06/03/2026

Mês: janeiro 2016

ニッケイ新聞 2016年1月23日 熊本文化交流協会(田呂丸哲次会長)が30日午後2時から、熊本産の食品を使った健康イベントを同県人会館(Rua Guimaraes Passos, 142, Vila Mariana)で開催する。入場無料。 県内で有機(オーガニック)農法で作られた「粉末たまねぎ」を使用したチャーハン、「蓮根うどん」が無料で試食できる。またチリ産オリーブオイル「CRUZ DEL SUR」の販売も行われる。 開始冒頭にはオイルを製造する「アニューブラジル」の社長で、講師歴30年の福本利道さんが登壇。振る舞われる商品の説明を行いながら、食生活改善に関するセミナーを開講する。 イベントをプロデュースする食品輸入販売「BBBR社の倉智隆昌CEOは「〃食を通じた日系社会の活性化〃をテーマに、継続的に県人会を通した食生活改善イベントを実施していく」と構想を明かし、参加を呼びかけた。 問い合わせは倉智さん(11・3207・6961/同・97383・9839)まで。
ニッケイ新聞 2016年1月21日 今月8日に聖州マイリポランの自宅で老衰のため亡くなった宮城県人会第一副会長、鈴木運蔵さん(享年84)の追悼慰霊祭が16日、聖市の宮城県人会館で行われた。 息子や孫などの遺族を始め、当日同県人会で行われていた市場「青葉祭り」の関係者などが故人との別れに集った。「サンパウロ宮城仙台七夕祭り」などで親交の深かった、南米神宮の逢坂宮司により神道式で執り行われ、祭詞が奏上された後、一人一人が玉串を祭壇に奉奠し、故人の写真に合掌した。 中沢宏一会長は挨拶の中で、「亡くなったことは非常に残念でならないが、長年尽くして下さった県人会として今日は鈴木さんに感謝をする日」と述べ、「責任感の強さが周りを引き付けた」と故人を偲んだ。最後に会長の音頭で童謡「たなばたさま」を全員で合唱し慰霊祭は終了した。 故鈴木運蔵さんは青葉祭りでは古本販売を担当し、多くの関係者に親しまれていた。参加者らは「とても優しい方でした。本当に残念です」と口々に語り、直前まで元気な姿であったため、多くの参列者に惜しまれていた。
ニッケイ新聞 2016年1月20日 埼玉県庁の県民生活部、久保正美スポーツ局長ほか「オリンピック・パラリンピック課」職員ら4人の視察団が15日に来伯、リオ五輪会場となる各施設を訪問した。2020年東京五輪では同県内各施設でもサッカー、バスケットボール、ゴルフ、射撃の4種目の開催が決定していることを受け、参考にするために観て回った。 一行は上記4種目の会場ほか、開会式が行われるマラカナン蹴球場、日本見本市やメダリストの記者会見が催される「JAPAN HOUSE」予定地、本番を想定したバスケットボールのテストイベント等を視察した。 リオ市五輪運営部長との意見交換では、会場や交通インフラ「都市鉄道システム」(VLT)の建設の現状や「大会の成功と同時にインフラ設備などのレガシー(遺産)を残すことも大切」と説明があったという。 久保局長は「意見が合致した」というが、使用予定のバスケットボール「さいたまスーパーアリーナ」、サッカー「埼玉スタジアム」、ゴルフ「霞ヶ関カンツリー倶楽部」、射撃「陸上自衛隊朝霞訓練場」は、いずれも既存の施設のままで大規模な改修工事を必要としない。 そこで残すべきは「ソフト面のレガシー」、つまり「人材の育成」だ。競技会場や公共交通機関に配置するボランティアは、県によって募集・育成される。正式なボランティア以外にも「県民全体が〃おもてなし〃の精神を持って観光客を迎え、五輪を盛り上げる姿勢も大切」と指摘。県では今後、8月の開催期間中にも視察を重ねる予定で、引き続きソフト面に注目する意向だ。 率直な感想として久保局長は、「工事が追いつかないところもあると思うが、想定していたよりは完成度が高かった」との評価。肝心のソフト面は、テストイベントはほぼポ語対応のみだったことから、「多言語対応の必要を感じた」との感想も漏れ、あまり参考にならなかったよう。 伯国オリンピック委員会(BOC)を訪れ、東京五輪のキャンプ誘致のプレゼンも行った。同県ではバレーボール、ラグビー等の10カ所を候補地として挙げ、多言語に対応した施設の魅力を伝えるパンフレットの作成などをしている。 なお18日夜には埼玉県人会(尾崎眞次会長)との交流食事会が聖市ホテルで催され、五輪に関する意見交換が行われた。途中、尾崎会長へ上田清司知事からの親書が手渡され、互いに親交を深めあった。一行は聖市でも競技施設等を視察、19日に帰国した。
