母県から伊藤県知事らが出席 記念誌編纂、先没者慰霊碑を設置
在アルゼンチン鹿児島県人会(加藤リカルド会長)の創立100周年記念祭典が8月26日、ブエノスアイレス市内の沖縄県人会館で開催された。同国で100周年を迎えた県人会は同県が初めて。祭典は第1部記念式典と第2部芸能祭で構成され、母県からは伊藤祐一郎県知事、金子万寿夫県議会議長をはじめとする計14人の慶祝団が出席。内外の来賓を含む県人会員約380人が一堂に会した。
在亜鹿児島県人会は、第1回笠戸丸でブラジルに移住した同県人約50人が1909年にアルゼンチンに転住し、2年後の11年に創立。現在、会員は550世帯、約1600人が在籍している。当初は昨年、100周年記念式典を開催する予定だったが、東日本大震災発生と亜国の政治的混乱などの影響で、今年に延期されたという。
100周年記念企画として同県人会では、(1)100年間の歩みと会員名簿を作成することを目的としたスペイン語版100周年記念誌の編纂(2)先没者会員慰霊碑の設置を実行する。(2)は、ブエノスアイレス市内の仏教会の納灰壇を購入し、他界した会員の名簿を納入する。また毎年、同碑前で慰霊祭を行う予定だ。
田上英昭100周年祭委員長のあいさつで開幕した式典には、園田昭憲ブラジル鹿児島県人会会長や園田八郎パラグアイ同県人会副会長ら南米からの来賓も出席。加藤会長は式典あいさつで、同県人会設立までの経緯を話し、亜国の日系社会で初めて100周年を迎えることができた喜びを表した。
伊藤県知事は亜国での鹿児島県民の団結力の強さについて褒めたたえ、金子議長は今後、同県人会員など県にゆかりのある県費留学生を増やしていく考えを明らかにした。
続いて行われた慰霊祭では、100周年企画で設置された先没者会員慰霊碑の除幕式が行われ、加藤会長、伊藤県知事らが同碑に献花した。その後、伊藤県知事は80歳以上の23人の1世高齢者及び功労者を表彰して祝詞を述べ、薩摩錫(すず)器や金杯を贈った。
第2部の芸能祭では、日本舞踊や和太鼓などの伝統芸能が中心に紹介されたほか、鹿児島県民謡の代表格「おはら節」のリズムに合わせて踊りが披露された。
同祭典に出席したブラジル鹿児島県人会の園田会長は「アルゼンチンでは、まだ現役の1世の方々が多いにもかかわらず、青年部が中心となって頑張っていた」と亜国県人会の印象を語った。
2012年9月12日付
