ニッケイ新聞 2016年3月10日 広島文化センター(平崎靖之会長)による、日本の偉人や歴史にスポットを当てた講演会の第二弾が5日、同センターで行われ、約30人が参加した。今回は鹿児島県人会長の松村滋樹さんが西郷隆盛について、同センター副会長で戦国時代の瀬戸内海で威勢を誇った村上水軍の末裔である村上佳和さんが村上水軍をテーマに語った。 「西郷隆盛に関する資料30冊以上を4カ月かけてまとめてきた」という松村さんは、初の講演活動ということもあり、緊張した様子で登場。西郷隆盛の墓の写真などをスライドショーで紹介しながら、西郷の逸話、当時の薩摩藩の教育制度などを説明した。西南戦争の解説の際には、「雪のなか江戸へ向かう軍の姿を曽祖父が目撃している」と同郷人ならではの話を披露した。 続いて登壇した村上さんは、「村上水軍は略奪行為で得る収入よりも、貿易や航行警護料、海上関所の通行料などを重要視しており、海賊とは異なる存在」と経済活動の様子からその実態を説明。陶晴賢、織田信長との合戦の様子や、豊臣秀吉による海賊禁止令で村上水軍が消滅したことなどを解説した。 実物資料として南北朝時代の公卿・北畠親房から現20代目村上家当主までの血統が記された家系図や村上家が用いた旗印、出陣杯の複製品などを披露すると会場からは感心の声があがった。 講演後には歓談の場が設けられ、伯国旅行の途中に参加した神戸在住の西村隆尚さん(79、広島)は、「歴史上の人物の子孫の話ということでとても興味深かった。日本でも聞けないことが多く面白かった」と講演に満足したよう様子だった。 同会を主催する広島文化センターの平崎会長は「日本の歴史に誇りを持つ日系人は沢山いる。講演会を通じてその輪を広げたい」と話し、次回開催の意欲を示した。
Ano: 2016
16~17年度の評議員60人も決定 第79回沖縄県人会(AOKB)及び第44回沖縄文化センター(CCOB)の総会が、2月21日午前10時(第2次招集)からサンパウロ市リベルダーデ区の同県人会館で開催され、会員ら約150人が出席した。今年9月4日に創立90周年記念式典を控えているAOKBでは、その前日に劇場での記念イベントも開催する予定だが、詳細は今後詰められる。 総会では、島袋栄喜会長から日頃のAOKB及びCCOBへの協力に会員への感謝の言葉が述べられた後、先亡者への黙とうが行われた。引き続き、2015年度業務報告が日ポ両語で行われた後、AOKBの15年度決算報告が発表。それによると、収入67万4653.57レアル、支出64万8849.50レアルで、前年度繰越金(21万4344.37レアル)を加えた24万148.44レアルが残高として計上された。 また、CCOBの15年度決算報告では、収入22万5027.94レアル、支出21万1774.76レアルで、前年度繰越金(5416.97レアル)を加えた1万8670.15レアルが残高として計上されることが発表された。 さらに、15年度県人会育成資金貸与では、レナン・サクマ氏からの返済額1000レアルと銀行利子、前年度繰越金を合わせた7万8999.92レアルを収入とし、花城ビトリア氏に貸与された9456レアルと政策金利を含めた9647.55レアルが支出となり、6万9352.37レアルが次期繰越金となると報告された。 その後、カンポ・グランデ、ロンドリーナ、サントス、アララクアラ、マリリア、プレジデンテ・プルデンテの地方支部をはじめ、カーザ・ベルデ、サント・アマーロ、カンポ・リンポの聖市内支部代表の交代あいさつが行われた。 各決算報告についての質疑応答では、名誉会長の山城勇氏からAOKBの年会費収入が10万1640レアルになっていることについて「何人分の会費か」と質問があり、「年会費55レアルで、1848人分である」との返答があった。 終身評議員の大城竹友氏からは、県人会育英金貸与の支払い期限が切れているシルビオ・トミヤマ氏とレナン・サクマ氏の2人について、「未納者のことを執行部ではどう考えているのか」との質問があった。島袋会長は、トミヤマ氏についてはアララクアラ支部を通じて何回も連絡しているが通じない状態で、既に同支部会員を脱退していると説明。また、サクマ氏は会計担当者が話し合いを行い、毎月200レアルずつでも返済するとの約束だが、月によって払ったり払わなかったりの状態だという。 島袋会長は執行部が今後、評議員会と話し合って解決していくと説明した。 昼食をはさんで午後1時からは、16年度事業計画案が発表。例年の恒例行事をはじめ、9月4日に県人会創立90周年記念式典が同県人会館で開催されることや、その前日の9月3日に劇場で記念イベントが行われることが発表されたが、劇場の詳細場所などは今後の話し合いで詰められる予定。 16年度予算案審議では、AOKBの会費が昨年度の55レアルから60レアルに上げられることが承認された上で、62万レアルが発表承認。CCOBは、15万6000レアルの予算案が承認された。 最後の議題として16~17年度の評議員選挙が行われ、45人の評議員と15人の補充評議員計60人が決定した。 サンパウロ新聞 2016年3月10日付
