山梨県人会(高野ジョルジ会長)は、13~15日の3日間にわたってサンパウロ(聖)市ビラ・マリアーナ区の日本語センターで「和紙作り体験」のワークショップを開催した。
山梨学院附属高等学校から来伯した小澤あかねさん(17)と廣瀬久実さん(16)により、山梨県から持参した和紙の材料を用いて、和紙の作り方やデコレーション・習字のデモンストレーションなどが行われた。
2人は、山梨県の公益財団法人小佐野記念財団が3月に行った「高校生企画コンクール」で最優秀賞を受賞。3歳から書道を習い、山梨の和紙に幼い頃から親しんでいた小澤さんの「書道半紙に限らず、山梨の和紙を世界に広めたい」との思いから「和紙作り体験」が2人によって考案された。
13日は約40人が参加し、非日系人の参加者もメモを取りながら和紙について熱心に学ぶ姿が見られた。
また、山梨県と姉妹友好都市締結を結ぶミナス・ジェライス州の訪問のため、9日に来伯した山梨県の新井ゆたか副知事が13日のワークショップを視察した。
聖市サウーデ区の自宅で押し絵と押し花の教室を開いている佐口千恵子アリセさん(72、2世)は「普段から和紙を使うので和紙作りに興味がありました。作品に手作りの和紙を使えたら」と笑顔で話し、「山梨県に行ってみたくなりました」と和紙作りを通して山梨県の魅力を感じていた。
大きな声で和紙の説明をし、たくさんの参加者と積極的に交流していた廣瀬さんは「言葉が通じないからこそ、和紙作りという体験を通じて交流がしたい」と3日間の意気込みを語った。「思っていたより人が集まってくれた」と喜びを口にした小澤さんは「この経験を、私たちだけでなく他の高校生にも共有したい」と帰国後の目標を語った。
新井副知事は本紙の取材に対し、「メモを取って話を聞く参加者の姿に感激しました」とワークショップの感想を述べ、「山梨県人会には来伯の度にお世話になっています。これからも交流を深めていきたいです」と県人会との今後の関係について語った。
サンパウロ新聞 2016年8月25日付
