ニッケイ新聞 2016年9月6日 ブラジル沖縄県人会(島袋栄喜会長)は、前身である球陽協会創立から90年の節目を迎え、ジアデマ市沖縄文化センターに500人余りが集まり、記念祝典を盛大に行なった。母県からは県庁県議会及び各市町村からの慶祝団55人ほか、亜国やボリビアの沖縄県人会からも県系人が駆けつけ、世界のウチナーンチュ(沖縄人)が一堂に会した。脈々と受継がれてきた伝統芸能を、次世代を担う若者が力強く披露し、日系人口の約1割を占める「マンモス県人」の力を内外に示した。 式典で挨拶に立った島袋会長は、「創設から戦後の沖縄戦災救援運動など、『ゆいまーる(助け合い)』と『いちゃりばちょーでー(出会ったら皆兄弟)』の精神を発揮し、今日の県人会の基礎を築いてくれた」と先駆者を顕彰した。さらに「後継者育成、ウチナーンチュ世界ネット・ワークの構築、伯国社会への普及と統合に全力を尽くしたい」と未来への意気込みを表明した。 沖縄県庁の照喜名一統括監は、「第5回世界のウチナーンチュ大会で1200人の伯国日系人が参加し、国際通りをパレードしたのを今でも忘れられない」と振り返り、翁長知事の祝辞を代読した。新里米吉議長は、「伯国では五輪開催など著しい発展を見せるなか、各界で沖縄県系人が活躍され、誠に心強く大きな誇りでもある」と賞賛し、今年10月に開催されるウチナーンチュ大会への参加を呼びかけ、更なる友好関係の発展を期待した。 城間幹子那覇市長、城間俊安沖縄県町村会副会長、中前隆博在聖総領事、山田康雄県連会長、呉屋春美文協会長、西原篤一沖縄ブラジル協会会長、大田慶子下議から祝辞が相次いだ。県知事から功労者や高齢者に対して、また県人会から歴代会長や役員ら功労者へ表彰式を行ない、積年の労苦を労った。 式典後の昼食会では今後の発展を願い鏡開き。シーサーが描かれた豪勢なケーキに入刀されると会場は「パラベンス・パラ・ボセ」の大合唱で大盛り上がりとなった。琉球王朝時代から宴の際に披露されてきた「かぎやで風節」で芸能が始まり、優美な音色が響き渡るなか、来場者は同郷者との出会いにすぐに打ち解けていた。 若者による力強い太鼓や、伯人グループのサンバで慶祝団を大歓迎。サンバのリズムに酔いしれ会場が一つの輪になった。最後はカチャシーの音楽に合わせてサンバ打楽器が叩かれ、踊り子も入り乱れた「サンバ太鼓カチャシー」となり、お祝いムード一色に。 式典を終え、高齢者表彰を受けた知念敏剛さん(79)は「母県の同胞と話ができてよかった。大変感激した」と興奮冷めやらぬ様子で節目を喜んだ。
Dia: 6 de setembro de 2016
県連(山田康夫会長)は、8月25日午後4時からサンパウロ(聖)市文協ビル内5階の同会事務所で8月度代表者会議を開き、各県人会代表など33県が出席した。 各種報告後、議題に入り、以前から続いている日本祭りの裁判問題は林アンドレ弁護士が、「県連は和解を申し出たが、相手方が上告したので裁判は継続する」と説明した。 また、山田会長は「県人会(県連)の目的について、なぜ県連に加盟しているのか、加盟して誇らしいのはなぜかを考える必要がある。各県人会の若者に紙に書いてもらったので、後日まとめたものを配布する」と述べた。 第19、20回日本祭りについては、市川利雄実行委員長から同じ会場で今年と来年を比較した日本祭りの予算説明があった。同委員長は「収入も支出も今年より増額で組んでいる。今年と来年の収支の不足分はブラデスコ銀行の寄付が大きな助けとなる。来年の会場費は同じ場所で154万5469・20レアルから50万9302・35レアル値引きしてもらった、103万6166・85レアルを見積もっている。場所の契約時期の問題もあるので意見を出してほしい」と呼びかけた。 その他、熊本県人会関係者が「熊本地震の災害募金を集めて、熊本県に送金した結果、熊本県知事より受領書と感謝状を受けとった。皆様の協力のお陰です」と感謝を述べた。 サンパウロ新聞 2016年9月3日付