ニッケイ新聞 2016年1月19日 外務省がサンパウロ市に設置する日本広報文化施設「ジャパン・ハウス(仮称)」(以下、JH)に関して、中前隆博在聖総領事が18日午前に会見し、当地JHの開設地がパウリスタ大通り52番となったこと、事務局長に平田アンジェラさんが就任したことなどを発表した。17年3月までの開所に向け、20日には第2回運営委員会も控える中、具体的な内容や日系社会との連携については明言を避けた。 JHは「正しい日本を発信し親日家を育む」という目的の下、聖市ほか英ロンドン、米ロサンゼルスに設置される。当地JHの事業主である日本の最大手広告代理店「電通」とは、先月16日に契約を締結。昨日18日に日本政府官報と外務省サイトで公表した。事業主は昨年中に2度の競争入札が行なわれ9月に決定していた。 開設地はパウリスタ大通り52番の5階建てビルに決まった。同ビルを賃借し仕様書に沿ってカフェ、飲食店、アンテナショップ、展示会場、多目的室などが整備される。20日には施設内容の具体案を集約するため、同ビル内で第2回運営委員会が行なわれる。来月にはプレイベントも企画中だという。 契約者である電通によれば、事業体の主要構成員は以下となる予定。全体統括=電通、設計・建設=ブラジル戸田建設、設計デザイン監修=隈研吾建築年設計事務所、不動産管理経営者=BSP、対外発信=電通ラテンアメリカ・プロパガンダ、事務局運営=スリアナ。 BSP社はブラデスコ系列の不動産会社で、スリアナ社は平田アンジェラ多美子さんが代表取締役を務める企業。ブラジル産商品のPR戦略や、進出企業サポートを手がけている。本紙では13年3月、HAVAIANASブームの火付け人として紹介した。 彼女が事務局長に就任し、企画局長には10年の上海万博でブラジル館を手がけたマルセロ・ダンタスさん、PR局長には国際的ジャーナリストで出版社「Totum Excelencia Editorial」を創業したネリー・カイシェッタさんが就く。館長は現在も調整中。また日本側のJH総合プロデューサーはデザイナーの原研哉さんが務める。 3館合わせた予算として2015年度は36億円、16年度は42億円が充てられた。聖市のみの予算として、外務省は18年度までに25億円を要求しているという。 中前総領事はJHのイメージについて「一歩入れば、そこは日本」と語る。日系社会との連携に関しては「これまで通りコロニアへ説明を続けていく」としながら、文協などとの具体的な協力関係への明言は避けた。「あらゆる可能性を排除したくない」と強調し、「(日本の)地方を発信するのはJHのテーマの一つ」と一例を上げ、県人会との連携は示唆している。 □関連コラム□大耳小耳 広報施設ジャパンハウスの設計デザインを担当する隈研吾さんは、新国立競技場の新たな整備計画案に採用された建築家として、一躍日本で有名になった。先月末に同氏は現地視察のため来伯しており、中前隆博在聖総領事とも面会したとか。「『素晴らしい建物にしたい』と意欲的な様子だった」という。現在は採用された計画案が盗作との疑惑を持たれ、会見で否定するなど目下話題の人物だ。彼が話題を振りまけば、ジャパンハウスにも関心が及ぶかも?
聖市で埼玉県人会等との交流も 埼玉県庁県民生活部の久保正美スポーツ局長を団長としたオリンピック・パラリンピック課職員一行が15日に来伯し、8月にオリンピックが開催されるリオデジャネイロ市の関係各所の視察を行った。併せて2020年の東京五輪では同県でバスケットボール、サッカー、ゴルフ、射撃の4種目が行われることを受け、ブラジル選手団のキャンプ地として同県を利用してもらおうとBOC(ブラジル・オリンピック委員会)やサンパウロ市内の各連盟で招致活動を展開した。また今回の来伯では、2018年に同県からの移民100周年に向け準備を進める県人会への激励、ブラジル日本商工会議所で同県企業や物産、技術の紹介も併せて行われた。 15日リオ市へ到着した一行は、リオ市の五輪運営担当部長のレオナルド・マーシアウ氏と会談。競技運営がどのように行われるかの確認、五輪に向けての準備の様子や、インフラ整備、「レガシー(遺産)」として何を残そうとしているのかなどが話し合われた。 会談を通じ大会ボランティアの組織の仕方や会場へのアクセス方法、レガシーについての意見は「とても参考になった」と久保団長は語り、また「大会前に市民を盛り上げる気運醸成はさすが。自分たちの考え方とほぼ変わらなかったので、それを確認できて良かった」と話した。 一行に同行しているJTB関東支社の小池律子氏によると、レオナルド運営担当部長は五輪に際し格段に整備されるインフラをレガシーとして考えているそうで、「(その中でも)公共交通機関を残すことが重要」と語ったという。また、カリオカアリーナで15日から17日にかけて行われたブラジル含め4カ国が参加した女子バスケットボールのテスト大会を見学。運営方法、ボランティアの仕事の様子、観客の入場の仕方、多言語対応などを視察した。 リオ市ではBOCも訪れ、東京五輪でのブラジル選手団のキャンプ地として埼玉県を利用してもらうよう招致活動を行った。久保団長は「実現するかどうかは分からないが」とした上で、「ある程度の手応えはあった。ブラジルのような大きな国が来てくれることに意味がある。キャンプ地としてだけでなく、県民との交流も図っていきたい。ブラジル選手団には日系人もいるだろうし、県民の中には私のように親戚がブラジルへ移住したという人もいるだろう。