06/03/2026

Dia: 14 de julho de 2016

ニッケイ新聞 2016年7月12日  「お疲れさま!」――県連日本祭りの裏方を務めたみなさんに、今年も心からそう言いたい。県連役員はもちろん、各県人会や婦人会、青年部、そして出展者、ボランティアのみなさんにだ。数千人が準備に関わり、1年がかりで積み重ねた打ち合わせ、会議、連絡の成果が、この3日間に花開いた▼同じ会場なのに、建物が一新して近代的になり、まるで「新しい場所」でやっているような感じだった。祭り自体は昨年の延長だが、どこか「バージョンアップ(格上げ)」したような趣があった。特に良かったのは、昨年までは渋滞がひどかった会場周辺のアクセス道路が充実し、未舗装で雨が降ると靴が泥まみれになる駐車場が最新式のビルになったこと。もちろん会場自体も新しくなり、トイレもきれいに▼帰りの無料バスで、たまたま隣になった25歳ぐらいの白人青年から、声をかけられた。「あなたは日本語新聞で働いているのか」というので「そうだ」と答えと、「すごいね。まだそんなに日本語が残っているのは。僕はオランダ系三世だけど、オランダ語なんて全然分からない」と頭をかいた▼「でもオランブラの花祭りはすごいよ。あそこには伝統が残っているんじゃないの」と尋ねかえすと、「今日初めて日本祭りを見たけど、この質と量に比べたら、オランブラなんて比較にならない。あそこは、僕に言わせれば、ブラジルの影響が入り過ぎて、オランダというよりはポルトガルみたいになっている」と欧州系らしい不思議な比喩をした。ポアから電車で見にきたという。隣のお母さんはレシフェのオランダ系コロニア出身で、「あちらにはもっと伝統が残っている」と言っていた▼一番印象に残ったものは―と尋ねると、「和太鼓だね。躍動感があっていい。特に子供たちの演奏のレベルの高さに感動した」と興奮冷めやらぬ様子。聞いているこちらまで嬉しくなった。他のコロニアから見て、日本祭りは日系コロニアを代表する〃顔〃として定着している▼今回は特に人出も多かったように見えた。岡山県人会で土曜日に聞くと、目玉メニューが昼過ぎには売り切れ、主だったものは午後2時過ぎには終わってしまったとか。この売り上げ予測は本当に難しい。おそらく他の県人会の売り上げもかなり期待できそうだ。「リオから毎年来ている」というブラジル人夫婦もいたし、聖州ノロエステ線のアンドラジーナなどの奥地から見にきた人や、タウバテ、ピニャール、モジからもバスを仕立てて来ていた。ある意味、大聖市圏のコロニアの総力を結集した祭りに育ちつつある▼県人会のブースでは青年たちが汗を流して働く姿がまぶしかった。もちろん、さぼったり、遅刻した者は当然あるだろう。だがブラジルにおいて「ボランティアで手伝っている」だけで大いに賞賛していい▼ただし、ちょっと気になったのはジャパンハウスのブースだ。まるでそこだけ「美術館の一角」のようにお上品で、抽象的な空間になっており、正直言って〃浮いている〃感が強かった。いろいろなブースがあっていいのは当然だが、来年あの雰囲気のまま開館するのであれば、コロニアからも〃浮く〃ことは否めないと危惧させる空気があった。「本物の日本文化」にこだわりすぎると、「日系文化」と乖離する典型だろう▼今回も政治家がたくさん来た。すでにコロニアというより「ブラジルの伝統行事」の仲間入りと言っていいだろう。これは〃日系のカーニバル〃だ。今年の疲れを癒したら、さあ、来年の日本祭りに向けての準備を始めよう。(深)
ニッケイ新聞 2016年7月12日  今年も3日間行われた日本祭り。郷土食フロアは連日、人でごった返し、進むのもままならないほどだった。実際に郷土食を販売するところもあれば、「焼きとり」「パステル」など土地と特に関係がないものや、他県のイメージが強いものを売るところも。  その中でも熊本県人会は、県のご当地キャラクター「くまもん」のエプロンを身につけ、「くまバーガー」を売るなど県の特徴を押し出していた。来場者からも「あのエプロンかわいい!」「くまバーガーってなに?」などと話題になっていた。  たしかに、47都道府県にはそれぞれマスコットキャラクターがあるので、それをもっと利用してみたらきっと話題になるだろう。47都道府県のマスコットがずらりとそろったら、かわいいけど、ある意味、壮観かも。もっと若者の関心もよべるのでは。(雪)
