パラナ州カルロポリスの農業開拓者で北海道協会長を務めた伊藤直さん(いと
う・すなお)が四日午後十一時半、自宅で皮膚ガンのため死去した。享年九十五歳。
伊藤さんは北海道湧別町生まれ。一九三七年、「らぷらた丸」で移住後、南米銀行勤務を経て戦後はニッケイ新聞の前身であるパウリスタ新聞社創立とともに営業を担当した。
コチア産業組合の下元健吉専務理事らに共鳴し、四九年にカルロポリスへ移り農
場を経営。以後、コチア産組本部で諸役員を歴任したほか、七八年にセラード開発
農牧会社を創立し専務理事を務めた。七一年から七七年まで在伯北海道協会の第五
代会長。著書に「南米から見た日本人」がある。
五九年にカルロポリス郡会より地域開発功労賞と名誉市民権を受けたほか、八四
年には日本国から勲五等瑞宝章を受章。八九年にパラナ州議会より名誉州民第一号
を授与された。
五日にカルロポリスで葬儀が営まれ、同日市の墓地に埋葬された。初七日のミサ
は十一日午後六時から聖市ピニェイロスのモンテ・セラッテ教会、午後七時からカ
ルロポリス教会(カルロポリス)で行う。問い合わせは次男の伊藤ジョルジさん(43・3566・1288)まで。