ニッケイ新聞 2016年8月31日 地デジ協力10周年記念式典に出席するため来伯したあかま二郎衆議院議員(総務副大臣、内閣府副大臣)は、29日、イビラプエラ公園内にある開拓先没者慰霊碑と日本館を公式訪問した。 午後2時半頃到着したあかま議員は、山田康雄県連会長から慰霊碑建立経緯について説明を受けると真剣に耳を傾け、深々と合掌、献花を捧げた。さらに伊藤誠施文協日本館運営副委員長らの案内で日本館を視察した。 日系社会の抱える様々な課題に話が及ぶと、日本でも若い世代への伝統文化継承や言語の乱れなどがあるとして問題を挙げ、「自国のことをより深く考えさせられる」と感慨深げに語った。 本紙の取材に対し、あかま総務副大臣は、「地デジ協力にあたって、伯国を基軸として、他の中南米諸国との積極的な協力関係を築きたい」と意気込みを見せる。 総務省としては通信技術を活かしたインターネット(IOT)による貨物管理システムなど、国民生活の向上に貢献できる分野があると見ており、パラナ州では洪水が発生した際の情報集約のための河川管理システムが試験導入されているなどの協力実績もある。 また、日系社会については「世代や分野によっても課題の捉え方は様々。今回の来伯を通じ、どのように寄り添い、いかなる貢献ができるかを、意見交換を通じて理解を深めたい」とした。
ニッケイ新聞 2016年8月31日 高知県人会青年部(武田アウグスト部長)主催の『第5回土佐祭り』が、20、21日に聖市アグア・ブランカ公園で行われた。両日とも雨天での開催となったが、県人会手製の郷土料理やコスプレイベントを楽しみに、ブラジル人を中心に約1万5千人が来場した。 アグア・ブランカ公園は、地下鉄バハフンダ駅から程近い場所にある自然豊かな公園で、放し飼いの孔雀が見られることでも有名。週末には多くの催しが行われるが、土佐祭りの評判はその中でも高い。 土佐祭りでは例年、食事と雑貨の買い物が楽しめるバザリスタ区、和太鼓や歌謡ショーなど約40演目が披露されるステージ区、アニメ関連の雑貨販売やコスプレ大会が行われるアニメ・コスプレ区が展開される。昨年は約5万人もの来場があった。今回は、来場者が日系人よりも伯人の方が多い点に着目し、柔道や合気道などを体験できるブースを設置し、日本文化の発信に力を入れた。 開催初日、前日から降り続けた雨の影響で、鈍りがちだった客足も、午後の天候の良化とともに回復し、バザリスタ区には多くの人が訪れた。約100軒もの出店が軒を連ねる中、注目を集めたのはやはり、カツオのたたきや鯛の蒸し、すがた寿司などの名物料理を並べた高知県人会だった。 県人会ではこの日の為にカツオ200キログラム、鯛80キロ、ペスカーダ60キロ、海老40キロを仕入れ、婦人部を筆頭に総がかりで調理に当たった。出演者やボランティアスタッフ用の食事の準備も同時に行ったため、前日朝7時から始めた準備が終わったのは夜8時を過ぎてからだった。 「楽しみにしてくれている人がいるから、大変でもやらなくちゃいけないのよ」と明るく笑う婦人部の文野千恵さん(二世、75)。鯛の蒸しは開催前から既に25個の予約が入っており、その人気の高さが伺える。 定番の天ぷらや焼きそば、桜もちも好評で、家族で訪れたフィリス・クラウディアさん(44)は「できることなら全部食べたいんだけど」と迷いながら焼きそばを購入。すがた寿司が気になるようで、携帯電話を取り出して写真撮影。〃珍しい日本料理〃として友人らに見せるという。 