在サンパウロ(聖)日本国総領事館の中前隆博総領事は、今年8月と9月に開催されるリオ五輪・パラリンピックでの邦人保護支援などについて、1日午後7時半から聖市内日本レストランで聖市日系団体との意見交換会を行った。 意見交換会には、文協、援協、県連、日文連、ブラジル日本青年会議所、外務省研修生OB会、パウロ・コバヤシ財団関係者が参加した。 中前総領事は冒頭あいさつで、今回の意見交換会が9日にリオで五輪関連の連絡協議会が発足することを前提とした事前会合であることを説明。リオ五輪での総領事館の役割として、要人訪問対応、邦人観戦者の保護、日伯交流を挙げた。 意見交換にあたって同総領事は、基本的姿勢として(1)動員ではなく、ボランティアベースであること(2)メンバーはオープンエンド(終わりが決められてないこと)だが、日伯交流強化の利益を共有する人たちを中心に考えていくこと(3)諸活動を通じて交流・連帯を深めるきっかけとしたい、との考えを述べた。 また、日本からの観戦者への歓迎の意を表するための支援・協力を行うべきか、観戦などを通じた交流の強化のあり方や安全・医療を含む効果的な情報などについて、各日系団体代表からの忌憚(きたん)の無いの意見を求めた。 その後、日系団体とのフリートークが行われ、概ね次の認識が示されたという。 (1)リオ五輪によるサンパウロへの来訪者数や時期等については不明な部分はあるものの、基本的な体制を整備した上で有事に備えておく必要があり、各団体の取り組みは2014年のサッカー・ワールドカップ時に行った取り組みをベースとすること。 (2)リオ五輪を活用し、日本人・日系人やブラジル人との交流の機会を創出。その一例として、日系社会のみならず、ポルトガル語のできる日本人駐在員や日本語を学んでいるブラジル人を対象とするパブリックビューイングを設置すること。 (3)今後の具体的な取り組みを検討するべく、若手日系社会が中心となって定期的に自主的な会合を開催していくこと。 サンパウロ新聞 2016年3月8日付
ニッケイ新聞 2016年3月8日 岐阜県人会は先月28日午前、聖市のニッケイパラセホテルで2015年度末定期総会を開催した。会員ら約30人が出席。長年会長だった山田彦次さん(78)が勇退し、副会長の青山髙夫さん(73)が引き継いだ。 山田充伸さんの後を受け1990年に十代目会長に就任。13年の県人移住百周年、花火大会、年表「100年の歩み」編纂、会館売却などに対処してきた。これらの事業を振り返りながら会員らの協力に感謝を示し、「新しい執行部にも継続をお願いしたい」と願った。 青山新会長は満州に生まれ、戦後に両親の故郷・岐阜市へ引き揚げた。工業移住して48年来、聖州タウバテに暮らす。会ではこれまで地方理事1期、本部理事2期、副会長を7期務めた。「今までのお礼を兼ね引き受けた。会員の協力を賜り運営していきたい」と所信表明した。 15年度会計は収入約14万3千レ、支出約12万8千レ。16年度予算として収支共に13万4600レを計上している。会館売却による利子運営に頼っていることから、「利子を除いた収入での運営が望ましい」との要望もあった。 継続事業として会館建設、パソコン教室の開講、親睦旅行、県人会便りの発送など。ポ語版の年表刊行に向けても準備しており、今後の役員会で予算など枠組みを決定していく。現在は出版費として10万レを見積もっており、編纂を始める際には臨時総会で出版の賛否を問う方向となった。新役員は次の通り(敬称略)。 【会長】青山髙夫、【副会長】国井ヒロマサ、【会計】日比野健一、【書記】浅野悟、【正監事】金子享資、伊藤パウロ勉、大野光男、【補欠監事】平野エミ・イラシ、土田加津司