そういう意味でも他の国が来るのとブラジルが来るのでは大きく違う」と想いを語った。 18日には聖市へ移動し、午後6時半からリベルダーデ区のニッケイパレスホテルで埼玉県人会(尾崎眞次会長)主催の歓迎会に出席し、当地の同県出身者と交流を深めた。 翌19日はブラジル日本商工会議所と在サンパウロ日本国総領事館を午前中に訪問。午後からはパウリスタバスケットボール連盟、パウリスタ空手連盟の役員らと会談し、キャンプ地の招致活動を行った。 空手連盟のジョゼ・オリベイラ会長は「(空手は現在正式種目ではないが)正式種目に採用された際はぜひ、埼玉でキャンプを行いたい」と前向きな考えを述べた。 全行程を終え、清水雅之同課課長は「視察や招致活動が十分にでき、多くの関係者にも会え有意義な訪問となった。この視察を4年後に生かしたい。五輪に向け頑張っていきたい」と力強く語った。 サンパウロ新聞 2016年1月22日付
沖縄県宜野座村が主催する「第10次南米三カ国派遣青年研修」の参加者である新里俊文さん(26、宜野座村役場職員)と宮平幸信(25、大学生)さんが、小渡克昭ブラジル宜野座村人会連絡委員、比嘉クリスチーナ・キヨコ宜野座村研修OB、久志フラビオ・ユキオ同村人会会計らとあいさつに来社した。 両氏は昨年12月25日にアルゼンチン入り。今月4日まで滞在し、その後14日までペルーで研修を行った。 初めての南米について新里さんは「カルチャーショックだった」と語り、肉食中心の食生活に驚いたそうだ。また「日本文化や日本語学校が人気なことにびっくりした。こういうことは日本にいたら分からないこと」と宮平さんは南米の印象を挙げた。 ブラジルには15日の早朝に到着。滞伯中はカンピーナス市やイトゥー市、リオデジャネイロ市などで研修を行う。 宮平さんと小渡連絡委員は親戚同士で、ブラジルで初対面。宮平さんは「ブラジルには会ったことがない親戚がたくさんいる。彼らに会うのが楽しみ」と目を輝かせた。 新里さんは「観光も楽しみだが、交流事業で来ているので、当地のギノザンチュ(宜野座村の人)との交流が楽しみ。昔の宜野座村の話などをたくさん聞きたい」と意欲を見せた。 両氏は24日まで滞在し、その後、帰国の途に就く。 サンパウロ新聞 2016年1月20日付
具体的事業等は今後の話し合いで 日本の外務省は18日、昨年12月16日にサンパウロ(聖)市のジャパンハウス(仮称、以下JH)の創設・運営等業務について、株式会社電通と契約を締結したことを官報に公示した。その記者会見が同日午前10時から在聖日本国総領事館で行われ、事業体の主要構成及び現地事務局の主要人事やJHの場所をパウリスタ大通り(Av. Paulista, 52)のブラデスコ銀行系列の会社の建物を改築して使用することなどを発表した。建物は平成28年度末(2017年3月末)までに完成させる考えだ。 記者会見を行った中前隆博総領事によると、JHの目的は「これまで日本への関心が高くなかった人を含む幅広い層を対象に、親日・知日派の裾野を拡大していくこと」とし、従来の在外公館の一部ではなく、「民間の活力と地方の魅力をオールジャパンで発信していくこと」と強調。日本文化の発信とともに、カフェ、レストラン、アンテナショップなど商業施設の開設も行っていくという。 ロンドン、ロサンゼルス、サンパウロ3都市のJHの対外広報戦略費は平成27年度(2015年度)で36億円。平成28年度は3都市で42億円、サンパウロだけで28~30年度の3年間で25億円を要求しているそうだ。 今回の記者会見の発表では、JH事業体の全体統括は電通、設計・建設はブラジル戸田建設、設計デザイン監修は隈研吾(くま・けんご)建設都市設計事務所、不動産管理経営はBSP Empreendimentos Imobiliarios S.A、対外発信は電通ラテンアメリカ・プロパガンダ、事務局運営はスリアナ社となっている。 現地事務局の主要人事は、事務局長にスリアナ社代表取締役の平田アンジェラ多美子氏、企画局長にMAGNETOSCOPIO & MAG+ディレクターのマルセロ・ダンテス氏、PR局長にTotum Exelencia Editorialディレクターのネリー・カイシェッタ氏に決定した。 また、JHの場所はパウリスタ大通り52番地のブラデスコ銀行系列会社の2000平米の既存の建物を改築して使用するとし、2017年3月末までに完成させるという。 JHと日系社会との連携や具体的な事業については、今後の事務局や運営委員会の話し合いなどにより決定していくとし、中前総領事はサンパウロのJHが南米最大の都市で世界で最も大きい日系コミュニティーを持つ場所であるため、「日系人の存在を前提にするのは当然のこと」と説明。しかし、ブラジル日本文化福祉協会が現在建設を進めている同ビル地下の文化スペースや日伯文化連盟新施設の使用などを行っていくのかという本紙の質問に対しては、「日系社会とのコラボ(共同作業)はあり得る話だが、それは今後の話し合いの中で決められるべきもので、現在の時点で私が具体的な動きを言える立場ではない」とし、明言を避けた。...