ニッケイ新聞 2016年7月12日  ブラジル日本都道府県連合会(山田康夫会長)主催の『第19回日本祭り』が、聖市サンパウロ・エキスポセンターで今月8~10日に行われた。晴天に恵まれ、昨年よりも多い、16万8千人を超える大盛況で幕を閉じた。政治経済情勢の混迷のさなか、中南米最大のイベント会場で日系社会の威信を示した格好だ。県人会含め約5千人ものボランティアにより運営された同祭では、「スポーツと健康」と題した様々なイベントや40近くの主要舞台での様々な演目で会場が熱気を帯び、来場客は様々な形で日本文化に親しんだ。  9日午前11時から始まった開会式で挨拶に立った山田会長は、「県連は50周年を迎えて正念場にあったが、実現できたのは皆の協力の賜物」と謝意を述べた。  昨年から積極的な支援を行ってきた日本政府を代表して世耕弘成内閣官房副長官が挨拶文を寄せ、本橋幹久元会長が代読した。来賓からは「厳しい政治経済情勢のなか、日系社会が一致団結し、これほど大規模なイベントを開催できたことは誇るべきことだ」と祝福の言葉が相次いだ。  式典には、梅田邦夫特命全権大使、中前隆博在聖総領事のほか、太田ケイコ、飯星ワルテル両連邦下議、羽藤譲二州議、野村アウレリオ市議、スポンサーからはブラデスコ社のキムラ・ミツオ氏、トヨタブラジルの近藤剛史社長らが出席して鏡開きが行われ、祝祭ムードが広がった。  テーマにあわせて「スポーツコーナー」が特設され、在聖総領事館後援によるバルセロナ五輪柔道金メダリストのロジェリオ・サンパイオ氏による投げ技披露と講演ほか、トヨタ後援によるパラリンピック伯人選手の卓球披露も行われた。  農水省は蕎麦や寿司など日本食の実演調理と試食会を行った。それらの歴史と健康への理解を深められるよう趣向の凝らされた企画を実施。参加した日系女性は、「これほどまで細やかな配慮が行き届いて、蕎麦が作られているなんて知らなかった。ただの試食ではなく、蕎麦の含む栄養素や歴史を知ることで、より味わい深くなった」と感慨深げに語った。  舞台では、国際交流基金後援で日本から来伯した2人組ダンスユニットの「Hilty&Bosch」が緩急あるストリートダンスで会場を沸かせた。盛り上がりが最高潮に達したのは「ミスニッケイコンテスト」。各地から候補者の支援に駆けつけた応援団が熱気を放ち、約4時間に渡って1800人収容可能な客席は満員になった。  毎年に来ているという根岸健三さん(二世、75)は、「いままでで一番素晴らしい日本祭りだった。今年は天候も良く、会場も立派になり、すべてがスムーズに進行されていると感じた」と賞賛する。  同祭を終えて山田会長は、「当初は厳しい政治経済情勢で実現は困難かと思われたが、蓋を開けてみれば、皆が協力してくれ、大成功だった」と肩をなでおろした。その一方で「これからが正念場。日本祭りを通じて県人会活動を活性化させ、来年以降も同祭を続けていけるように努力しなければ」と意気込んだ。
ニッケイ新聞 2016年7月12日  日本祭りでは今年も連日、長蛇の列をなした『郷土食広場』。今年参加した46の都道府県人会が、懐かしい郷土の味を販売した。同祭でしか食べられない日本食が堪能できるとあって、これを目当てに同祭を訪れる客も多い。昨年より来場者が増加したことで、今年は売れ行きが良いと感じた県人会も多かったようだ。日系社会面の記者3人が、それぞれ気になった食品を担当、上下に分けて紹介する。  モチモチの食感と、根菜や鶏肉の深い味わいで人気の大山おこわを販売していた鳥取。「土曜日は、その日の200食分が午後2時には売り切れてしまいました」と同会婦人らが話す。「今年は若い人が多く手伝ってくれて嬉しい。とても疲れましたが最後まで頑張ります」と明るい笑顔で応えた。  長野には毎年人気の野沢菜付け、シイタケごはん、花梅漬けなどが店頭に。野沢菜漬けは県人会の元会長、北沢重喜さん夫人の指導の下、先週の月曜日から作り始めた。毎年500食を用意していたが、寒波の影響により今年は150食にとどまったという。そのため土曜日の正午には、早々に売切れてしまった。  