ニッケイ新聞 2016年3月31日 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)が毎年主催する日本祭り(7月8~10日、サンパウロ・エキスポ)に関し23日午後、文協ビル内の県連会議室で臨時代表者会議を行なった。赤字見込み30万レアルという状況を受け、開催の意思を改めて確認するもの。後日、同祭の市川利雄準備委員長(富山)らが取材に応じた。 ここ数年、赤字覚悟の開催が続いているが、今年は特別に雲行きが怪しい。不景気による企業スポンサー減に加え、政局混乱による連邦政府の資金助成手続きが遅れているからだ。 昨年も同額の赤字見込みだったが、最後は約7万レの黒字となった。「これまで以上に苦しいが継続したい。大不況の中、前回と同額を出してくれた企業もある。そうした期待に応えるため各県人会、ボランティア一丸で乗り越えたい」と前向きな思いを語り、関係者の支援を募った。 赤字の最大の原因は、ルアネー法申請の返答が例年より遅れている点だ。昨年は2月に連邦政府から認可が下り、総予算300万レの内50万レほどが充てられた。今年はいまだに認可が下りておらず、不況で利益を上げる企業も少ない可能性があることから、臨時会議を開き、そうした現状報告をした上で、改めて開催の賛否を協議した。 話し合いの結果、「会場費約100万レの内6割を前払いしているほか、中止とするには見えない部分の損失も大きい」との判断から開催が決定された。赤字30万レを覚悟しての実施。県連にはそれを補填できる貯金があるので、いざという場合はそれを一部切り崩す覚悟だ。 損害を最小限にするため入場券を当日23レ、前売り20レに設定。前回からそれぞれ5レ値上げした。5月には一般発売を開始する。 また議員助成(エメンダ・パルラメンタール)は今年もゼロ。公的な支援は、聖市によるメインステージの設営、州の免税プログラム「ProAC」(30万レ)のみとなった。企業によるスポンサー収入は昨年と同額を目指すが、不況のため楽観できない。 赤字対策として委員長は「入場券の販売増」を第一に考えており、「夕方以降は入場料を下げるなど工夫が必要。金曜日は学校児童などを招待しても良い。広告費を多めに充て宣伝方法も見直す」とした。会場設営を2社に任せ競わせるなど新たな試みも行なう。 概要も明らかになり、テーマ「スポーツと健康」に沿いスポーツ広場を設ける。車椅子卓球の体験や、義足ランナーとの100メートル競走を企画中だ。日本政府によるブースも昨年に続き設置される。また会場や駐車場の改修工事は順調で、前回のような混雑は起きないとのこと。 □関連コラム□大耳小耳 県連日本祭りは、今年も赤字覚悟の開催に。一昨年は会場費の高騰、昨年は議員助成金が0となったことが原因だった。今年はルアネー法の認可が不透明で、汚職、政治混乱、経済不況という悪循環ときた。仕方なく入場料を値上げしたが、無料対象者もこれまでの65歳から70歳に引き上げるという。家計は火の車だが、昨年は半額や無料対象者でも、寄付だと思って一般料金を支払った者がいたと聞く。今年もきっと、そんな有志による〃ささやか〃な手助けが必要だ。
Dia: 1 de abril de 2016
ニッケイ新聞 2016年3月31日 ブラジル沖縄県人会とブラジル沖縄文化センターの『2016年度定期総会』が先月21日午前、聖市の同県人会館で開かれ、本部、地方44支部から会員ら約150人が出席した。 黙とう、島袋栄喜会長のあいさつに続き事業報告が読み上げられた。琉球民謡コンクール、ウチナー芝居をなどの例年行事を主催したほか、沖縄空手古武道演舞大会や卓球大会、実業家の集いを初開催する試みがあった。 県人会は収入67万4653・57レ、支出64万8849レ、文化センターは収入22万5027・94レ、支出21万1774・76レだった。 事業計画では県人会創立90周年式典が目玉となっている。前夜祭として9月3日、市内の劇場でウチナー芝居大会を行なう計画を進めており、翌4日に県人会館で式典を行なう方向。翁長雄志知事らの来伯も期待される。10月26~30日には母県で、第6回世界のウチナーンチュ大会も控えている。 会費はインフレにともない、55レから60レに値上げすることが承認された。予算案として県人会は収支共に62万レ、文化センターは収入16万レ、支出15万6千レと算出している。 2016―17年度の評議員について、補充15人を含む60人が決定。また聖州外のカンポ・グランデ、ロンドリーナほか、プレジデンテ・プルデンテなどから支部長交代のあいさつもあった。 一部会員からは、「施設利用料が高すぎるのではないか」と質問が上がったが、「価格表は一般向け。沖縄文化の普及や継承活動に関するものは、状況に応じて決めましょう」と返答し理解を得た。
来場者数の増加が一番の鍵 ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)は、23日午後3時半からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内5階事務局で、7月8~10日に行われる「第19回フェスティバル・ド・ジャポン」についての会議を開いた。ブラジルは現在、過去25年で最悪の景気後退中。その影響を受け、昨年に引き続き支援金やスポンサーの獲得が非常に困難な状況にあり、赤字が見込まれている。そうした中、赤字幅縮小に向けて様々な策が練られている。約15万人以上の来場者数を誇る日本祭りは、海外で行われる日本祭りの中でも最大規模だが、成功のためには来場者数のさらなる増加が一番の鍵となる。 