「若い人たちに、今後も末永く引き継いでもらいたい」―。沖縄県のエイサー太鼓の動きを取り入れた琉球国祭り太鼓(浦崎直秀会主)の創立十周年記念公演「島に戻(むどぅ)てぃ」が、五日午後一時から延々五時間にわたって聖市サンタナ区のアニェンビー・コンベンション・センターで開催され、会場はほぼ満員となる約二千五百人が詰めかけた。
午後一時からの開会式には、与儀昭雄沖縄県人会長、浦崎会主、実行委員長の上原テーリオ氏のほか、ウィリアム・ウー連邦下議、飯星ワルテル同下議、神谷牛太郎市議、羽藤ジョージ市議ら来賓も駆け付けた。
舞台上では、祝いの舞「かぎやで風」を皮切りに、上原実行委員長を含めた十六人の初代メンバーたちも出演した「遊び庭」が披露。エイサー太鼓のみならず、座しながら太鼓を叩く「光史(みつふみ)太鼓」や、吟剣詩舞風の舞いのほか、琉球歌謡バンド「トントンミー」のショーと合わせたエイサー太鼓、よさこい・ソーラン踊りなど、二部構成で実施された。
この日、ブラジルの各支部のみならず、ボリビア、ペルー、アルゼンチン、メキシコなど中南米各国からのメンバーら総勢五百人の門下生たちが出演し、所狭しと舞台上を跳ね回った。
圧巻は、出演者総出で演じた弥勒菩薩を崇める意味があるという「ミルクムナリ」。舞台上だけでなく、会場の通路にも太鼓やパーランクー(小太鼓)を手にした若者たちで溢れ、踊り手と会場が一体となった。
上原実行委員長は、「たくさんの方々の協力を受け、これだけの人たちに集まってもらって涙が出るほど嬉しい。初期のメンバーとも一か月前から練習し、舞台をつとめることができた。琉球国祭り太鼓の流れを、今後も若い人たちに末長く引き継いでもらいたい」と話していた。
舞台の締めくくり「カチャーシー」の後で門下生たち全員と記念写真におさまっていた浦崎会主は、十六人から始まったメンバーが今やブラジルや中南米各地に五百人におよぶ門下生が増えた十年間の歩みを振り返り、関係者への感謝の意を示した上で、十周年記念公演について「悪い気はしないね」と言葉少なながらも充実した表情を見せていた。