午後3時半には開会式が行われ、神谷牛太郎市議、大田マサタカ市議、西本エリオ州議、羽藤ジョージ州議、飯星ワルテル連邦下議(補欠)、中前隆博在聖総領事らが参列。本門仏立宗日教寺による先没者慰霊法要も行われた。 挨拶に立った高知県人会の片山アルナルド会長は、「稀に見る経済不況の中、今年も開催できたのは、協力してくれた皆さんのおかげ」と感謝を述べた。聖州議会から同県人会婦人部の功績を称えた表彰プレートの授与も行われ、最後は鏡割りで賑やかに式を終えた。 21日には、来年の欧州コスプレ世界大会へ続く伯国代表地区予選大会が行われるということもあり、多くのコスプレ愛好者が集まった。人気アメリカンコミック『バッドマン』の悪役・ジョーカーに扮したハファエル・ゴービアさん(19)の衣装は、すべてが手作り。 日本のメイドカフェに憧れるブルーナ・ファイル・バンクスさん(21)は同好の友人らとメイドカフェの模擬店を出店した。コスプレ好きの間でも土佐祭りの認知は広がってきているという。 夜8時半、土佐祭りの最後を締めくくったのは、人気アニメ『聖闘士星矢』のキャラクターに扮した12人のコスプレイヤーと日本の日本の有名アニメソング歌手グループ『JAM PROJECT』の伯人メンバー、リカルド・クルーズさん、当地で活動する歌手リリサ・タッシさん。同アニメの主題歌を中心に約10曲を歌い上げ、集まったファンを歓喜させた。 今年初めて来場したというパウロ・ブルーナさん(33)は、「今日はとても楽しい一日だった。来年も楽しみ」と、さっそく次回の開催に期待を膨らませていた。 陰で支える婦人部を顕彰=感謝伝える5年目の土佐祭り 20日の開会式で聖州議会からその功績を顕彰された高知県人会婦人部。普段は裏方として仕事に徹し、表に出ることの少ない婦人部。表彰されたことに対する感想や、県人会に対する思いを聞いた。...
ニッケイ新聞 – 2016年8月31日 聖市のサンタクルス病院(旧日本病院)がリオ五輪の観戦に訪れる邦人に対し、医師と看護婦らリオ五輪派遣団を組織してフリーダイヤルを設置し、日本語での診療に応じた結果、期間中に19件の対応をした。 石川レナト理事長によれば、大半は軽症で電話相談から実際に診察するものまで。高熱を出した読売新聞の記者の手当てをした事例もあった。うち2件は手術を伴うもので、それぞれ胆石、睾丸の摘出手術だったという。 ホッケー日本代表選手で試合中にボールが耳の後ろに当たり、切ったケースも。「夜11時半に電話があり、医師と看護婦が緊急出動して対応しました。脳内に異変がないか検査し、問題ないと判明した」という。 石川理事長は「日本語で対応するので、皆さんに喜ばれた。やった甲斐があった」と手応えを感じている。「パラリンピック開催中もやります」と頼もしい一言。 医師と看護婦一人ずつが聖市から出張して1週間交代で、バーラ・ダ・チジュッカ地区の「アメリカス・メディカル・シティ」(Av. Jorge Cury, 550)でケガ、病気など不測の事態に応じる。 五輪メイン会場のバーラにある「アメリカス―」内の一角に診療所スペースはあり、五輪ジャパンハウスからもほど近い。待機期間は9月7~18日の午前8時~午後5時で、夜間も緊急時には応じる。 五輪同様にフリーダイヤル「0800・778・2016」を設置。日本の携帯電話会社からも通話可能。邦人患者は日本語で病状を伝えられる。観戦客ほか政府、大会関係者を対象に下痢、発熱などの軽い症状から手術、入院まで幅広く応じる。 適用される保険は次の4社。アクサ、ジェイアイ、プレステージ、東京海上。なお保険外患者でも予算に応じた応急処置を行なう。目安として発熱時の診察費は実費で500レアルほど。 フリーダイヤル 0800・778・2016
