ふるさと巡りの昼食時、南麻州カンポ・グランデから遠路参加している名嘉正良さんの前に座った。
最初の入植地は大変な僻地で、土地も痩せており、数年で全員が退去したことで有名なカッペンだ。
「別に苦労したとか思わなかったね。沖縄で戦争も体験してきたし」という言葉が逆にずしんと響く。「目に見えんぐらい小さいボハシュード(ぶよ)がいてね、寝ている間に顔とか刺されて、起きたら人相変わってるなんてこともあったね。昼間重労働しているから、ドロのように寝ていて刺されても気付かないですよ」。
何気ない昼食時にこんな入植話が聞けるのは、まさにこの旅行の醍醐味か。