ニッケイ新聞 2016年3月4日 ブラジル日本都道府県連合会(本橋幹久会長)の「2月の代表者会議」が2月25日、文協ビルの同会会議室で行われた。1月の会議で今月に持ち越された50周年式典の概要が発表された。 日程は変わらず9月18日、未定だった場所は聖市レオ・ポルジーナ区「ブッフェ・ヤノ」と発表された。総予算は6万4千レで、県連と各県人会との折半になる。本橋会長は「各県5人は出席してほしい。特に若者には集まってもらいたい」と呼びかけた。 会議のたびに異なる案が飛び交った式典だが反対意見は出ず、決着が付いた形だ。記念事業のセミナー内容と記念誌については今後も話し合いが行われる。 また日本祭りついては、市川利雄準備委員長(富山)より現状報告が行われた。まず五輪との兼ね合いでスポンサーのブラデスコ銀行から昨年比で5万レ減額されること、申請しているルアネー法も承認の見通しが付かないことが報告。今回も資金面で問題が出そうな様相だ。 「既に支払った費用も大きい。減額されたならその分、効率的にする必要がある」とし、具体的には郷土色広場での売り上げの増加、前売りチケットの取り扱い店舗の増加を挙げられた。 対策として、2日には県人会員への接客マナー講座開講され、当日の県人会へのボランティアの活用なども検討されている。またチケット取り扱い店の募集も行っており、希望する商店は県連(113277・8569)まで連絡を呼びかけている。
ニッケイ新聞 2016年3月4日 東日本大震災発生から5年目を迎える11日午後2時から、宮城県人会館(Rua Fagundes,152, Liberdade)で、「5周年追悼復興祈願祭」が開催される。宮城、福島、岩手県人会が中心の実行委員会の主催。 3県知事から復興状況の報告、サンパウロ州防災局長による講演、奉納として健康体操の踊りや合唱が行なわれる。また綿栽培を通じて農業復興を、目指す福島県いわき市の現状をおさめたビデオ上映なども行われる。 来社した中沢宏一実行委員長(宮城)、千田曠曉副委員長(岩手)、曽我部威さん(福島)らは「5年という一つの節目を迎える。今一度、防災についても考えを深めつつ、被災地におもいを馳せましょう」と参加を呼びかけた。 入場無料、問い合わせは宮城県人会(11・3209・3265)まで。
東日本大震災5周年追悼復興祈願祭実行委員会(中沢宏一委員長)主催の慰霊祭が、11日午後2時からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のブラジル宮城県人会ホール(Rua Fagundes, 152)で行われる。案内に中沢委員長、千田曠暁副委員長、福島県人会の曽我部威事務局長が来社した。 当日の慰霊祭では在サンパウロ日本国総領事館の中前隆博総領事が献花し、あいさつを述べるほか、岩手県知事、宮城県知事、福島県知事からのメッセージの代読、聖州防災局のジョゼ・ロベルト・ロドリゲス・デ・オリベイラ局長の講演も行われる。 さらに、聖州アチバイア市の乾マリオ副市長も出席し、同市での綿栽培の報告と「被災地を支えるオーガニックコットン」の上映が行われる。 同市では福島県いわき市産のオーガニック・コットンの種が栽培されており、収穫されたコットンは再びいわき市へ戻り市民らの手により、加工されお土産物などとして販売される復興事業を手がけている。「この事業を通じて、震災を風化させずこれからも支援していきたい」と中沢委員長は話した。 慰霊祭の後は懇親会も予定されている。「震災から5年経ったが、まだ苦しんでいる人がいることを忘れてほしくない。多くの人に来ていただき、献花してもらいたい」と千田副委員長は来場を呼びかけた。 問い合わせは、宮城県人会(電話11・3209・3265)か、岩手県人会(電話11・3207・2383)まで。 サンパウロ新聞 2016年3月4日付
祝賀会が浜松市で開催 【山崎功祐=浜松支局】ブラジル政府の最高国家勲章のひとつである「クルゼイロ・ド・スル国家勲章(南十字国家勲章)コメンダドール位」を授与された川勝平太静岡県知事の祝賀会が2月26日、浜松市内のブラジルレストラン「セルヴィツー」で開催された。 授与に関し、川勝知事は、「ブラジル国民と静岡県民との120年にも及ぶ友情の賜物であり、静岡県にいる約3万人のブラジル人と日本人住民との友情がしっかりとしていることをジルマ大統領に認めてもらったと理解している。大変光栄だ」と述べた。同勲章の授与は、昨年8月のジルマ大統領の決定によるもので、日本での叙勲伝達式は1月18日、東京の駐日ブラジル大使館で行われた。 同知事は、浜松市を拠点とする日伯交流協会の創設メンバーの一人であり、初代会長を務めた。 2016年3月3日付