ブラジル東京都友会(坂和三郎会長)主催の新年会が、31日正午からサンパウロ市リベルダーデ区のニッケイパレスホテル(Rua Galvão Bueno 425)の中2階で開催される。 新年会は恒例の日本舞踊藤間流による祝賀の舞披露で始まり、その後、雑煮が参加者に振る舞われる。各種料理が用意され、カラオケや東京音頭を踊って新年を祝う。当日は在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事も参加する予定。 「東京都出身でなくても東京を愛する方なら誰でも歓迎です。ぜひご参加下さい」と坂和会長は呼びかけた。 参加費80レアル。午前11時半受付開始。問い合わせは同会事務局(電話11・3254・3540)まで。月曜日から金曜日の午前のみ。 サンパウロ新聞 2016年1月15日付
ニッケイ新聞 2016年1月16日 東京都友会(坂和三郎会長)の『新年祝賀会』が31日正午から、リベルダーデ区のニッケイパラセホテル(Rua Galvao Bueno, 425)で行なわれる。午前11時半から受付開始、会費80レアル。 創立51周年の祝賀を兼ね開催される。昼食とカラオケで親睦を深めるほか、藤間流日本舞踊学校の友情出演もある。 案内に来社した坂和会長は、「東京を愛する方ならば誰でも参加下さい。五輪で来伯予定の舛添要一知事を歓迎する場合に備え、結束を固めましょう」と呼びかけた。 問い合わせは事務局(11・3254・3540/平日午前)まで。
ニッケイ新聞 2016年1月9日 2016年の各県人会関係の式典は、ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の50周年を筆頭に、茨城、新潟、島根、宮崎、沖縄の5県人会が開催するのみ。10団体を超える団体が式典を催した昨年と比較しては少な目といえそうだ。ただし、県連には多数の「記念事業」を行なう構想があり、各県人会も式典に向け、母県との連絡を密にしはじめている。 県連は9月18日に「50周年記念式典」を開催する予定だ。来賓として日本の政治家を招くことが検討されている。式典では、これまでの功労者表彰等を行なう。 「日本祭り(7月8~10日)」を記念事業として開催し、半世紀の歴史を振り返る写真展を行なう予定。また同祭りとは別に「記念講演会」を主催する案も理事会では出ており、記念誌の出版も検討中だという。 茨城県人会(小林操会長)は「創立55周年記念式典」を執り行う。日程や場所は未定。橋本昌知事が来伯すれば、45周年以来10年ぶり。前回は県人の多いグァタパラ移住地も訪問した。昨年「東日本大豪雨」の被災地に対し4万レの義援金を送り、母県への思いを示していた。小林会長は知事に対し「必ず来ていただきたい」と強く期待している。 新潟県人会(南雲良治会長)は「創立60周年記念式典」を宮城県人会で7月17日に行なう予定だ。泉田裕彦知事が来伯すれば10年ぶり。昨年4月に「60周年に向けて」と一世の南雲会長が再就任し、訪日して県庁への挨拶を行なうなど準備を始めている。 島根県人会(村上光明会長)は「創立60周年記念式典」を10月23日に開催予定だが、場所や詳細はまだ検討中だ。 宮崎文化援護協会(高橋久子会長)は、「留学生50周年記念式典」を10月23日に宮城県人会で開催する。開始50年を迎える県費留学生度に加えて、技術・農業研修制度のOB・OGを合わせて約250人から参加者が集まるほか、留学先の大学関係者、県庁の農政水産部等へ招待状を出している。高橋会長は「この式典を機に、留学OBが中心の青年部に勢いをつけてもらい、県人会を引っ張るようになって欲しい」と期待している。 沖縄県人会(島袋栄喜会長)は「創立90周年記念式典」を9月4日に県人会本部で開催し、知事や県議長ら大訪問団を招いた盛大な式典を予定している。記念行事も検討中だ。14年末に就任した翁長雄志知事は那覇市長時代の08年移民百周年、13年聖州サンビセンテとの姉妹都市提携35周年、14年カンポ・グランデ百周年各式典のために訪伯した。 今年10月26~30日にかけて、5年の一度の祭典「第6回世界のウチナーンチュ大会」が那覇で開催されることもあり、相乗効果でさらなる盛り上がりが期待されそうだ。また同会ヴィラ・カロン支部(上原テーリオ会長)も「創立60周年記念式典」も別日に開催予定。
