八幡氏、ラモス氏(左から)

8日~10日まで聖市のサンパウロ・エキスポ・センターで開催された第19回日本祭りに、筑波大学のブースが出展された。同大学は12の国・地域に海外拠点を設置しており、国際化に力を入れている。2014年にサンパウロ大学と協定を結び、15年4月から両大学に事務所が開設された。文部科学省との契約で同月から留学コーディネーターとして筑波大学サンパウロオフィスに駐在する八幡暁彦氏(73、東京)は同大学最初の海外拠点であるチュニジアで7年間の赴任経験を持つ。
留学コーディネーターの八幡氏は、筑波大学のサンパウロオフィスを拠点に日本留学の魅力を発信し、伯国から日本の全大学に留学する学生のサポートを行っている。同氏によると、筑波大学とサンパウロ大学間の学生の行き来は徐々に活発になってきているという。将来的には学生のみならず、研究者や大学職員の行き来も計画しており、「お互いの大学の良いところを共有していきたい」と八幡氏は話した。
同祭に出展された筑波大学のブースでは、日本の大学への留学に興味がある来場者との相談会が開かれた。当日は25大学のパンフレットが用意され、日本に留学経験のあるOBやOGがボランティアとして参加し、日本留学の魅力を発信した。
2011年から14年まで東京工業大学に留学し、化学工学の博士号を取得したブルーノ・ラモスさん(30)は「一番人気のある学部は経済学部、大学は東京大学。日本に留学したい人には、自分の経験を話してその人が学びたい分野によってどの大学が良いか、パンフレットを用いて説明しています」と話した。
また、八幡氏は「日本に興味のある若者だけでなく、年配の方も子どもや孫のために日本への留学制度について尋ねてくる人が多い」と話し、「サンパウロは日系社会との関係が深いので、日系社会と連携していくことが重要。地に足がついた協力関係を結んでいき、紙面上の契約だけでなく実績を積み上げていきたい」と今後の展望を語った。
サンパウロ新聞 2016年7月16日付
