サンパウロ州アチバイア市にあるアチバイア文協日本語学校が、12日に行われた修了式で岩手県の伝統・わんこそばならぬ、「わんこそうめん」大会を行った。
一昨年までは流しそうめんをしていたが、昨年、今年と水不足が続いているため、貴重な水を使わずに楽しめる方法を考えたという。生徒の中には蕎麦(そば)になじみがない人も少なくなく、初めて食べてアレルギー反応が出たら危険ということで「わんこそうめん」が発案された。
大会は3部門(男性、女性、子ども〈11歳以下男女混合〉)に分かれ、各組抽選で選ばれた5人で競った。子どもは1分、大人は1分半の制限時間付き。1杯約10グラムのそうめん椀を、優勝者は男性41杯、女性40杯、子ども(女子10歳)20杯完食した。教師陣は、岩手県人会の今年や昨年のわんこそば大会の様子を動画で研究したそうだ。「がんばれー!」という応援の声が響くとても楽しい大会だった。
アチバイア文協日本語学校は、日系85%、非日系15%の割合で、3歳から70代までの約80人の生徒が通っている。それぞれのニーズに合わせ、語学だけでなく文化も教える「継承語教育」を行っている。前日には、臼と杵を使った餅つき大会も行われた。
わんこそばに使う道具を貸し出した岩手県人会の千田会長は「そばでもそうめんでもどちらでもいい。その土地土地で時に臨機応変に形を変えてでも、郷土の文化が広まってくれるのはとてもうれしい」と大会の成功を喜んだ。
サンパウロ新聞 2015年12月24日付