鹿児島の目玉商品はかるかん饅頭と薩摩揚げ。手間隙かかる郷土食を、2日がかりで準備した。2014年6月の会館売却後、移転先が決まっておらず昨年同様、調理は聖市東洋街の飲食店「レストラン・サムライ」で行なった。 厨房を貸し出した同店女将の上園モニカさんも、「今年は昨年より早く売り切れてしまいました。土曜日の午後3時には両方とも完売しました」と微笑む。 「無添加で体に優しく、手作りの自然な味わいが人気の秘訣です」と話し、「婦人部と青年部が協力し、賑やかに皆と一緒にできてとても楽しかった」と満足げな様子だった。  高知は鯛の蒸しや姿寿司、鰹のタタキなど、下準備に時間のかかる郷土食を提供した。日曜日には既に130食分が完売していたという鯛の蒸しは、一匹蒸し上げるのに一時間半はかかると言う代物。 「特に土曜日の行列はすごかった。今年はお客さんが多かった」と話すのは同会の婦人。「会員のほとんどが70~80代という中、近年、若い研修生が沢山手伝ってくれて活気が出てきました」と話し、「これからも皆と力を合わせて頑張りたい」と、今後に意気込みを見せた。来月には青年部主体で運営する土佐祭りも控えている。(つづく)
ニッケイ新聞 2016年7月12日  会場が一新して「エキスポ・サンパウロ」で初開催した県連日本祭り――大勢の来場者に恵まれ、土日は大変な賑わいとなった。老いも若きも総動員で郷土料理を提供した県人会も多く、「食の広場」では予想外の早い時間での売り切れが続出したよう。そんな会場の熱気を写真グラフで伝える。 ◎ 県連日本祭り特別写真グラフはこちらをクリック ◎
五輪控え柔道実演や足湯コーナーも  第19回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り、主催=ブラジル日本都道府県人会連合会)が8日~10日、サンパウロ(聖)市のサンパウロ・エキスポ・センターで開催された。今年の同祭テーマはリオ五輪と4年後の東京五輪にちなみ「スポーツと健康」。東京オリンピック組織委員会の出展や、柔道メダリストによる講演と技のデモンストレーションなどが行われた。会場一帯が改装されたことにより渋滞が軽減し、天候に恵まれたこともあり、来場者総数は昨年より多い約18万人(主催者筋)と見込まれているが、正式な来場者総数は主催者側から後日、発表される予定。 8日午前11時頃からメーンステージで行われた開会式には、聖州議員、日系議員、日本政府関係者、各スポンサー代表や日系団体代表ら26人が登壇し、開会を祝った。同祭実行委員長の市川利雄氏はあいさつで「ブラジル経済の低迷にもかかわらず、県人会、日本政府、スポンサーそのほかにも多くの方々に協力してもらい、第19回日本祭りが実現できました。本当にありがとうございます」と感謝の気持ちを表した。在ブラジル日本国大使館特命全権大使の梅田邦夫氏は「同祭はブラジル各地で行われている日本祭りの模範。故に、サンパウロの日本祭りはとても重要で、同祭には多くの日本政府機関も支援している。日本祭りの成功と、日本とブラジル両国の関係のさらなる発展を祈ります」と祝辞を述べ、式典最後は来賓らによる恒例の鏡割りが行われた。  過去最大となる46都道府県人会と団体合わせて53店が出店した郷土食広場は、例年通り大盛況となった。金曜日(8日)は昨年より約3割来場者数が増えたこともあり、予想以上の売れ行きだったという。また、昨年の日本祭りを参考に用意された郷土食は、早くも土曜日(9日)の昼頃には売り切れとなる店舗が続出した。会場が新しくなったことや、各郷土食屋台の看板の大きさを統一したこともあり「来場者にとって回りやすくなった」という声も上がった。  会場の入り口付近で注目を集めた東京オリンピック組織委員会出展の足湯コーナーでは、多くの来場者が疲れを癒やす場となった。担当者の笹井浩典氏は「足湯は日本祭りのテーマの健康に焦点を充て、来場者にリフレッシュしてもらいたいという思いで設置しました。また、リオのジャパン・ハウスの宣伝も出展の目的」と語った。同祭のもう一つのテーマ「スポーツ」に焦点を充てて出展された在聖総領事館のブースでは、バルセロナ五輪金メダリストのロジェリオ・サンパイオ氏たちによる柔道のデモンストレーションが行われ、多くの来場者が参加し、その後写真撮影会も行われた。 