選では、西本エリオ(PSDB/DEM)、羽藤ジョージ(PMDB)の2氏がそれぞれ聖州議中19位、79位で、南麻州では瀧本ジョルジ州議(PDT)が24位で再選を決めた。現職の安部順二下議(PSD)は落選したが、補欠1位で繰り上げ当選の可能性を残している。初出馬したサンジョゼ・ドス・カンポス市のアメリア・ナオミ(PT)、元連邦下議のウィリアン・ウー(PV)両候補も補欠3位、1位で共に繰り上げ当選の可能性を残す。 【6位】アギアが日本をテーマに=ねぷたがカーニバルへ 最近2回の聖市カーニバルのスペシャル部門で連続総合3位に入った有力チーム「アギア・デ・オウロ」が、来年のテーマに「日伯外交樹立120周年」を選んだ。日本からサンバダンサーが来るのみならず、青森県五所川原市から巨大立佞武多「鹿嶋大明神と地震鯰」(高さ23メートル、19トン)がやって来る。また、伯人力士・魁聖関の本番当日のパレード招聘や8月の浅草サンバカーニバルにアギア側からダンサーや打楽器隊メンバーを送る計画もある。同チームのシジネイ・カリウオウロ会長は「日本への親愛の意を表すだけでなく、『勤勉、努力家だけど内気』といった日本のイメージにとどまらない、喜びにあふれ、心のオープンな新しい日本人像を紹介したい」と意欲を示している。 【7位】CG沖縄県民入植百周年=慶祝団迎え盛大に祝う 沖縄県系人の大集団地、南マットグロッソ州カンポグランデ市で8月、沖縄県民移民入植百周年が盛大に祝われた。1914年に完成したノロエステ線の敷設工事に携わった県民の一部が住み着いたのが同地コロニアの始まり。市の日系人1万5千人のおよそ7割が県系人と言われる。14日は母県から高良倉吉副知事や喜納昌春県議会議長、稲嶺進名護市長はじめとする慶祝団、ハワイ、ボリビアからも多数の出席者を迎え、同市沖縄県人会が盛大に記念式典を開催した。移民が降り立った元ノロエステ鉄道駅近くの公園に記念碑が設置されたほか、入植および鉄道敷設百周年を記念し「第9回ソバフェスティバル」も盛大に開かれた。約600人が先人の労苦に感謝を捧げるとともに、カンポグランデと沖縄県、南麻州との末永い友好を誓った。 【8位】NIATREが閉鎖=吉岡会長「非常に残念」...
安倍首相来伯など多忙な1年に 本日付紙面が今年最後の発行となる。2014年はブラジル日本移民106周年、サッカー・ワールドカップ(W杯)ブラジル大会、安倍晋三首相の来伯、大統領選をはじめとする全国統一選挙など例年以上に日本とブラジル両国に関係のある行事が行われ、めまぐるしい1年だった。来年も日伯修好120周年をはじめ、日系コロニアでの周年行事などさらに各種イベントが目白押しとなることが予想される中、今年も「コロニア10大ニュース」を紹介し、この1年を振り返る。 第1位=安倍晋三首相夫妻が来伯 現職首相としては小泉純一郎氏以来10年ぶりとなる、安倍晋三内閣総理大臣夫妻のブラジル訪問が8月に実現した。 首相はメキシコから中南米4カ国を経て、7月31日ブラジリアに到着。首脳会談、伯経済界との意見交換はじめ、日系議員・政府高官、ジーコ氏など日本サッカーに貢献した選手たち、日系団体代表などと懇談し、1日夜にサンパウロ(聖)市へ到着した。 聖市では夫妻で開拓先亡者慰霊碑と日本館を訪問。首相はその後、記者会見や日伯医療セミナー、ビジネスフォーラム出席、アルキミン聖州知事との会談、移民史料館訪問と日系議員・団体との懇談、和食セミナーや日系スポーツ選手との交流など分刻みのスケジュールをこなし、昭恵夫人もカルモ桜祭りや憩の園、リベルダーデ広場などを訪れて市民・日系人と交流した。 同日午後4時から文協大講堂で行われた歓迎会で、首相はブラジル社会における日系人の貢献に敬意を表し、今後も日系社会との関係、日伯交流を強化したいと表明。歓迎会終了後には夫妻で来場者全員と記念撮影も行い、出身の山口県人会館を訪問するハプニングもあった。 首脳会談の共同声明では、来年の日伯修好120周年を機会に、経済・インフラ・科学技術・人材育成などさまざまな分野で協力を進めることを確認。ブラジル人に対する数次査証の導入や、日系社会に対してもJICAボランティア増員や文化・人材交流などを通じて関係強化の方向性が示されるなど、長年停滞していた日伯関係の将来に向けて多くの種を蒔いた二日間となった。 第2位=安永家100年、各移住地周年行事 各地の移住地では周年行 事が相次いだ。4月には、1914年5月10日に「帝国丸」で渡伯した安永家の100周年記念祭が聖州プロミッソン市の自宅で開催され、地元をはじめ遠方 からは日本やアマゾン地域など各地に散らばる同家関係者や来賓など約400人が一堂に会した。同家の長老格で現在も矍鑠(かくしゃく)として日常生活を 送っている安永忠邦さん(93、2世)は、「長年の安永家の思いがかない、一族の気持ちが一つになることができた」と感激した様子だった。 また、8月には南マット・グロッソ州カンポ・グランデ沖縄県人入植100周年記念式典が同地で開催され、母県からの使節団や各国の県人会代表者及び一般を合わせて約500人が出席した。 9月には、サンタ・カタリーナ(SC)州フレイ・ロジェリオ市にあるラーモス移住地開設50周年記念式典が同地文協敷地内で開催。第17回さくら祭りと並行して行われ、約400人が訪れた。 さらに11月には、聖州ミランドポリス市管内で第1アリアンサ入植90周年式典が開催。同地開拓の中心となった長野県から知事代理らが駆けつけ、約200人が節目の年を祝った。 第3位=修好120周年・ジャパンハウス...