「江戸鳶木遣り」を鑑賞する小池知事(左から2人目)
県連も46人がバスツアーで参加

リオ五輪・パラリンピック期間中、東京2020大会や日本の魅力を発信する目的で、五輪競技中心地バーラ・ダ・チジュカ地区にある複合文化施設シダーデ・ダス・アルテスに「Tokyo 2020 JAPAN HOUSE(ジャパンハウス)」が特設された。19日はリオ五輪閉会式出席のため来伯した小池百合子都知事がジャパンハウスの視察を行い、ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、山田康夫会長)が企画したバスツアーで県連、文協、援協の関係者ら46人がサンパウロ市から同施設を訪問した。
ジャパンハウスは、日本オリンピック委員会(JOC)、日本パラリンピック委員会(JPC)東京大会組織委員会、東京都が主催し、日本政府やスポンサー企業も出展。会場入り口付近の文化庁エリアには、約1000体の雛人形が飾られ、来場者を出迎えた。会場内は、東京2020組織委員会、東京都、関係各府省庁、パートナー企業、日本代表選手、自治体、文化体験エリアと、在リオ総領事館連絡室の8つが設けられ、日本がPRされた。
また、当日は午後2時45分からイベントステージで「&TOKYO」のキャッチコピーとともにフットボール・エンターテイメント集団「球舞」によるリフティングのパフォーマンス、東日本大震災からの復興をアピールする郷土芸能「鬼剣舞」(岩手県)と「じゃんがら念仏踊り」(福島県)、東京の伝統芸能「江戸鳶木遣り(とびきやり)」が披露された。その後、テレビタレントのヤマイ・ケンジとサブリナ・サトウが登場し、東京の観光についてのトークショーが行われた。
伝統芸能「江戸鳶木遣り」のパフォーマンスを見学した小池知事は、報道陣に「次の開催場所が東京であることをPRすることに(ジャパンハウスが)大いに役立っている」と述べ、食品サンプルの展示を挙げ、「日本人の目からだけでなく、海外の方々から見て面白い文化が日本にはたくさんある。それが上手く展示されていると思いました」とジャパンハウス視察の感想を語った。
さらに、小池知事はリオ五輪・パラリンピック終了後、会場が解体され、4つの小学校を作るのに資材が役立てられることを述べ「3Rという日本のエコサイクルの観点からも、今回のリオのケースを参考にしたい」と述べた。
設けられたコーナーの中でも絶えず行列ができていたのは、茶道や書道の体験、ヨーヨー釣りや浴衣の試着ができる文化体験コーナー。家族連れで訪れたブラジル人や観光客で賑わい、日本文化への理解を深めた。
県連のバスツアーに参加した岩手県人会の千田昿暁会長は印象に残った展示について「自治体エリア」とし、「各県のパネルや郷土品が展示されていて、東京だけでなく日本全体が紹介されていることがよくわかり良かった」とその理由を答えた。
「東京五輪組織委員会には県連の日本祭りを手伝ってもらったし、この機会に東京五輪を日系社会で盛り上げたい」という思いからバスツアーを企画した山田会長は「もう少しブラジルのことを知っている人が関わっていれば今以上に盛り上がっていたのでは」と指摘し、「日系社会との交流を持ってほしかった」と率直な感想を語った。
サンパウロ新聞 2016年8月24日付
