6泊7日の日程で149人が参加
ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)主催の「第45回ふるさと巡り」が3月10日から16日の6泊7日の日程で行われ、今回はノルデステ(東北伯)地方のフォルタレーザ、アラカチ、モッソロ、ナタールの4都市の日系団体や移民、文化に出会う旅となった。人気ツアーとなっているふるさと巡りには今回、サンパウロ州を中心にリオやブラジリアからの参加者合わせ総勢149人が参加。熱帯地方の暑さの中、一人もケガ人や病人を出さず無事全行程を終えた。(佐久間吾朗記者)
重たい曇り空が広がった旅行初日。サンパウロ周辺の参加者は午後3時半にリベルダーデ広場近くのマクドナルド前に集合し、グアルーリョス空港へ向け出発した。
バスが空港に着く頃には曇天から雨模様へと変わった。ふるさと巡り一行は、午後7時55分のフライトでフォルタレーザへ向け飛び立ったのだが、その後雨足が強まった影響で飛行機の運航中止や、遅延になった便もあったと聞いた。雨は翌日まで降り続き、サンパウロ市周辺の市町村で水害が出た地区もあったそうなので、日程通り出発できたことは、ある意味幸先の良い旅の始まりと言えた。サンパウロの様子を聞いた参加者の一人は「最近の神様はヒステリーを起こしてるとしか思えない。雨を全然降らさないと思ったら、降らす時は過剰なくらいに降らす」と呆れた様子で漏らしていた。
飛行機は午後11時半頃セアラー州フォルタレーザ市のフォルタレーザ空港へ到着。冷房が効き過ぎた空港から外に出ると、もわっとした熱気が肌にまとわりつく。ここでリオとブラジリアからの参加者6人も合流し、市内で人気の海岸「プライア・ド・フトゥーロ」近くにあるホテル・オトン・パレスへ移動。記者がチェックインを終え部屋で荷物を解く頃には、時計の針は既に午前1時近くになっていた。
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2日目は午前8時にホテルを出発。旅の全行程を参加者は3つのグループに分かれ、グループ単位で行動する。記者はグループ3の一員となり、快晴の空の下、その日最初の行程である市内観光のためバスに乗った。
グループ3の現地ガイドはシーダ・オリベイラさん。彼女がフォルタレーザの歴史を語る中、バスは街の中心部を走り最初の目的地セアラー博物館に到着した。しかし、いざセアラー博物館に向かおうとした矢先、大粒の雨が降り出す。バスの停車地から博物館入り口までは距離があり、この雨の中を傘も差さずに歩いたらびしょびしょに濡れてしまう。杖をついて歩行する参加者もおり、短い距離であっても雨の中の移動は困難を極める。しばらくバスの中で待機するが止む気配はなく、「あと1時間は降るだろう」というガイドの判断で見学は中止。次の目的地の中央市場訪問に予定は変更された。
博物館からすぐ近くにある中央市場へと向かう数分の間に、雨はさっぱりと上がり再び太陽が顔を出した。「こんなことなら博物館へ行きたかった」と不服そうな男性陣と、「これで買い物に時間を費やせる」と笑顔の女性陣。対照的な表情が面白かった。
地上階から5階まである巨大な中央市場には所狭しと店が並ぶ。機能性よりデザイン性を追及したような建物の造りは記者好みだ。名産であるカシューナッツや、手編みの洋服やカバン、現地の伝承をまとめたコルデルという小冊子だけでなく、ハンモックやTシャツ、靴など多彩な商品が売られていた。
半年かけて編まれたという黒のドレスを購入した女性の参加者は「手作りだから同じものが一つとしてないし、売ってるものがサンパウロと比べて格段に安い」と戦利品を手に満足気。参加者の多くは名産のカシューナッツを購入したようだった。
午前10時にバスは中央市場を発車し、次の目的地である藤田十作氏を称える日本庭園へと移動した。(つづく)
サンパウロ新聞 2016年4月1日付
