1790年に創業し、226年の歴史を持つ福島県喜多方市にある大和川酒造(佐藤和典社長)。同酒造の新製品で日本酒では珍しい発泡純米大吟醸酒の「珠泡(しゅあわ)」をはじめとした製品をブラジルで販売していくことを目的に、同酒造海外営業部の武藤啓一氏、日本側輸出担当である(株)SPAZIO IDEA社の入江啓祐代表取締役、ブラジル側販売担当の日本飲料食品有限会社代表の川添博氏、福島県人会の曽我部威事務局長が11日に来社した。
大和川酒造では、現在までに約40種類の日本酒を製造しており、その中でも特に「大吟醸 弥右衛門」は毎年行われている全国新酒鑑評会で5年連続で金賞を受賞している。
「珠泡」は、新杜氏(とうじ)の佐藤哲野氏が昨年造った新製品で日本酒と同じ製法だが、最後の工程で自然発酵させたスパークリング薄にごり酒。アルコール度数は12度とワインやシャンパンと同じで、きめ細かな泡と酸味と甘さが特徴だ。日本でも女性や若い世代に特に評判が良いという。
世界中に日本酒の輸出を行っている入江氏によると、日本酒の輸出量は過去10年間で3倍に増加しているとし、「珠泡」は既に台湾、ミラノ(イタリア)、パリ(フランス)で輸出販売しており、ブラジルでの販売が海外4カ国目になる。パリでは昨年11月から販売を開始し、高級レストランなどと360本の契約を済ませているそうだ。
今回、ブラジルでは今日12日にサンパウロ(聖)市と、14~16日にリオ市の日本食レストラン(ともにレストラン永山)でそれぞれ「珠泡」などの試飲調査を行う予定で、今後のブラジルでの本格的な販売に向けての視察も兼ねている。
今後のブラジルでの販売目標について入江氏は、具体的な数字は明らかにしなかったものの、「ブラジル側で正規の販売ルートもできたことですし、きちんとした日本酒の味を伝え、安定した供給をしていきたいですね」と述べ、意気込みを見せた。
福島県人会(永山八郎会長)では今後、大和川酒造の応援協力を行い、今月21日午前11時から聖市リベルダーデ区の同会館で開催される第9回喜多方ラーメン祭りで、来場者に向けた「珠泡」など日本酒の試飲も行う。
「珠泡」など大和川酒造の日本酒についての問い合わせは、川添氏(電話11・4828・3611、nipponbebidas@yahoo.com)まで。
大和川酒造のホームページは、http://www.yauemon.co.jp
サンパウロ新聞 2016年2月12日付
