沖縄県人会(与儀昭雄会長)と玉城流扇寿会・斉藤悟琉舞道場共催の琉球芸能公演「絆~心を結ぶ踊り」(呉屋春美実行委員長)が、二十二日午後四時から聖市リベルダーデ区の文協記念講堂で開催され、会場は立ち見客も出るなど超満員となる約千三百人が詰めかけた。
熱気を帯びた公演は三時間半にもおよび、伝統の琉舞を継承しつつも、友情出演団体の協力を得て、異なる文化を結束させた舞台となった。 公演は二部構成。第一部のオープニングでは、舞台上にスモーク(霧)が立ち上る幻想的な雰囲気の中、同琉舞道場主宰の斉藤氏が女形的な妖艶な個人舞踊を披露。観客の心をつかんだ。
公演は、一転して勇壮なエイサー太鼓(レキオス芸能同好会)や、華麗な衣装が目を引く「四つ竹」など琉球王朝時代の伝統舞踊「唐の世」から始まり、明治以降の廃藩置県による日本から新しい文化が導入された「大和の世」へと続いた。
さらに、一九四五年の沖縄戦後、アメリカの統治下として再出発した「アメリカ世」、七二年の日本復帰後の沖縄をイメージした「ウチナー世」の四つの時代で表現された。
二部では、友情出演の「花柳寿美富浩」一門、昨年四月から一年間にわたって滞伯した歌手・具志恵さん、大嶺初枝琉舞道場や琉球民謡保存会教師の米須正氏らが舞台をつとめた。
特に後半は、琉舞と北海道の「ソーラン節」、エイサー太鼓とアラブ舞踊の「ベリー・ダンス」、黒人音楽の「ラップ」と琉舞など異なった文化を融合したエネルギー溢れる舞台に、観客の目は釘付けとなっていた。
演目の締めくくりは、参加者全員による「絆」。これまでの稽古の集大成を、心を一つにして表現した。
舞台監督から出演まで八面六臂(はちめんろっぴ)の活動をこなした斉藤氏は最後に花束を受け取り、「今日はありがとうございました」と感極まりながら関係者への感謝を示した。
聖市ジャバクアラに住み、この日は開演一時間前の午後三時から会場入りしたという花城エルザさん(七二、二世)は「悟のことは小さい時から知っています。その頃から『天才』と言われてきたけれど、本当に立派な舞台で感動しました」と感無量の様子。
沖縄県人会元理事の国吉次郎氏(八四)は、「ブラジルでこういう立派な芸能祭ができたことは、沖縄県人の発展に大きな影響を与えると思う」と話し、充実した表情を見せていた。
