ニッケイ新聞 2016年5月28日 ブラジル熊本県文化交流協会(田呂丸哲次会長)には、年金生活者からの〃貧者の一灯〃を先頭に、今も続々と義援金が寄せられている。さらにブラジル日本語センターでも義援金の募集が行われ、すでに6千レアル近くが集まったという。いくらぐらい集まり、日本にはいつ頃、どのように送金するのか。現在までの状況を同県人会に聞いてみた。 同県人会は4月14日からの熊本県を中心とした地震被害を受け同月22日、義援金用口座を開設した。現在も相次いで多数の義援金が寄せられている。 18日に同会館で行なわれた幹部会では、田呂丸会長、明石照久副会長、赤木数成書記、日下野良武および松本ワルテルの両理事長、小山田祥雄前会長らが出席。送金方法などについて話し合った。 これまでの個人の振込みは約300人、また30以上の団体が支援金を寄せている。7日の時点で15万レアルを超えていたが、その後も続々と寄付が届いているという。現在の合計金額は未公表だが、田呂丸会長は「予想よりはるかに多く集まっている」と答えた。現時点なら20万レアルを超えていてもおかしくない。 日本への送金が行われた後、正式な金額を発表する予定。直接送金すると、25%前後も課税される場合がある。そのため、定款を銀行側に提出し、特別な「義援金扱い」で送る手続きを進めている。これにより18米ドルの手数料と0・38%の低課税のみで送金できるという。 母県への送金日時は確定していないが、役員らは「可能な限り早く」と確約する。赤木書記は伯国の経済状況に言及し、「不景気にも関わらず、年金生活者でも送金してくれる人がいる」と言い、「これほど日系社会が心強いとは」と目を潤ませながら答えた。 また三、四世の義援金が目立つことについて田呂丸会長は、「彼らは大変な努力をした先祖に感謝している。そのことが『自分のルーツである日本を助けたい』という気持ちにつながっている」と話す。 他県出身者からの寄付が多いことに関し、日下野理事長は「熊本にはこれまで大災害は無かった。募金運動も初めてだが、これほど他県からの支援が集まるとは」と話し、「他県が困った時は絶対に手助けする」と握りこぶしに力を入れた。 日本語センターで奉加帳=義援金額すでに約6千レ 4月14日に始まった一連の熊本地震を受け、ブラジル日本語センター(立花アルマンド理事長)は5月初めに理事会を開き、義援金の募集を決定。開始から2週間たった現在も問い合わせが多く、5月末で終了する予定だったが、6月20日まで募集を続けることとなった。 熊本県と同センターは関係が深く、2年おきに訪日して開催する「ふれあい日本の旅」では、同県庁の世話によって日語校などの生徒らがホームステイしている。 同センターは今月9日から募集を始め、会員にフェイスブックや電子メールで呼びかけ、2週間で5883レアルが集まった。この義援金はすでに熊本県人会に渡してあるという。 募集を打ち切る日が近づいても、義援金の問い合わせが多いことから、期間を延長することとなった。一般からの募金も受け付けている。 来社した諸川有朋副理事長は「支援者名を熊本県庁に伝えるので、なるべくセンターまで来て、奉加帳に記名していただきたい」と呼びかけた。来訪が難しい場合は、同センターの事務局に相談してほしいとしている。 問合せは丹羽事務局長(11・5579・6513)まで。...