ブラジル日本都道府県人会連合会(本橋幹久会長)の2月度代表者会議が、25日午後4時からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル5階県連会議室で行われた。 まず、1月度の会計報告が発表され、収入が2万1052.87レアル、支出が12万1017.99レアルとなった。 その後、市川利雄副会長から今年の日本祭りについての経過報告が行われた。市川副会長は「日本祭りには既に40万レアルが投資されている」と述べ、入場券を早めに売り、その埋め合わせをしたい旨を話した。今年は例年以上に券の販売所を増やし、販売を促進していくそうだ。また、3月2日午後2時からは日本祭り出店に関する説明会が栃木県人会で行われ、同祭参加の確認が取られる。 続いて、本橋会長からは県連創立50周年記念事業に関する報告があり、式典は9月18日に「ブッフェ・ヤノ」で開催されると発表された。予算は6万4000レアルを計上しており、参加費は120レアル。経費は県連と県人会でほぼ半々になる見込み。 本橋会長は「物事を行うには経費が必要。日本祭りのために100万レアル用意しているが、このお金がなければ日本祭りは開催できない。100万レアルから50周年式典へ回す余裕はないので、各県人会平均5人の式典参加者を出すようお願いします」と協力を呼びかけた。 また青森、大分、香川、福岡の4県の県人会の会長交代が発表された。 サンパウロ新聞 2016年3月1日付
新会長にタウバテの青山氏が就任 「26年間、会長を全うできたことに厚くお礼を申し上げたい」―。ブラジル岐阜県人会の2015年度末定期総会が、2月28日午前10時半(第2次招集)からサンパウロ(聖)市リベルダーデ区のニッケイパレスホテルで開催され、13期26年の長期にわたって会長を務めた山田彦次氏は冒頭の言葉で会員への感謝の気持ちを伝えた。役員改選では、副会長を7期務めた青山髙夫氏が新会長に就任。「会員の皆様の協力を賜ってやっていきたい」と意気込みを見せた。 約30人の会員が出席した総会では、吉村マルセロ氏が議長に任命、委任状提出確認が行われた後、2015年度事業報告発表に続いて15年度会計報告が発表。収入14万3260.47レアル、支出12万7870.03レアルで、前年度繰越金(54万2996.07レアル)を加えた55万8386.51レアルが次期繰越金として計上されることが報告、承認された。 引き続き、山田会長があいさつし、「26年間、会長職を全うできたことに会員の皆様に厚くお礼を申し上げたい」と感謝の意を表した。また、その間、昨年で37回継続されている岐阜県農業高校生の受け入れをはじめ、290回以上にわたって発行してきた会報に20年ほど前からポ語を導入したこと、1993年と98年に母県の「長良川花火」をUSP(サンパウロ総合大学)とジョッキークラブで打ち上げたことや在聖総領事館後援の日伯交流絵画展を11回続けてきたことなどに言及。さらに、「県人会は親睦を目的とするということは前面にあったが、海外で暮らす県人会と母県との交流の大切さを重視してやってきた」と強調し、「これからもこれらの事業を続けていただけるよう、新しい執行部の皆様にお願いしたい」と新理事会へのエールを送った。 役員改選では、事前に提出された一つのシャッパにより、副会長の青山氏が新会長に選任され、新執行部と監査役がそれぞれ発表された。 青山新会長は、約25年前に第2回母県訪問団に参加したことをきっかけに、その数年後に県人会に入会したという。地方理事1期、本部理事2期、副会長を7期務めてきたことに触れ、「今回、会長の依頼があり、今までの県人会へのお礼も兼ねて会長をやっておくべきだと思い、引き受けた。(聖州)タウバテに48年住んでいるが、新しい理事と会員の皆様の協力を賜ってやっていきたい」と意気込みを示した。 その後、16年度事業報告では、新しくゴルフコンペを1月に開催したことや11月に年表のポルトガル語版を発刊する予定であることなどが発表された。 引き続き、16年度予算案として13万4600レアルが発表、承認された。 出席者からは年表のポ語版発行についての予算の質問があり、前会長の山田氏が翻訳代、印刷代、編集費用などを含めて約10万レアルがかかることを説明。一部会員からは「10万レアルもかけてポ語版を出す必要があるのか」などと疑問の声も挙がったが、今後の継続事業として話し合われた上で決めるという。 16年度会費は昨年と同じ150レアルの据え置きのまま、承認された。 総会終了後に行われた新年会では、26年間にわたって会長を務めた山田氏への感謝を込めて青山新会長から記念プレートが贈られたほか、山田夫人にも花束が贈呈された。 また、野村アウレリオ聖市議からも山田氏に記念プレートが手渡され、長年の労がねぎらわれた。 新役員は次の通り(敬称略)。 会長=青山髙夫。副会長=国井ヒロマサ。会計=日比野健一。書記=浅野悟。監査=金子享資、伊藤パウロ勉、大野光男。補充監査=平野エミ・イラシ、土田加津司。 サンパウロ新聞 2016年3月1日付
