陶芸作品を鑑賞する来場者

石川県人会(森永正行ジェラルド会長)主催の「第17回文化祭」が11、12日の2日間、サンパウロ市パライゾ区の同県人会館で開催された。
同祭では同県人会館で活動する生け花、謡(うたい)、絵手紙、工芸、水彩画、能楽など各教室の作品展示、催しが会場で行われた。初日となる11日午前10時からは開会式が行われ、約60人の来場者が訪れる盛況ぶりとなった。
はじめに森永会長があいさつに立ち、「7月には今年で創立50周年を迎える県連の日本祭り、8月には待望のリオ五輪が開催される。それらのイベントに先がけ、皆様のお陰で文化祭りを開催することができとても嬉しい」と喜び、「このイベントは当県人会で行われている各教室の集大成。文化祭がブラジルでの日本文化のさらなる普及につながることを期待します」と述べた。
続いて、県連の山田康夫会長があいさつに立ち、「文化とは引き継いでいくことがとても難しいもの。石川県人会が17年も文化祭を通じ、文化継承を続けてきたことは素晴らしいの一言。これもひとえに講師の先生方の尽力があってのこと。これからも続けていってほしい」と述べた。
両氏のあいさつに続き、同県人会館で活動を行っているブラジル能楽連盟が能楽作品の「羽衣」を披露。最後に出演者らが全員で世界平和を願う謡の曲「四海波」を斉唱した。
開会式後には、カクテルパーティーと県人会員らが早朝から準備していた餅つき大会が行われた。また会場では青年部特製の牛丼が販売され、来場者から好評を得ていた。
正午過ぎからは会場の一角で「えてがみ友の会」の会員による絵手紙ワークショップが開かれ、多くの来場者が挑戦。初挑戦だという黒崎マリーナさん(61、2世)は「普段は水彩画をやっている。水彩画とは違う筆の使い方で慣れないが、楽しい。時間があれば始めてみたい」と笑顔を見せた。
指導にあたっていた同会の中島佳子さん(77、2世)は絵手紙を始めて3年。「自由に描けて、下手でも良いというところが魅力。描いていると気分が開放されて、一種の精神療法のように心が癒される」と魅力を話した。
会場には午後からもたくさんの来場者が訪れ、日本文化に触れて晩秋の一日を過ごす人で賑わった。
サンパウロ新聞 2016年6月18日付