2回目の出展となる農林水産省の出展事業(日本料理の講習会及び試食会)も人気を呼んでいた。農林水産省の嶋根一弘氏は「食文化は育っていくもの。伝統的な日本食文化を押し付けるのではなく、正しい日本食を知ってもらい参考にしてほしい」と出展の意図を語った。また、来年度開設予定のジャパン・ハウス・サンパウロのブースでは、白い箱の中にジャパン・ハウスの模型が入れられ、来場者の好奇心を掴んでいたようだ。  ほかにも、サンタ・クルス病院とサンパウロ日伯援護協会のブースでそれぞれ行った健康診断や医師との相談会は来場者の列が絶えなかった。また、日系果樹組合が販売する生産物を買い求める人や、押し花、折り紙、書道などのワークショップを通じて日本文化に触れ合う人など、来場者は思い思いの時間を過ごしていた。  県連の山田康夫会長は「たくさんの人に来てもらえて大成功だったと思う。何より、事故やケガがなく3日間を無事終えることができてよかった」と胸を撫で下ろし、「今年の成功を来年につなげ、継続性のある日本祭りとしてこれからも続けていきたい」と来年の日本祭りの展望を語った。 サンパウロ新聞 2016年7月12日付
 第19回日本祭りの「子ども広場」では、エスコテイロ・ド・ブラジル(ボーイ・ガールスカウト)の13団体の少年・少女たち(連日約120人のボランティア)が、来場の子どもたちに竹を組み合わせた器具を使ったアルゴリズム運動やスカーフの折り方を教えていた。  同広場ではそのほか、「イベス・オオタの平和と正義運動」主催の七夕短冊作りや書道、「貞子への千羽鶴作り」、紙工作、折り紙、合成写真、陶芸体験、はしの使い方練習、凧作り、おにぎり・手巻き作りなどの実体験コーナーが用意され、多くの子どもたちが参加。陶芸体験コーナーにいたペルナンブコ州ペトロリーナ市から来ていたトシロウ君(8、3世)は、「柔らかい粘土に触って、形ができるのがとても面白かった」といい、ベアトリスちゃん(5、聖州ペルイビ市、ポルトガル系)も「粘土が柔らかくて面白かった。また、遊びたい」とし、手の汚れを気にせず楽しんでいた。  凧作り体験コーナーでは、非日系のケルビン・テセイラ・デ・オリベイラ君(7、サンパウロ市)が「凧を作ったのは初めてだったので少し難しかったけど、とても楽しかった」と喜び、日本文化に興味があるという母親ともども満足そうな様子だった。  「貞子への千羽鶴作り」コーナーでは、聖市から来ていたあゆみちゃん(11、2世)、たいき君(8、2世)の姉弟が一生懸命に鶴を折っていた。あゆみちゃんは「広島に原爆が落とされたことは、学校で習っていました。鶴の折り紙は、以前に何度か折ったことがあるので簡単でした。8月6日の日に間に合うよう、広島に持って行って下さい」としっかりとした考えを示していた。  紙工作コーナーでは、日本祭りには5回目の来場だというロドリゴ・ウシザワ君(10、4世)が折り紙、竹ひごと要らなくなったCDで、鯉のぼり作りに熱中。「学校では工作するのが大好きで、ここでは色々な体験コーナーがあって楽しめる」と話しながら、工作に集中していた。  折り紙コーナーにいたルーカス・エイジ・タナカ君(16、3世)は、午前中から父親と2人でボランティアとして、日系福祉団体の物販や会場のパンフレット配りを手伝っていたという。その合間に、折り紙や絵を描くワークショップに参加したと言い、「たくさんの人たちに来てもらい、初めてのボランティア経験を皆と一緒にできて、良い経験になりました」と微笑んでいた。 サンパウロ新聞 2016年7月12日付
 【ベレン支局】熊本地震の被災者に対する義援金を募るチャリティーカラオケ大会が6月26日、ベレンで開催された。  主催したのは北伯県人会協会で、この日会場となったカラオケレストランには、ベレン日本国領事事務所の小林雅彦所長をはじめ汎アマゾニア日伯協会の生田勇治会長、小野重善財務理事等の来賓が出席していた。また、後援団体のカラオケ同遊会や北伯県人会協会加盟の各県人会関係者で会場がいっぱいに埋まっていた。  この日集められた義援金約1万5680レアル並びに20万円はべレン領事事務所へ届けられ、同領事事務所を経て被災県熊本へと送金されることになる。  なお、北伯熊本県人会(島川尚三会長)では独自に義援金を集め、すでに母県へと送金している。  北伯県人会協会の山本陽三会長は「遠く離れたアマゾンの日系人たちの被災者に対する熱い思いを、この義援金に託します」とコメントしていた。 サンパウロ新聞 2016年7月12日付
