パラグアイの首都アスンシオンでパラグアイ日本人移住80周年記念式典に出席した帰りにブラジルに立ち寄った兵庫県の荒木一聡(かずあき)副知事一行3人は、11日午後2時過ぎからクリチバ市内の「兵庫姫路会館」講堂で経済、学術、技術に焦点をあて、兵庫県とパラナ州及び日伯交流の促進を目的にした「ひょうごセミナー」を開催した。
セミナーには、池田敏雄在クリチバ日本国総領事、山脇ジョルジ・パラナ州日伯修好120年委員長、原ルイ・クリチバ日伯文化援護協会会長、大城パラナ日伯商工会議所会頭などのほか、日伯企業関係者、大学教授や日本語教師、パラナ州政府職員など計約70人が出席した。
池田総領事のあいさつの後、荒木副知事が経済、学術、技術に加えて観光の分野で兵庫県を紹介した。続いて、日伯交流を推進してきた山脇氏や原会長などから今後の兵庫県との交流について、中小企業の経済交流には兵庫県の支援が重要であること、文化、学術、技術の交流では留学生や研修員の受け入れ支援が大切であること、交流促進には人と人との交流が大切であることなどが具体的に提案。荒木副知事と意見交換が行われた。
パラナ州政府のパウロ・シュミット補佐官は1983年にパラナ州が工業技術センターを建設した際、兵庫県がJICAからの支援の調整や先端工業技術をブラジルにもたらすために技術者の派遣等の協力を行ったことに「現在のパラナ州の工業技術の礎を築いていただいた」と感謝の意を表した。その上で、「昨年の友好交流45周年でパラナ州は、エコ・エネルギー関係での技術協力を行うことを提案したが、この件で兵庫県にも協力をお願いしたい」と発言した。
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荒木副知事一行は翌12日午前、ベット・リッシャ・パラナ州知事を表敬訪問した。
会見ではリッシャ知事が、パラナ州と兵庫県の間には46年の友好提携と協力の歴史があり、昨年に友好の絆が再確認されたことに触れ、「この関係をさらに拡大し強化することで、パラナ州にさらなる成果がもたらされる」と述べた。
さらに同知事は、日本人のおもてなしの心やテクノロジー、農業、観光分野での協力を強調。「パラナ州はその開発に貢献された日系コミュニティーに負うものが多い」と日系人の貢献を称賛した。
荒木副知事は「パラナ州との提携は大変重要であり、それを拡張し、パラナ州と兵庫県の絆をさらに深めることに貢献できることは光栄」と述べ、井戸敏三兵庫県知事の親書を手渡した。
サンパウロ新聞 2016年9月27日付