ニッケイ新聞 2016年2月27日 陸上自衛隊最高位の岩田清文陸上幕僚長(きよふみ、59、徳島)がブラジル陸軍司令官の招待により、22日から26日まで来伯、各地で視察を行っていた。現役の幕僚長の来伯は初めて。 一昨年の安倍晋三首相来伯時のジウマ大統領との懇談を契機にしており、日伯の防衛協力・交流の強化が目的だった。初日はブラジリアにて陸軍参謀本部、統合司令部で関係者と懇談。その後、国境沿いのアマゾナス州や南麻州ドラードスで軍の視察を実施した。 最終日の26日には聖市ニッケイパラセホテルでリベルダーデ友好会主催の昼食会に出席し、日系三団体会長など30人からの歓迎を受けた。軍関係者からは斉藤準一空軍予備大将、ジョアレス・ペレイラ陸軍中将、また中前隆博在聖総領事も出席した。 挨拶で岩田幕僚長は初の陸自最高位の来伯について、「今年は日本とブラジルの防衛協力がスタートする記念すべき年」と強調。視察を通したブラジル陸軍の感想として、「国境整備という重要な任務に対し近代化を進めながら前進している」と評価した。 日本におけるロシア、北朝鮮、特に緊張感の高まっている中国との関係について言及し、「わが国の領土を絶対に守るという体制に変えなければならない」と発言。ブラジル陸軍との関係について、「改革を進めなければならない点で共通している。今後もしっかりと防衛交流を進めていきたい」と明言した。 また当地の日系社会に対し、「日系人の皆さんからは日本という存在に誇りと自信を感じ、日伯交流にいかに貢献されてきたが分かり感激した。この思いを日本に持ち帰り、より近い存在になるよう発展させたい」とした。 岩田幕僚長は出席者との懇談を楽しみ、写真撮影にも気軽に応じるなど、終始和やかに時間を過ごした。
ニッケイ新聞 2016年2月26日 東京都友会(坂和三郎会長)が先月31日ニッケイパラセホテルで「新年会」を開催し、会員ら約80人が参加した。 坂和会長は聖州と東京都の友好関係締結25周年、外交120周年を迎えた昨年を振り返った上で、申年にちなみ「木から落ちないよう、慢心せずに一歩ずつ着実に歩んでいきましょう」と挨拶した。 舛添要一都知事も祝辞を寄せ、「本年は次期開催都市の首長として、オリンピック旗・パラリンピック旗を引き継ぐためにリオ・デ・ジャネイロを訪問する予定。この歴史的な機会に向けて、引き続きブラジル・東京都の更なる友好関係の強化に取り組んでまいります」とした。 坂和会長は知事来伯に向け、「都友会として何か交流できる行事を開催したい」との意向を示した。 なお、会には藤間流の舞踊も披露され、カラオケやくじ引きもあり、賑やかに新年の門出を祝った。中前隆博在聖総領事も出席した。
これまで以上の盛り上がりを期待 【既報関連】10月26日~30日の5日間にわたって沖縄県那覇市を中心に開催される「第6回世界のウチナーンチュ大会」の説明会が、11日午後7時からサンパウロ市リベルダーデ区の沖縄県人会本部会館で行われ、南米4カ国7回の説明会の中で一番多い、県人会会員を中心とした約200人が出席した。同大会は1990年に始まり、ほぼ5年に1度のペースで開催されている。世界に雄飛した県系人の功績を称えるとともに、ウチナーネットワークを発展させ、次世代に継承。沖縄独自の文化や風土、歴史などのソフト・パワーの魅力の理解を求め、国内外に発信し、その魅力と可能性を活用して沖縄の未来を切り開いていくことを目的としている。 説明会では最初に、キャラバン隊一行の紹介が行われた後、団長の安慶田光男沖縄県副知事が「今大会では、海外各国からの参加者と多くの県民とが一体となり、これまで以上の盛り上がりを見せることを期待しています。140万県民が10月に皆さんに会えることを楽しみに待ち望んでいるので、どうか多くの方々のご参加を心からお願い申し上げます」とあいさつした。 続いて、2011年に開催された第5回大会の模様がDVDで上映され、国際通りでの国別パレードのにぎやかな様子、有名人によるコンサートで盛り上がる会場の様子など、各会場で交流を深める世界各国から集結したウチナーンチュらの姿を参加者たちは熱心に見つめていた。 その後、同大会実行委員会事務局の与那嶺隆氏から、イベントの具体的な内容が説明された。