長崎に原爆が投下された日に合わせ、長崎県人会(川添博会長)はブラジル被爆者平和協会(森田隆会長)と共に原爆慰霊追悼ミサを9日午前11時から聖市内のサンゴンサーロ教会で開催し、参列した50人は荘厳な雰囲気の中、原爆犠牲者に祈りを捧げた。
同教会の久次マリオ神父が「戦争は人の心を狂わせる。平和を築こうとするには心の中の平穏が大切になる。憎しみを愛に変えていくことが大切だ」と説いた。
また、この日は長崎市と姉妹都市関係にあるサントス市の日本人会(土井セルジオ会長)とサントス市役所が共催する毎年恒例の慰霊追悼ミサが、移民上陸記念像があるサントス市ロベルト・サンチーニ公園で行われ、人々が祈りを捧げた。今年、長崎市とサントス市は姉妹都市締結40周年に当たり、28日には長崎市から田上富久市長や少年サッカーチームなどが同市を訪問。サントスFCのジュニアユースと交流試合を行うなどして交流を深める。
そのため、サントスFCでは長崎に原爆が投下された時間に合わせた8日午後11時2分(ブラジル時間)、公式にフェイスブックを通じて長崎市に対するメッセージを日ポ両語で掲載。9日午後2時現在、1000人以上がコメントを寄せたり、賛同の意を示すなどしている。なお、同クラブが公式に原爆追悼のメッセージを出したのは今回が初めて。
掲載された日本語メッセージ全文は次の通り(原文ママ)。
「サントスFCは、本日8月9日が、我々の親愛なる人々にとって、そして全人類にとって特別な日であることを憶えます。すなわち67年前、サントス市の姉妹都市である長崎市に原子爆弾が投下された日です。6日の広島と併せてこの悲劇の犠牲となった全ての人々に謹んで哀悼の意を示すとともに、今もその影響下にある全ての人々へ心からの祈りを捧げます。平和の実現に向けて弛まぬ努力を続けてこられた長崎市の人々に倣って、我々もサッカーを通じて平和の喜びをより多くのファンと分かち合えるクラブを目指していきたいと思います。今月末に、長崎市中学生選抜をサントスに迎え、サントスFCジュニアユースとの交流戦が持たれます。サッカーファミリーとして、地球の反対側から訪れる平和の使者を全チームを挙げて歓迎いたします。祈りをこめて。サントスFC」。
2012年8月10日付