Dia: 30 de maio de 2016
ニッケイ新聞 2016年5月25日 第1回本荘追分ブラジル大会に出席するために来伯した由梨本荘市の長谷部誠市長、鈴木和夫市議会議長、同保存会の佐林公善会長、全日本大会の王者・三浦九十九さんら10人の歓迎会および第32回由梨本荘親睦会が、聖市の秋田会館で21日昼から盛大に行われ、約120人も集まり会館が一杯になった。 のっけから同保存会のメンバーによる迫力の唄、太鼓、三味線、尺八が披露され、会場から唱和する大きな歌声が上がり、さながら民謡ライブのような盛り上がり。 三浦さんは「初めて来たが、噂どおり本当に遠かった」と笑いを誘いながら「秋田草刈唄」を唄いはじめ、「田舎なれども 俺が里は 西も東も アリャ金の山」と見事な声の張り、高音の伸びを響かせた。 今大会のお膳立てをしてきた同市出身の伊藤武さんが司会を務め、「秋田男は口数が少ないといわれるが、この民謡があれば十分。名刺代わりに唄っていただきました」と開会を宣言した。 伊藤さんの秋田男らしい粘り腰の呼びかけがあったからこそ、ブラジル日本民謡協会やブラジル郷土民謡協会、江差追分会ブラジル支部、グループ民などなど、かつてない民謡界総出の参加協力が実現したという。 主催したブラジル本荘追分会の川合昭会長(秋田県人会会長)も「今、本当に久々に本荘追分を聞き、滅多にないことですが、涙が込み上げてきました」と歓迎の挨拶。 長谷部市長も「サンパウロに唄声を響かせて」、鈴木議長も「距離は遠いが、心の距離は非常に近い。リオ五輪には秋田から現時点で3人の選手が出る。ここに来られない県民に代わって応援をお願いしたい」と語った。中前隆博在聖総領事も駆けつけ、本荘追分保存会の佐林公善会長の音頭で乾杯した。 同保存会の佐々木勲副会長は「追分は普通、尺八だけ。三味線は全国でもない。間の取り方が難しいのに、よく頑張っている」と当地の民謡愛好家が次々に唄うのを聞きながら感心していた。 聖市近郊のサンベルナルド・ド・カンポ市の松寿会で北原民江先生から習っている辺原ルジアさん(68、二世)は「一人だと唄いづらいから最初は民謡コーラスを作ったの。そしたら20人も集まった。そして先生にきてもらって、文協芸能祭にもでて、今回も参加したの」と喜ぶ。今年10月の選挙では市議に立候補するとも。 隣にいた同民謡コーラスの藤本紀子さん(63、二世)も「本荘追分を唄っていると気持ちよくて、心が静かになる。普段はカラオケ、『暗夜航路』です」と笑った。 当地初の日本人医師、高岡専太郎(秋田県出身)を先祖に持つ高岡グループからホンダ・サブロウ役員が参加し、使節団と大会役員に記念品を手渡した。午後3時からワークショップとり、丁寧に指導していた。 □関連コラム□大耳小耳 本荘追分前夜祭の時、ミナス州ベロオリゾンテから出席した郷土民謡支部長の棈木(あべき)幸一さん(80、鹿児島県)は「使節団の皆さんは秋田県人向けの挨拶をされていたが、大会出場者の大半は他県人だと思う。私も普段は刈干切り唄(宮崎民謡)一本。本荘追分は出だしから難しい」と語った。15歳の頃にコチア青年で渡伯する計画があったが断念したという加藤五郎さんが、ステージの「秋田大黒舞(だいこくまい)」に合わせて大黒様の格好で客席に登場し、めでたさを倍増させていた。「すべて自前の衣装」だそうで、さすが元座敷唄らしい遊び心が感じられる趣向だ。
ニッケイ新聞 2016年5月25日 岩手県人会(千田曠暁会長)が15日昼、恒例のわんこそば祭りを開催した。第10回目を数える今年は、用意した70キロの乾麺がほぼ完売。例年同様、約300人が会場を訪れ、早食い競争も過去最多の参加者で大賑わいだった。 日本から輸入したそばに、改良を重ねる特製だしは毎年好評。薬味や餃子付きのそばは食べ放題で、中には5皿以上たいらげる来場者も見られた。 妻と訪れた聖市在住のルーベンス・アゼヴェードさん(39)は、フェイスブックでイベントを知ったという。「建築の勉強で訪日したことがある。その時にそばは食べたが早食い競争を見るのは初めて。とても興味深い」と笑顔を見せた。 その早食い競争は3分間で食べた数を競うもの。