ニッケイ新聞 2016年1月9日 外交120周年記念事業実行委員会(梅田邦夫委員長=駐伯大使)は先月10日午後、最後となる第9回会合を在聖総領事館で行なった。3つの記念事業やジウマ大統領の訪日中止に関する報告がなされ、会議後に梅田大使らが取材に応じた。 花火祭り、日伯共同事業展示会、日本館修繕が無事終了したことに加え、秋篠宮ご夫妻の来伯が周年事業の締めくくりとなった。民間でも全伯で年間およそ450もの認定行事が行なわれたという。 梅田大使は6月の移民の日、11月には外交120周年記念の公聴会がブラジリアで行なわれたことを引き合いに、「交流年だからといって、議会で2度も公聴会を開く国はブラジルの他にない」と強調し、両国の友好深化を確信した。 ジウマ大統領の訪日キャンセルに関しては「想定外」とし、伯産加工牛の日本向け輸出解禁(12月10日付け既報)や、官民ファンドJOINらによる鉄道建設(同12日付け既報)など訪日に備え準備されていた案件を伝えた。2回目となる中止に対して日本側でのイメージ悪化が懸念されるが、「しこりの残らぬよう努めることが必要」と語った。 特別事業費にはルアネー法や一般寄付により約200万レアルが集められた。ヤクルト、三井物産、ブラデスコ、トヨタ、ホンダから大口の協賛があり、3月までに出版される記念冊子にて最終的な収支報告が掲載される。詳細は現在も調整中。 なお2014年8月に立ち上げた同委員会は、この会合をもって解散となった。
ニッケイ新聞 2016年1月8日 鳥取県人会(本橋幹久会長)コーラス部の27人が『センター設立20周年事業』として、11月21日に母県を訪問、鳥取市内の施設で地元コーラスグループ「コールおもかげ」と交流コンサートを行なった。 同部からは練習を重ねた6曲を披露、また当地から日本に楽譜を送ったポ語曲「Sambalele」や「花は咲く」を合同演奏し、最後は集まった150人の観客も一緒になって童謡「故郷」を歌い、感動の幕切れとなった。 会場には平井伸治県知事はじめ、10月8日に聖市で行われた式典のため訪伯した県議らも出席。これまで築いた絆を一層確かなものとした。 同部の小森田節子さんは「歌い終わった時、見渡すと自分も含め、メンバーも会場も皆涙をこぼしてたんです」と振り返る。7年間指導を続ける指揮者の大刀ミリアンさんも「皆で気持ちを一つにして、歌の方もレベルアップした」と喜びを語った。 同交流コンサートはコーラス隊で県人会副会長の千田初美さんが、県費留学生中に築いた関係や13年に同県・県人会が実施する『中堅リーダー交流事業』で来伯し、当日も歌声を披露したソプラノ歌手の山尾純子さんの協力があって実現した。 他にも訪日した中島リジアさん、伊勢島誠一さんが来社し、緊張した当日の心境と歌声を披露した喜びを語った。   □関連コラム□大耳小耳 今回の鳥取県人会の交流コンサートは「全員実費で訪日した」というから驚きだ。創立メンバーで数少ない男性メンバーの非日系ジュリオ・バロスさんは、時間や費用の面もあり、半ば訪日を諦めていたが、「どうしても行きたかった」と観光等を除いた〃弾丸旅程〃を決行。成田空港に着いたその足で鳥取に飛び、コンサート後もすぐ帰伯したとか。「舞台では緊張したけど、心の交流ができた」と満足気な様子。ロマンス・グレーの熟年白人の渋さゆえ、平均年齢73歳の地元「コールおもかげ」の皆さんからモテモテだったこともよい思い出だったか。
ニッケイ新聞 2016年1月5日 ブラジル日本文化福祉協会、援協、県連、商議所、アリアンサが共催した『2015年新年祝賀会』が、文協ビル大講堂で1日午前に行われ、約400人が集まって新年を祝った。主催団体ほか各県人会、JICA、国際交流基金などから代表者が出席。五輪という世界最大のイベントがリオで開催され、コロニアでも「県連50周年」という節目を迎える2016年に向け、各代表から新年の抱負が述べられた。 昨年4月に初の女性文協会長として就任、新たな年を迎えた文協・呉屋春美会長は、〝申〟という漢字は樹木の果物が熟して固まっていく様子も表していると説明し、「実りに向かって成長するという意味でも、今年は大きな通過点を迎えることになる」と挨拶。 さらに「日系社会は時代とともに変化してきた一方で、一貫する極めて日本的な要素や傾向を示す面もあり、時代に順応、また成長するためにも、今年はその力を養う機会であることを強く信じる」と語った。 また同じく昨年就任した中前隆博在聖総領事は、日伯外交120周年、文協60周年等を迎え、日系団体による様々な行事が行われた2015年を振り返り、「日系人の存在が日伯関係の親善の礎になっていることを実感した」と話した。 「今年は新たな一歩を踏み出す年だ」と力強く語り、8月のリオ五輪、さらに4年後の東京五輪がきっかけとなり「スポーツを通した日伯の交流が生まれることを期待している」とした。 その後は50周記念式典を控える県連の本橋幹久会長が先頭に立ち、「日伯の親善を祈念して」と万歳三唱を行い、別ホールに移動。文協コーラス部の合唱の後、援協・菊地義治会長の音頭で乾杯を行った。参加者はそれぞれに挨拶と来年に向けた抱負を語り合い、新たな年に向けたスタートを切った。
