【一部既報】県連(園田昭憲会長)は、「ふるさと巡りなどでお世話になっている地方の団体に恩返しをしたい」(園田会長)として、18日と19日にリ オ・グランデ・ド・スル(南大河)州ポルト・アレグレ市で行われた「日本祭り」に、本年度から新たに予算内に設けた「国内交流基金」 (Ev.Sociais-Intercâmbio)を活用して、琉球舞踊を踊る具志堅洋子琉舞道場のメンバー7人を招へいした。今回、使用された同基金は 4000レアル。琉球舞踊を踊った7人の交通費などに充てられた。園田会長は本紙の取材に対し、「国内交流基金を活用してサンパウロでしか見られないよう な本格的な日本文化を地方で見てもらうなどして還元したい」と同基金の意義について説明した。
近年、数多くの目玉事業の成功により、コロニアの中でも資金的に余裕のある団体となった県連。12年度は各県人会の活動を金銭的に助成するため、 5万レアルの「ブラジル日本都道府県人会連合会基金(Fundo Kenren)」(以下、県連基金)を予算に組み込んでおり、既に県連基金委員会(小山田祥雄委員長)が交付を開始している。これまで代表者会議で発表さ れた交付実績は、三重=1500レアル、北海道・東北ブロック=5000レアル、石川=600レアル、岩手=600レアル、長崎=1300レアルとなって おり、小山田委員長は「全都道府県に交付したいので、どんどん申請してください」と呼び掛けている。
県連基金以外に、12年度予算には「国内交流基金」2万レアルが盛り込まれている。園田会長は「伯国内の各団体との交流を促すために、地方では見 ることのできない本格的な日本文化を紹介するなどしたい。次回は、今年の日本祭りに来ていただいた北伯への派遣を考えている」と明かした。また、「伝統芸 能以外での還元も考えられうる」として同基金の活用方法に幅を持たせた。
なお、同基金には現在のところ運用を担当する委員会が存在せず、執行部で管理運営している。派遣先団体の決定や派遣するグループなども執行部で決定される。
本紙の「この基金を活用し、県費留学生などの制度がなくなってしまった県などの補助などは行わないのか」との質問について園田会長は、「それは県連基金の役割になる。国内交流基金は地方や他団体との交流に活用される」とし、全伯の日系団体とのつながりに重きを置いているといった主旨を述べた。
また、「国内交流基金は県連基金と同様に、県連会長が変われば存続しないのではないのか」という質問に対しては「次の会長がどう考えるかは分からないが、できれば続けてもらえれば」と存続を希望した。
園田会長は「国内交流基金の今年度予算が2万レアル。今回4000レアルかかった。単純計算で今年度中にあと4回派遣できる」と話し、地方への還元活性化活動に意気込んでいた。
2012年8月28日付