一昨年は24人、昨年は42人、今年は50人がエントリーした。5人一組に分かれ、ちびっ子や非日系、駐在員ら様々な層が競技に参加した。 全体で1位に輝いたのは、聖市在住で子ども移民の三宅みのりさん(39、大阪)。昨年は女子最高の84杯を記録したが、今年は大幅に上回る111杯を胃袋へかき込んだ。この記録は歴代最多と見られる。 競技を終えたばかりの三宅さんは、「まさか100杯を越えられるとは。声援にも後押しされ、そばを入れてくれる方も急かすくらい手際が良かった。記録はみんなのおかげです」と感激していた。成績上位者、杯数は以下の通り(敬称略)。 1位=三宅みのり(111)、2位=アリヤマ・ジョージ(105)、3位=杉田尚央(96)、4位=ウツミ・タクヤ(91)、5位=井上マルセロ(84)
ニッケイ新聞 2016年5月25日 一連の熊本地震を受け、公益財団法人海外日系人協会(山田啓二会長)は被災者支援のため、専用の口座を開設し緊急募金を受け付けている。7月中旬までを予定。 入金者は事前に、「個人情報のお取り扱いについて」(www.jadesas.or.jp/about/kumamoto-doi.html)に同意の上、氏名や住所など必要事項を入力し申込んでほしいとのこと。 振込先は三井住友銀行の横浜中央支店、普通口座0114898、名義ザイ)カイガイニッケイジンキョウカイ。なおクレジットカードでの募金は1口千円から。 同協会は「集まった義捐金は、責任を持って熊本県にお渡しします。皆様のご協力を何とぞよろしくお願いいたします」と呼びかけている。 詳細はサイト(www.jadesas.or.jp/about/kumamoto.html)まで。
ニッケイ新聞 2016年5月24日 日本国外では初となる『本荘追分民謡大会』が22日、聖市の秋田県人会館で開催された。記念すべき大会には、秋田県由利本荘市の長谷部誠市長や、全日本王者の三浦九十九さんらも来伯。大会には約60人が出場し、およそ3分の舞台を力いっぱい歌いきった。初代王者には、聖州タウバテの久保田紀世さん(31、三世)が輝いた。 本荘追分民謡の国際大会が開かれるのは、世界でブラジルが初めて。開催に当たり、秋田県人会の川合昭会長、由利本荘市市出身の伊藤武さん、民謡関係者が発起し、ブラジル本荘追分会を組織した。 130人以上が来場し大会には約60人が出場。遠方はミナス州、聖州バストス、レジストロからも参加があった。幼年の部では子供たちが元気いっぱいに歌う姿に、優しい笑顔があちこちで見られた。 続いて寿の部、高年の部、青壮年の部と各世代が次々に歌っていく。本荘追分は節回しが難しく、途中で声が途切れる歌い手も時おり見られたが、終始和やかな雰囲気の中、一曲終わるごとに客席から温かな拍手が贈られた。 各部上位による決勝戦を勝ち抜いたのは、8歳から民謡を始めた久保田さん。音楽教室で教師を務めるかたわら、今年1月から練習に励んだ。日本王者の歌を聞いては歌うことを繰り返したという。 第33回本荘追分全国大会(8月、由利本荘市)への派遣が決定したが、「今回の出来は0点! まだまだ歌えていない。日本に行って他の出場者の歌を聞いて勉強したい」と気持ちを引き締めた。 余興には、本荘追分保存会の佐林公善会長らが演目を披露。第32回大会の優勝者、三浦さんが舞台に立つと、その節回しの上手さに「日本一!」という合いの手と共に大きな歓声が沸いた。 「本荘追分は難しく、私も優勝するのに15年かかった」という三浦さん。「大変な感動も味わった。ぜひブラジルから優勝者を出してもらいたい」と期待した。 大会の盛況ぶりに秋田県人会の川合会長は、「20人出場したら良い方だと思っていたが、その3倍来てくれた」と笑顔。長谷部市長は「予想以上に盛り上がって驚いた。ブラジルと由利本荘の末永い交流を進めていきたい」と語った。結果は次の通り(敬称略)。 【幼年の部】辻ゆうじ、赤堀タレス、玉城さおり 【寿の部】小林和八、浜田米伊、上村敬子 【高年の部A】岩岡みよこ、依田茂子、八木静代 【同B】佐藤吉治、片山明子、篠原俊巳 【青壮年の部A】海藤司、馬場アヤ子、木下光惠 【同B】久保田紀世、中島幸夫、安永幸柄 ...