ニッケイ新聞 2016年1月5日 リベルダーデ商工会議所(ACAL、池崎博文会長)ほか、日系4団体主催の『第45回餅つきまつり』が昨年大晦日朝からリベルダーデ広場で行われた。 無料で振舞われた2万袋の紅白餅を求めて、開始の午前8時を前に1時間程前から列ができた。遂には400メートル程度も伸び、イタウー銀行を過ぎたあたりで折り返しの列ができ、さらに同広場に辿りつきそう勢い。大晦日の聖市の風物詩として定着していることが伺われた。 正午まで無料の雑煮、茅の輪くぐりや絵馬の販売も用意され、日系や非日系が一緒になって、正月に向けた準備を整えた。 9時半から行われた開会式には池崎会長、中前隆博在聖総領事、文協、県連、援協、アリアンサほか日系諸団体の代表者が一堂に会した。太鼓の演奏で新年に向けた機運を高めた後、代表者から挨拶があった。 その後、多くの見物客が集まる中、餅つきも行われた。ジルベルト・カサビ元聖市市長(現都市大臣)も出席、杵を振り上げ、広場には威勢のいいかけ声が響いた。 一行は会館に移動、「移民送別の歌」「一月一日の歌」などを合唱した後に乾杯、婦人部手製の紅白の餅が入ったおめでたい雑煮を味わった。出汁の効いた品のいい味に、一人3杯も御代わりする人も。厨房は調理と食器洗いで、戦場さながらだった。 同祭を支えているのは、ACAL婦人部やリズム体操会の皆さんだ。ラジオ体操会も会員50人で前日から一日中餅の袋詰め、当日も餅つきの準備に大忙しだった。鹿又信一会長(のぶかず、80、東京)は、「我々は毎朝この広場を使わせてもらっているから、誰よりも親しみがある。体操とは違う〃運動〃も、たまにはいいもの」と餅米のふかし具合を見つつ杵をふるい、真夏の大晦日にしたたる汗をぬぐった。
ニッケイ新聞 2015年12月30日 聖市カーニバルで巨大立佞武多が華々しく行進したかと思いきや、なんと焼失――。秋篠宮さまご夫妻が恭しくご来伯されたかと思いきや、ジウマ大統領が訪日ドタキャン…。日伯が正式な外交関係を結んでから120年という節目は、思いのほか波乱含みの出来事が起きた。その他、パラナ州やコチア青年の周年行事、大物歌手続々来伯、日系歌手や軍人の大活躍など、印象深かったこの一年の10大ニュースを編集部が独断で選んでみた。 第1位=秋篠宮同妃両殿下ご来伯=聖市、首都など10カ所 秋篠宮同妃両殿下は日伯外交樹立120周年を記念して10月28日に着聖され、11月8日までの12日間滞在された。聖市、パラナ州都クリチーバ、ロンドリーナ、ローランジャ、マリンガ、南麻州都カンポ・グランデとパンタナール、パラー州都ベレン、首都ブラジリア、リオの10カ所を訪問された。 秋篠宮さまは移民80周年(1988年)以来の27年ぶりのご来伯で、紀子さまは初。 聖市では、文協が今回のために特別に用意した「皇室ブラジルご訪問回顧写真展」をご覧になられ、移民史料館もじっくりとご観覧された。先没者慰霊碑、日本館、サンタルス病院、憩の園などを回られ、各所で気軽に移住者に声を掛けられ、感激のあまり泣き出すものもでるなど交流を深められた。 ハイライトは修好通商条約の締結日11月5日に首都の連邦議会で望まれた記念式典。エドゥアルド・クーニャ下院議長の司会で、粛々と慶祝議会が行われた。翌6日にはジウマ大統領にお会いになり、リオ五輪のマスコット人形のプレゼントを受け取られた。 両殿下はご来伯前に横浜の「海外移住資料館」や神戸市の「市立海外移住と文化の交流センター」も訪ねられるなど、万全の準備を期してのご来伯だった。 第2位=外交120周年各地で粛々と=大金の割に花火大会今一つ 1895年に日伯修好通商航海条約を結び、両国にとって初めて対等条約が結ばれた。正式な国交が開始された本年を外交樹立120周年とし、梅田邦夫駐伯大使を代表とする実行委員会が結成。400~500の認定行事が全伯各地で行なわれた。 特別企画としては9月の花火祭り、10都市ほどを巡回したJICA展覧会、イビラプエラ公園内の日本館修繕の3つ。ルアネー法によって集められた約200万レの寄付金が充てられた。 目玉だった花火祭りには165万レほどの予算を割き、聖市南部のインテルラゴス・サーキットで約4500発が華麗に打ち上がった。ただし、小雨という天候や広報手段などが原因で来場者数は約1万人。大金を投じた割に集客見込みの半数という結果に、周年行事の目玉としては今一つという声も挙がった。 10大ニュース1位の「秋篠宮ご夫妻来伯」はコロニアにとって最大のニュースになったが、直後にジウマ大統領が2度目の訪日キャンセルをし、せっかくの外交120周年だったが、後味の悪い結末を迎えた。 第3位=朝日新聞が本紙に謝罪=移民への無関心露わに 朝日新聞のサンパウロ特派員の配信記事『悩める邦字新聞』(6月1日付)の見出しと内容に関し本紙が厳重に抗議したことを受け、同紙は電話とメールで謝罪、8日に訂正記事を掲載した。 事実と違う「日系人減少」という大見出し、邦字紙の現状を「悩める、苦境、廃刊、減少」とネガティブな面だけでとらえた記事となっており、日本の読者に与えた悪影響は計り知れない。 移民、日系社会に関するもう少しの関心、国外で発行される日本語メディアへの共感があれば、こうした紙面にはならなかっただろう。記事を作成した特派員は、本紙の生き残りへの取り組みを知りながら一切触れなかった。記者のみならず、デスク、整理部による、日系社会への無関心、無理解が生んだ紙面ともいえる。...