それによると同大会は、10月26日に国際通りでパレードが行われる前夜祭を皮切りに、約3万人が収容できるという県内最大設備の「沖縄セルラースタジアム那覇」で翌27日午後4時から開会式が開催されるという。また、大会前・期間中は各所で各種連携イベントも予定されており、「しまくとぅば世界大会」や、「エイサー大会」、「第5回世界若者ウチナーンチュ大会」が同時開催される。「世界若者ウチナーンチュ大会」は、沖縄と世界10カ国から参加する海外の青年が年に1度集結する若者の祭典。これまで南米、北米、欧州、アジアの4大陸で開催されているが、沖縄での開催は今回が初めてとなる。 企画担当の下地氏と与那覇氏は「ステージを見るだけではなく、とにかく積極的にイベントに参加してほしい」と呼びかけ、開会式で三線を1000人以上で演奏するという企画の参加者や、多くのリクエストにより作ったという紅型、エイサー、カチャーシーなどの各種体験教室の参加者を募った。イベントの詳細は随時、ホームページに更新される。 祖父母がウチナーンチュで、説明会に参加した日系3世の新里明さん(32)は前大会の参加者。「これはとても価値あるイベント。今大会の具体的なイベント内容を聞いて、今とても興奮しています。今年もぜひ参加したい」と目を輝かせた。 最後に沖縄県文化観光スポーツ部の前田光幸部長が「南米4カ国どの会場も、熱い気持ちで迎え入れてくれ、この大会に対する期待と関心を肌で感じることができました。10月には、ここにいる多くの皆様と再会できることを心より楽しみにしています」と話し、説明会は終了。その後、参加者全員で記念撮影が行われた。 同大会の参加は基本的に入場無料だが、航空運賃や宿泊代、その他の実費は個人で負担する必要がある。詳細についての問い合わせは、沖縄県人会事務局(電話11・3106・8823)まで。大会ウェブサイトはhttp://wuf2016.com サンパウロ新聞 2016年2月26日付
ブラジル広島文化センター(平崎靖之会長)は14日午前、サンパウロ市リベルダーデ区の同センターで定期総会を行い、会員家族100人が出席した。 平崎会長は冒頭あいさつで、「昨年から広島系企業家が会員となり、積極的に運営にかかわるよう勧めている。そうすることで新しい運営方針を見出し、今後の発展につなぎたい」と報告。その後、アラサツーバ支部から出席した本山元支部長(前文協会長)はじめとする7人の会員と、新会員となったポンペイア市の「西村俊治財団」会長の西村ジロウ氏を紹介した。 2015年度会計報告では、収入40万7000レアル、支出100万5000レアルで、59万8000レアルの赤字となった。これは創立60周年記念行事、ビルの改修工事や記念誌編纂など大幅な出費による。 16年度予算は76万8000レアル。施設の利用率を上げ、若者の交流を活発化させるためセンターのサイト開設費が計上された。 総会終了後、記念撮影が行われ、会員の団結と広島カープ、サンフレッチェ広島FCの優勝祈願を行った。 ◆新年会総会後に行われた新年会には、広島県出身の中前隆博総領事も出席。同総領事は「昨年着任してから、広島文化センターの心強い支援をいただき感謝している」とあいさつ。ライムンド弁当屋から取り寄せた料理と鴻池龍朗さんのピラルクの刺し身を楽しみ、新年を祝いつつ親睦を深めた。アラサツーバ支部からは神楽公演の要請があった。 サンパウロ新聞 2016年2月25日付
広島文化センター(平崎靖之会長)は、「西郷隆盛の生涯」及び「村上海賊(水軍)」についての講演会を3月5日午後2時からサンパウロ市リベルダーデ区の広島県人会館(R.Tamandare 800)で開催する。 当日は、鹿児島県人会の松村滋樹会長が「西郷隆盛の生涯」について、広島文化センターの村上佳和副会長が「村上海賊」について各40分程度の講演を行う。 参加費は無料。講演はすべて日本語で行われ、講演後には懇談会も開かれる予定。 広島県人会では日本の歴史についての講演が不定期で開催されており、今回で2回目となる。今後も随時開催される予定。 来社した一行は「当日は面白い話ができると思う。大勢の方々に来ていただきたい」と来場を呼びかけた。 サンパウロ新聞 2016年2月25日付
ニッケイ新聞 2016年2月24日 広島文化センター(平崎靖之会長)による、日本の偉人や歴史にスポットを当てた講演会が、3月5日午後2時から同センター(Rua Tamandare, 800, Liberdade)で行われる。進行は基本日本語。 昨年9月に行なったセミナーの第二弾。今回は同センター副会長の村上佳和さんが、中世の瀬戸内海で勢威を振るった村上水軍をテーマに、鹿児島県人会長の松村滋樹さんが西郷隆盛の歩んだ人生について語る。 来社した村上さんらは「日本の偉人を知り、日本人らしさを見つめなおしましょう」と呼びかけた。 問い合わせは同センター(11・3207・5476)まで。