9万7000平米と中南米で一番の大きさとなる会場は完成に近づいており、4月末にオープニング・セレモニーが予定されている。日本祭り期間中の会場は約4万平米のスペースが使用される。そこで、高齢者や足の不自由な人のための車いすや、電気車の用意なども検討されている。 同祭実行委員会の市川利雄委員長は「去年に引き続き、景気低迷が続くブラジル経済の影響を受けて、今年も日本祭りの財政面はかなり厳しい状況におかれている」と窮状を述べた。 県連は外部からの支援金が下りないものとして、支出が330万レアル、収入が297万レアルを見込んでいる。PROAC(聖州政府の文化活動プログラム機関)による助成が見込まれるものの、税金の一部を文化事業に還元するルアネー法が適用されるかは未だ不明(昨年度は約50万レアル)。今年の議員割り当て金(イメンダ・パラメンタル)の支給も見込めない。一方、厳しい経済状況の中でも何とかして日本祭りを支援しようとする日本企業も見られるという。 赤字幅削減のために3つの策が検討されている。第一に、来場者数の増加。3日間にわたって行われる日本祭りは、曜日と時間帯により来場者数の波が見られる。とりわけ、午前10時から午後9時まで開催される2日目の土曜日は昼頃にピークを迎え、夕方にかけての来場者数は下り坂となる。「宣伝量を増やすことが、来場者数の増加に直結するのではないか」と市川氏は述べる。新聞、雑誌、テレビ、メトロなど多方面から日本祭りを宣伝する予定だが、広告料などの費用が発生するため宣伝にも限界がある。 第二に、入場料の値上げ。前売り券20レアル、当日券23レアル(60歳以上は半額、70歳から無料)昨年より5レアル値上げして販売される予定だ。 第三に、前売り券(5月から販売予定)販売ネットワークの拡大だ。昨年は、前売り券の売り上げは約3割だったが、今年は4割を目指している。 その他にも、全店舗でのクレジットカードの取り扱いや、周囲の学校を巻き込み、日本祭りを学校行事の一環にするなど、様々な新しい取り組みが検討されている。 さらに、今年の日本祭りのテーマである「スポーツと健康」のもと、来場者がスポーツを楽しめるようなコーナーの設置にも励んでいる。 市川氏は「新しい取り組みは売り上げだけでなく、お客さんに楽しんでもらうことや、若い世代を取り込むことで県人会の将来につなげるということも考えて行っている。素晴らしい日本祭りになることは間違いないので、たくさんの人に来ていただきたい」と呼びかけている。 サンパウロ新聞 2016年3月31日付
岡山県人会(根岸健三会長)主催の雛祭りが、5日午後1時から同4時までサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催された。 当日は雛祭り以外にも、煎茶のお点前や折り紙、お手玉教室なども行われた。会場では、日本から3回に分けて持ち帰ったという「ひな壇」が飾られ、所有者の岡美恵子さん(69)は、「一人でも多くの方にお雛様を見て、日本の思い出を懐かしんでほしい」と思いを語った。 根岸会長は、「日本語離れしていく日系3世、4世の若い人たちに、せめて日本の文化だけでも継承していきたい」と、1988年から岡山県人会で毎年開催されている雛祭りに込められた願いを語った。 サンパウロ新聞 2016年3月29日付
【福岡発・吉永拓哉福岡支局長】平成27年度福岡県移住者子弟留学生(県費留学生)の留学証書授与式が13日、福岡市内のソラリア西鉄ホテルで行われた。 同授与式は、県費留学生の窓口をする(公財)福岡県国際交流センターが主催し、会場には福岡県海外移住家族会の会員や関係者ら約60人が集まった。 平成27年度は海外7カ国の福岡県人会から子弟10人が来日したが、ブラジルからの留学希望者が例年よりも少なかったため、ブラジル人子弟は2人だった。 この日は、県費留学生を代表として高階強ジュリアノさん(32、3世、ロンドリーナ市)があいさつした。高階さんは1年間を振り返り「辛い思いもしたが10人の仲間と助け合い、励まし合ったことで、自分が大きく成長できた」と述べ、「帰国したら福岡県人会の活動を頑張り、福岡の魅力を多くのブラジル人に伝えたい」と意気込んだ。 続いて、県費留学生たちによる留学成果活動報告が行われた。 九州産業大学に通った平田さゆりカレアンドラさん(25、3世、カンピーナス市)は、経済学部で日伯の経済を比較しながら、ブラジル経済の活性化を研究した。また、休日を利用して全国を一人旅したことにも触れ、「自分ではできないと思っていたことにチャレンジし、成功したことが自信につながった。これからも様々なことにチャレンジしたい」と胸を張った。 その後、田中専務理事から各自に留学証書が授与されると、参加者たちから大きな拍手が沸いた。 サンパウロ新聞 2016年3月24日付
県連(本橋幹久会長)の定期総会が31日に開催されることを受け、当日の議題の一つである役員改選に向けた新執行部シャッパの受付が、21日午後5時に締め切られた。その結果、滋賀県人会の山田康夫会長を県連会長とする12人の執行部で構成されるシャッパのみが受け付けられたという。 2014年3月から1期2年会長職を務めている本橋現会長が、自身及び家族の体調の問題などで勇退する意思を示していることから、新執行部のシャッパ提出が行われた。 次期会長を巡っては、山田氏を推す動きと、本紙17日付の意見広告で秋田県人会長の川合昭氏を会長に推す動きもあったため、21日締切のシャッパ提出が注目された。しかし、結局は川合氏を推す派のシャッパは提出されなかったという。 なお、正式な役員改選は、31日の定期総会の場で決定される。 サンパウロ新聞 2016年3月23日付