本日付紙面が今年最後の発行となる。2015年は日本ブラジル外交関係樹立120周年を記念し、10月下旬から11月初旬にかけて秋篠宮殿下ご夫妻が来伯され、各地で記念行事が開催されるなど、例年以上にめまぐるしい1年となった。来年も8月のリオ五輪開催をはじめ、日系社会でも各種イベントが目白押しとなることが予想される中、今年も「コロニア10大ニュース」を紹介し、この1年を振り返る。 第1位 修好120年で秋篠宮ご夫妻ご来伯 今年は日伯外交関係樹立120周年を記念し、ブラジル各地で「120周年」を冠した様々な記念行事が開催された。その中でも最大のイベントは、10月28日から11月8日まで12日間の滞在でサンパウロ(聖)、パラナ、南マット・グロッソ、パラー、ブラジリア、リオ各州の全10都市を訪問された秋篠宮ご夫妻のご来伯。各地で日本人及び日系人と積極的に交流の場を持たれ、誰とでも気さくに話されるお二人の姿に好感を持つ人が多く見られた。昨年8月に発足した日本ブラジル外交関係樹立120周年記念事業ブラジル実行委員会(委員長=梅田邦夫駐伯日本国大使)は、特別事業として「日伯友好花火大会」「日伯共同プロジェクト巡回展覧会(2月から全伯各地で)」を開催。花火大会は9月に聖市インテルラゴス・サーキットで文化イベントと合わせた「花火祭り」として行われ、当日は小雨が降る肌寒い一日となったが、花火を一目見ようと聖市内外から約1万人が訪れた。 120周年記念行事の一環として日本からは、5月に講道館柔道(上村春樹館長)10人の師範・高段者及び関係者が来伯し、「形(かた)」講習会が5日間にわたって聖市イビラプエラ体育館横「南米講道館」で開催された。そのほか、8月の「響ファミリー」公演、同月の海上自衛隊練習艦隊の7年ぶりの来伯、11月には劇団「万有引力」公演が日伯修好100周年以来、20年ぶりに行われるなど多岐にわたった。 第2位 マリナ・シルバ元環境大臣が訪日 本紙創刊70周年記念事業として毎日新聞社と共催した講演会、シンポジウム「持続可能な開発と環境保護~シルバさんと語ろう地球の未来」の講師として、元環境大臣のマリナ・シルバさんが10月に初訪日した。マリナさんは、「東北の被災地がどうなっているのか知りたい」と講演に先立ち、東日本大震災で津波の被害に遭った宮城県名取市を訪問したことをはじめ、東京・四谷の上智大学講堂で「持続可能な開発と環境保護」についての講演を行った。 また、水銀中毒が起きた熊本県水俣市の水俣病史料館のほか、北九州市の環境ミュージアム、北九州エコタウンセンター、同リサイクル工場や広島市の平和記念資料館も視察。締めくくりは日本記者クラブでも講演を行い、「日本人の体験は歴史的な悲劇だったが、日本人はその悲劇を克服し、再生している。素晴らしい」と賞賛した。 「社会を持続的に発展させるには、社会の仕組みを変える必要がある」というのがマリナさんの持論。シンポジウムでも「木を伐採して利益を得ることから、森林を保護することで利益になるよう社会の仕組みを変える」ことの必要性を説いていた。 第3位 戦後70周年を記念 多彩な平和関連行事 今年の戦後70周年を記念して、特に平和関連の行事も相次いだ。 6月下旬にはブラジル被爆者平和協会会長の森田隆さん(91、広島)が聖市から名誉市民章を受章し、その授与式が聖市議会で行われた。自ら広島市で被爆し、移住したブラジルで平和活動を推し進めてきた功績が称えられた森田さんは「これからも世界平和のために頑張りたい」と述べ、さらなる意気込みを表していた。 9月初旬には、「原爆の子」の像のモデルになった佐々木禎子(さだこ)さんの兄、佐々木雅弘さんとその息子の祐滋さんが来伯。聖州議会に禎子さんが折った折り鶴を寄贈し、同議会に常設展示された。また、当日は自身も長崎での被爆者である画家の伊藤薫さん(聖市在住)の絵画「平和」も披露され、禎子さんの折り鶴と共に常設展示された。 今月初旬には、核兵器廃絶を願って五輪発祥の地であるギリシャから贈られた聖火「ナガサキ誓いの火」が、「ブラジル・日本平和の絆交流会」の中嶋年張代表と連続11年、13回のブラジル公演を行った歌手の井上祐見さん、そして井上さんの息子で、チビッコ交流大使の笠戸丸ともやす君の3人によってブラジルに運ばれ、12日にサンタ・カタリーナ(SC)州フレイ・ロジェリオ市にあるラーモス移住地内の「平和の鐘公園」に分灯。同地で記念セレモニーが開催された。 第4位 在サンパウロ総領事館開設100周年 在サンパウロ総領事館開設100周年を記念した在外公館長表彰が8月初旬、聖市モルンビー区の同総領事公邸で行われた。受賞対象となった100団体には、各都道府県人会など各日系団体、また聖州軍警察や同州立学校などブラジル側からも選出された。 表彰式では日伯両国歌斉唱後、来賓者が紹介。今年は総領事館開設100周年、日伯外交関係樹立120周年、移民107周年であり、中前隆博総領事は「この表彰は、日頃からお世話になっている団体の皆様への私たちの感謝の気持ちです。無理やり100団体に限ったわけではなく、今後も様々な機会でそれぞれお世話になった方々に対してお礼をしていきたい」と謝辞を述べた。 今回は日本語コースを設けるなどして、日本語の指導をしているブラジルの教育機関15団体以上が選出された。...