ニッケイ新聞 2016年2月23日 ブラジル広島文化センター(平崎靖之会長)が今月14日午前、聖市内の同センターで定期総会を行なった。会員家族約100人が出席した。 平崎会長は冒頭挨拶で「昨年から広島系企業家へ、会員となり積極的に運営にかかわるようすすめている。そうすることで新しい運営方針を見出し今後の発展につなぎたい」と報告した。 聖州奥地のアラサツーバ支部から、元山光男元支部長(前アラサツーバ文協会長)はじめとする7人の会員も出席。新会員となったポンペイア市西村技術財団の西村ジロウ代表も紹介された。 昨年度は収入40万7千レアル、支出100万5千レで59万8千レの赤字。創立60周年記念行事、ビル改修工事や記念誌編纂など大幅な出費による。今年度予算は収入74万2千レ、支出76万8千レとしている。また施設の利用増や収入増、若者交流の活発化を目的に、サイト開設費が支出に計上された。 その他議題では、アラサツーバ支部から神楽公演の要請があった。最後に記念撮影が行われ会員の団結とカープ、サンフレッチェ両チームの優勝祈願を行なった。 総会後始まった新年会では同県出身の中前隆博在聖総領事も参加。「昨年着任してから、広島文化センター心強い支援をいただき感謝している」とあいさつ。ライムンド弁当から取り寄せた料理と、養殖家・鴻池龍朗さんによるピラルクの刺身を楽しみ、新年を祝いつつ親睦を深めた。
熊本県人会(田呂丸哲次会長)は、26日午後2時から同3時30分までサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会館(Rua Guimarães Passos,142)で熊本県産食品とオーガニック関連商品の販売を兼ねたイベントを開催する。 第2回となる同イベントでは、熊本県産の乾麺を使用した冷やしうどんとぜんざいの試食、イベントをプロデュースする食品商社BBBR社が「EMMA」(500cc瓶25レアル)を販売する。 EMMAは微生物の入った茶色の液体で飲用も可能だが、微生物には汚れや悪臭の元になるバクテリアを食べる能力がある。例えば食器洗浄等に利用すれば化学洗剤と違い環境に優しい効果があり、生ごみに少量散布すれば悪臭がなくなるという。 当日は、EMMAを製造している光輪社の富田ジョゼ・ルイス重役が、環境問題についての講演を行う。富田重役はサンパウロ大学工学部環境工学科で修士号を取得している。 問い合わせはBBBR社の倉智隆昌さん(電話11・3207・6961)まで。 サンパウロ新聞 2016年2月20日付
ニッケイ新聞 2016年2月18日 日本国外を拠点にした広報文化施設「ジャパン・ハウス(仮称)」(以下、JH)に関し、在聖総領事館(中前隆博総領事)が16日午後、同館で日系人向けに状況説明と意見交換会を開催した。34の関連団体が召集され、内28の代表者が出席した。「一部地域の対日感情にどう応じるか」「4年後に閉鎖するのか」という質問に、中前総領事は「日本への正しい認識を広める。継続は数値目標の達成度次第」と言及した。 JHは「正しい日本を発信し親日家を育む」という目的の下、聖市ほか英ロンドン、米ロサンゼルスに設置される。当地ではパウリスタ大通り52番のブラデスコ銀行所有ビルを一部賃借して、来年3月の開設を目指す。事業主は電通。 先月には、平田アンジェラ多美子さん(スリアナ社代表取締役)の事務局長就任が発表された。日本外務省は2018年度(19年3月)までの予算として、聖市のみで25億円を要求している。 中前総領事からこうした設置目的や経緯、事業体制の概要が改めて参加者に説明された。日系5団体のほか、裏千家や生け花協会、希望の家などの福祉施設、コチア青年や農拓協、JICAや外務省の研修生OB団体など多分野の団体が召集された。 具体的な要望として裏千家ブラジルの林宗円さんは、「茶室や史料館のある文協などを付属機関として活用できないか」、県連の本橋幹久会長は「7月の日本祭りでJHの宣伝をしては?」と提案。本紙コラム「樹海―JHでAKB48ブラジル版を作ったら?」(1月22日付け)を引き合いに、「そこに記載された企画を参考してほしい」との声もあった。 一部の一世からは、「中韓などの対日戦略にどう対処するか」「慰安婦や南京大虐殺など負のイメージをどう払拭するか」という懸念も。