日系5団体が各種支援策を報告  8月5日からのリオ・デ・ジャネイロオリンピックの開催まで1カ月を切った。文協(呉屋春美会長)、援協(菊地義治会長)、県連(山田康夫会長)、商工会議所(村田俊典会頭)、日文連(大城幸夫会長)の日系5団体は2014年のサッカー・ワールドカップ(W杯)に引き続き、リオ五輪に向けて「日本人訪問者サンパウロ支援委員会」を3月に発足し、5日午後2時から文協ビル2階で記者会見を行った。  記者会見には、日系5団体の各代表者のほか、文協の松尾治副会長、在サンパウロ(聖)日本国総領事館の高元次郎領事、商工会議所の安田篤日伯交流委員長が出席した。同支援委員会は、日本企業を中心としたスポンサーの支援のもと運営されており、文協の呉屋会長はあいさつでスポンサーへの感謝の気持ちを述べた。  同委員会に情報提供などを行っている在聖総領事館の高元領事は「選手への支援、サンパウロを経由する邦人の保護、日系団体との連携強化の3点を軸として、日系社会を盛り上げていきたい」とあいさつした。  緊急医療支援を行う援協の菊地会長は「リオでは7つの病院が緊急対応病院に指定されているが、日本語対応ができない上、日本の保険会社と契約がないので医療費を立て替えなければならない。サンタ・クルス病院と援協では、そういった煩わしい手続きが一切要らない」と説明した。また、援協は緊急連絡先を書いたカードを作り、文協、県連、商工会議所、旅行会社を中心に配布しており、同会長は「場合によってはリオの病院に行くよりもサンパウロまで来て、サンタ・クルス病院や援協を利用することが勧められる可能性もある」と話した。  宿泊支援を行っている県連の山田会長は「サッカーW杯の時は1、2カ月前から宿泊施設に関する問い合わせがきていたが、今回は問い合わせがほとんどない。要請があれば支援していきたい」と県連の動きを説明した。  商工会議所の村田会頭は「会員の3分の2を日本企業が占めており、当委員会のスポンサーも7割が商工会議所の会員。そういった意味で当委員会に商工会議所が参加することは重要な意味を持つ」と述べ、安田委員長は「オリンピックというビッグイベントを機に日伯交流に全力を尽くしたい」と意気込みを語った。また、日伯文化連盟は、翻訳通訳支援を行う。「電話やメールで要請があれば支援していきたい」と大城会長は話した。  同委員会は伯国を訪問する日本人に、事前に正しい情報を得てリオ五輪や観光を満喫してもらうことを目的に、文協ホームページ上に特設ホームページを5日から開設した。URLは次の通り(http://www.bunkyo.org.br/ja-JP/rio2016)。  文協事務局の益本氏は「7、8月にかけて日系社会においてもたくさんの催しがある。このサイトを通して、日系人・日本人・ブラジル人が交流を深めるきっかけになれば」とし、Facebookにもリオ五輪のサイトを立ち上げており、まだ開設してわずかだが日本からのアクセス数が多いという。  同委員会は、8月10日午後6時から文協の多目的ホールでサッカー男子日本対スウェーデン戦のパブリック・ビューイングを行うほか、ラグビー男子日本代表の公開練習の訪問を企画しており、日系人、日本人、ブラジル人との交流を深めることが期待されている。  さらに、NPO法人「日本スポーツ芸術協会」は人形文化の保存・継承に関する活動を行うNPO法人「阿波勝浦井戸端塾」に依頼し、雛人形がリオのジャパンハウスで展示される。その後、約1500体の雛人形が各日系団体に寄贈されるという。  質疑応答では、高元領事がテロ対策に関して「ブラジルでは過去にテロが起こったことはないが、テロの危険性は高まっている」と前置きし、「ブラジリアで伯国政府と連携を取り、情報の共有や伯国政府による外交向けのセミナーに参加しながら、万が一に備えた対策を行っている」と答えた。 サンパウロ新聞 2016年7月9日付