06/03/2026

Mês: janeiro 2016

岩手・千田会長と10年ぶりの再会 ブラジルへの日本移民導入のきっかけを作った駐ブラジル第3代日本公使の故杉村濬(ふかし)氏の曾孫に当たる杉村延広さん(61、大阪)が7日から10年ぶりに来伯し、12日に岩手県人会の千田曠曉会長と再会を果たした。濬氏は岩手県盛岡市出身で、岩手県人会では2005年に初来伯した杉村さんとリオ市内で合流し、濬氏が眠る同市内のサンジョン・バチスタ墓地に墓参。その後、2008年の岩手県人会創立50周年と移民100周年を機会に、同県人会が率先して濬氏の墓碑を改修した経緯がある。10年ぶり2回目の来伯となった杉村さんは「奇麗に修復されたお墓もお参りできて、本当に来て良かった」と満足そうな表情だった。大阪府立大学大学院工学研究科教授である杉村さんは今回、クリチバ市にあるパラナ連邦大学と府大との学術提携を結ぶ調整を行うことなどを主な目的に来伯。また、7日にはリオ市で南米最大の機械工学学会「COBEM2015」にも出席した。 翌8日には、10年前に親交のあったリオ州日伯文化体育連盟の鹿田明義理事長の案内により、サンジョン・バチスタ墓地を訪問。改修された濬氏の墓参を行い、岩手県人会の尽力により「(濬氏の墓碑が)非常に奇麗になった」ことに感銘を受けたという。 9日はリオからクリチバ市に移動。10日にパラナ連邦大学とパラナ・カトリック大学との学術提携を行う調整のために関係者と会った。その際、同地にあるブラジル兵庫県事務所の山下亮(まこと)所長が同じ府大の農学部出身であることから好意で大学側との通訳を行ったそうだ。 12日午前にサンパウロに移動した杉村さんは、リベルダーデ区で山下所長を含めた府大OB会メンバー6人と会い、親睦会を行った。その後、午後3時に山下所長の案内で岩手県人会館を訪問し、千田会長と10年ぶりの再会を果たした。 千田会長は2008年の県人会創立50周年、移民100周年を記念して濬氏の墓碑の改修整備の除幕式を、当時の記念式典出席のために来伯していた達増(たっそ)拓也岩手県知事とともに行ったことなどを説明し、10年前に杉村さんと一緒に墓参した時の写真を見せながら、当時のことを振り返った。 杉村さんは「今回はクリチバでの学術提携の調整とリオでの学会出席がメインで、スケジュールの都合でサンパウロで千田会長たちとお会いできる時間があるかどうかが分からなかったが、こうしてお会いできて本当に良かった。リオ、クリチバ、サンパウロを訪問できて、ネットーワークができたことがありがたい」と喜びの表情を見せていた。 また、10年ぶり2回目のブラジルについて杉村さんは「以前よりも渋滞が多く、交通量が増えたように感じる」と話し、2年後の2017年にはクリチバで学会があるとし、改めて来伯する考えも表していた。 サンパウロ新聞 2015年12月23日付