鳥取市で日伯交流合唱コンサート 「涙ながらの感動の舞台でした」――。ブラジル鳥取県人会(本橋幹久会長)のコーラス部は11月21日、訪日先の鳥取市で地元のコーラスグループ「コールおもかげ」との「歌声は海を越えて」と題した合唱交流コンサートに出演した。メンバーたちはフィナーレで「故郷」を日伯合同で歌い上げ、会場一体となった舞台を冒頭の言葉で表現した。帰伯後の15日、本橋会長とともにメンバーたちが報告のために来社した。今回訪日したメンバーは鳥取県人会コーラス部から13人、その他のコーラスグループ、ピアノ伴奏者などを含めて計25人。一行は11月13日から、同月29日まで訪日し、その間、鳥取県をはじめ、大阪、兵庫、京都、奈良、岡山、広島、神奈川、東京なども観光したという。 日伯合唱交流コンサートのきっかけは、2013年3月に中堅リーダー研修で来伯した「わらべ館(鳥取市)」童謡・唱歌推進員の山尾純子さんと、県人会副会長でコーラス部メンバーの千田伊藤初美さん(61、3世)が連絡を取り合ったこと。コーラス部メンバーがそれぞれ自費で訪日し、初の合同公演が実現した。 コンサート前日の11月20日夜には同市内ホテルで歓迎レセプションも行われ、11月8日にサンパウロ市の鳥取交流センターで開催された鳥取県費留学・技術研修制度50周年及び鳥取交流センター設立20周年記念式典に来伯出席した林昭男副知事や県議会議員らも出席したという。 21日午前10時半に「わらべ館いべんとほーる」で開演されたコンサートでは、オープニングの合同演奏を皮切りに、ブラジル側が「四季・メドレー」「Aquarela do Brasil」など6曲を披露。ブラジル紹介・合同合奏、休憩を挟んで日本側が「風がはこぶもの」「荒城の月」など6曲を合唱した後、合同演奏「花は咲く」に続いてフィナーレでは日伯合同で「故郷」を会場と一緒に歌い上げた。 伯側指揮者の大刀ミリアンさん(65、3世)は「コーラスで日本に行ったのは初めてでしたが、とても勉強になった。日本の曲とブラジルの曲を同じ場所で歌えて本当に良かった」と話す。 コンサートを実現させた千田さんは「初めての鳥取でのコンサートでどうなるか心配でしたが、最後に『故郷』を歌い終わった後は皆、涙を流しながら抱き合って感動の舞台でした」と振り返る。 伯側コーラス部メンバーで旅行ガイドとして旅程を企画した小森田節子さん(59)は「誰も体調を崩すことなく、皆が楽しんで無事(ブラジルに)帰って来れた」と笑顔を見せた。 ピアノ伴奏を行った中島リジアさん(54、2世)は偶然日本で親戚に出会ったと言い、コンサートでは「緊張しましたが、日本の人のピアノの弾き方など勉強になりました」と語った。 今回、2人だけの男性メンバーの一人である伊勢島誠一さん(69、2世)はコーラスを始めて35年になるというベテラン。鳥取県人会コーラス部では7年前から練習している。今回の訪日コンサートについて「素晴らしい体験ができ、鳥取の関係者の方々に感謝したい」と感動の面持ちだった。 2008年から鳥取県人会コーラス部に所属している非日系のジュリオ・バロスさん(72)は「初めて日本に行くことができ、天にも昇る思い」と喜びを表していた。 本橋会長は「20年前に鳥取交流センターが完成したことで県人会活動も活気が増してきた。今回、コーラス部が自費で訪日して合同コンサートを行うなど今までにない交流ができ、県人会としても大きな喜び」とコーラス部の活動を称賛していた。 サンパウロ新聞 2015年12月24日付
サンパウロ州アチバイア市にあるアチバイア文協日本語学校が、12日に行われた修了式で岩手県の伝統・わんこそばならぬ、「わんこそうめん」大会を行った。一昨年までは流しそうめんをしていたが、昨年、今年と水不足が続いているため、貴重な水を使わずに楽しめる方法を考えたという。生徒の中には蕎麦(そば)になじみがない人も少なくなく、初めて食べてアレルギー反応が出たら危険ということで「わんこそうめん」が発案された。 大会は3部門(男性、女性、子ども〈11歳以下男女混合〉)に分かれ、各組抽選で選ばれた5人で競った。子どもは1分、大人は1分半の制限時間付き。1杯約10グラムのそうめん椀を、優勝者は男性41杯、女性40杯、子ども(女子10歳)20杯完食した。教師陣は、岩手県人会の今年や昨年のわんこそば大会の様子を動画で研究したそうだ。「がんばれー!」という応援の声が響くとても楽しい大会だった。 アチバイア文協日本語学校は、日系85%、非日系15%の割合で、3歳から70代までの約80人の生徒が通っている。それぞれのニーズに合わせ、語学だけでなく文化も教える「継承語教育」を行っている。前日には、臼と杵を使った餅つき大会も行われた。 わんこそばに使う道具を貸し出した岩手県人会の千田会長は「そばでもそうめんでもどちらでもいい。その土地土地で時に臨機応変に形を変えてでも、郷土の文化が広まってくれるのはとてもうれしい」と大会の成功を喜んだ。 サンパウロ新聞 2015年12月24日付