「それらに応じる手段として始まったのが、JHを含む戦略的対外発信」として、「伯国は世界一の親日国だが、三館の共通認識として日本への正しい姿を見せたい」と返答した。4年の契約期間後に閉鎖する可能性について「継続は数値目標の達成度次第」と説明した。 ほか「日系アイデンティティーを次世代に継承する内容に」「日本人の心を記す冊子を出版し、お土産に持たせては?」という意見が上がった。 中前総領事は様々な意見を汲み取りながら、「拠点はパウリスタだが出張企画もありえる。事務局とのコロニア連携もその都度あるのでは。ただ我々役人は運営に口出ししないことが前提で、主体は事業主にある。行く行くは独立採算が理想」と強調した。 25日にはプレイベントとして、午前に当地メディア向けの記者会見、午後に日本側のJH総合プロデューサーの原研哉さん、設計デザインを監修する隈研吾さんを招きトークショーが行なわれる。 □関連コラム□大耳小耳 日系人と懇談したジャパンハウスの状況説明会で、5人の「アドバイザー」という存在も明らかになった。中前隆博総領事曰く「(運営委員会の議長である)私が困った時、助言などを求める」という役割があるという。歌手の高井フェルナンダさんやブラデスコ銀行役員の松本ミルトンさん、ヴェージャ誌のオヤマ・タイス編集長ら。日本文化にどれだけ精通しているかは別にして、一般社会向けの発信には大いに役立ちそうな、頼もしい面々であることは間違いない。
日本国を積極アピールする意見も 建設が進んでいるジャパンハウス(仮称、以下JH)の概要説明会議が、16日午後3時から在サンパウロ日本国総領事館(中前隆博総領事)3階多目的ホールで、日系団体会長らに向けて行われた。会議には34の日系団体が招待され、当日は28団体の会長が出席した。中前総領事による説明の後に質疑応答の時間が設けられ、出席者らから活発な質問や意見が挙がった。 はじめに中前総領事は、自身が委員長を務める運営委員会会合で、委員たちから「広く日系団体に説明するのが良いのでは」という意見が出たことを発端に、今回の概要説明会議が開かれたと経緯を説明。 JH設立は各国の世論を対象にした外交活動であり、これまで日本に関心のなかった人々を惹きつけた上で、日本の国際貢献や平和活動の内容を展示しアピールすることが目的だと話した。また、日本ブランドと日本語教育を軸に、親日派や知日派層のさらなる拡大を狙っていきたいとした。 続いて、既報のJH現地事務局の主要人事が改めて発表され、平田アンジェラ多美子事務局長、国際的な評価が高いマルセロ・ダンタス企画局長とネリー・カイシェッタ広報局長の2人が就任したことが紹介された。JH館長については、開館までに任命する予定と話した。 アドバイザーには、歌手のフェルナンダ・タカイさん、veja誌のタイース・オオヤマ副編集長など5人が選ばれている。 予算については2018年度いっぱいまでの4年分が既に確保されており、開館期間の4年を過ぎても施設を維持するかどうかは作成した数値目標の達成度を参考に決定するという。 中前総領事は「建設は順調に進んでいる」と出席者らに報告し、質問や意見があればいつでも各団体を訪問し答えていく所存だと明かした。 説明を受けて行われた質疑応答では、中前総領事から各質問に対し、「『正しい日本』を知ってもらう」という言葉が再三にわたって語られた。 ブラジル日本語センターの板垣勝秀理事長からは、「世界には日本に反感を持つ国もある。外務省の施設として、JHを通じてどのように『平和を愛する日本』を伝えていくのか」という質問が挙がった。 中前総領事は「JHは戦略的海外発信がそもそもの目的。日本の美しい文化を発信することはもちろん、どのように国際的な日本の立場を高めていくかが命題。日本が人と人との関係をどう考え、いかに紛争地域での活動や難民支援を行っているかを知ってもらう」とし、「『正しい日本』を知ってもらい、親日家の裾野を広げたい」と答えた。 出席者からは多くの質問や意見が述べられたが、中には「サンパウロは世界一親日の街。(そうではないとみられる)韓国やロシアの都市に作ればよいのではないか」といった意見や、「『正しい日本』と美しい言葉で言うが、(文化だけでなく)もっと積極的に『日本』という国そのものをアピールしてもよいのでは」などの強気な姿勢の意見も挙がった。 25日には、総合プロデューサーの原研哉氏と設計デザインを担当した隈研吾(くま・けんご)建設都市設計事務所の隈研吾氏を日本から招待してのプレイベントが行われる予定。 サンパウロ新聞 2016年2月18日付
