【既報関連】鹿児島大学(鹿大)の吉田浩己学長、前田芳實同大理事、同大農学部森林管理学の寺岡行雄准教授、鹿大OBの高原要次さん(59、福岡)と松村滋樹さん(69、鹿児島)が、ブラジル北部のアマゾン地域や中部セラード地帯の視察を終え、その報告のため8月27日に本紙を訪れた。
吉田学長は今回の視察を通して、日本移民の苦労と各土地に合った形で展開してきた農業形態について理解することができたと説明。特に印象的だった場所について、パラー州のトメアスー移住地だとし、「トメアスー移住地では、長い歴史の中で試行錯誤して今の地位まで到達した歴史や背景に感動した」と話した。
また、べレン市内のアマゾニア農科大学では、両大学の学長を交えて互いの大学の概要について説明を行ったという。吉田学長は短い時間の中で、「両大学の学校間協定へ大きく前進した」と自信に満ちた表情で語った。
前田理事は「ブラジルの多様な農業の形態を学んだ。農・水産学部の学生に肌で感じさせることは大事だと思った」と話し、寺岡准教授は「スケールの大きい農業、アマゾン川の水産業など見るものすべてが新しかった。学生研修でブラジル南部だけでなく、違うエリアにも可能性が出てきた」と今後の展開を示唆した。
高原さんは「大変良い成果が得られた。特にアマゾン農科大学との交流の第一歩ができたことは大きいと思う」と語り、吉田学長は「鹿大生が『進取の精神』を学ぶという観点から言えば、ブラジルは素晴らしい教材がある土地」と自身の目で見た体験を踏まえて満足した様子だった。
一行は、8月27日に帰国した。
2012年9月1日付
