ニッケイ新聞【2016年移民の日特集号】 2016年6月23日
ブラジルの日本移民は今年108年、戦後の移住が再開されて63年になり、戦前、戦後を通じてブラジルに移住した日本人の数は25万人余、そして現在では190万人余といわれる日系人の中に占める日本人の数は3%を下回るといわれています。
しかしながら108年前に、コーヒー園へのコロノ生活に始まり、幾多の年月の中には志しを果たせず、また過酷な労働の中で生を受けた子供が早世するなど、一言でブラジルの日本人移民を語ることはできませんが、その人たちの労苦があったから現在があるということも忘れてはなりません。
6月18日の移民の日は、志を果せず亡くなられた人を慰霊する日でありますが、自分の意思とは関係なく両親につれられて、ブラジルに来て亡くなった人たちも沢山います。
今では日系社会も移り変わって、ブラジル生まれの人たちが多くなり、一世の大半は高齢化し、二世、三世そして四世、五世、六世という時代が来ており、今では日系人の中心は三世かと思います。
そして世代別の混血状況は四世においては六〇%を超えるとみられています。そこでこれからの日系社会のあり方を考えなければなりません。
このような中で、日本に対する認識、理解は希薄になっておりますが、県連が主導で留学生や研修生の復活、存続などを訴え、それが相互の交流を今まで以上に密にして行くことと思います。
それには、私どもの行く基礎を作っていただいた、先人の足跡を忘れてはなりません。毎年6月18日に行われる慰霊祭は、これからの日系人の生き方を考えるとともに先人の方々への鎮魂の儀式です。これを次代に受け継いでもらうとともに、新しい日系の歴史への第一歩を踏み出したいと思います。
