敬老金中止で本来の活動検討
宮城県人会(中沢宏一会長)主催の第三十七回敬老祝賀会が、四日午前十時から聖市リベルダーデ区の同県人会館で開かれ、約八十人が出席した。昨年まで実施されていた母県からの敬老金が中止されたこともあり、今年は例年に比べて出席者も減少したという。しかし、この日は八十八歳以上の高齢者九十四人に対して県人会から祝い金が渡され、参加した人々は県人会側で用意されたサンマ弁当を食べたり、演芸会を見るなどして一日を楽しんだ。
敬老会では、先亡者への黙祷のあと中沢会長が挨拶。昨年まで三十六年間続いた母県からブラジルへの敬老金が、延べ一万五千人に対して二億五千万円に上ったことに触れ、「(実施が)終わったとは言え、最後まで宮城県に敬老金を出してもらったことは忘れてはならない。こういう機会にいつまでも思い出して県に感謝することでも敬老会の意義は大きい」と述べ、県に対して参加者全員が拍手を贈った。
また、中沢会長は会館の有効利用として四年前ほど前から継続している青葉祭りと有機野菜販売センター構想などについても語り、「これまでややもすると、敬老金を渡すだけの敬老会だった。今後は家族ぐるみでお付き合いできるやり方を取り戻し、本来の敬老会をつくっていくためにも様々な行事を行なっていきたい」と強調した。
渡辺勇相談役、鈴木運蔵副会長の祝辞に続いて、角田カズキ君(九)が、「おじいちゃん、おばあちゃん、元気でもっと長生きしてください」と高齢者へのメッセージを贈った。
県人会から八十八歳以上の高齢者に祝い金が渡されたあと、参加者全員で「さんさ時雨」を合唱。昼食は「宮城県沖でとれた」(中沢会長)というサンマと弁当が配られ、慰安演芸会では、須田国雄氏の踊りを皮切りに民謡、カラオケのほか、佐々木光躬家族による日本舞踊などが披露され、参加者を楽しませた。
百五歳の高齢ながら娘と孫とともに元気な姿を見せた浜田敬三さんは、「中沢さん(会長)は友達なので、毎年敬老会には来ています」と、しっかりした口調で嬉しそうな笑顔を見せていた。
聖市ミランドポリス区に在住し、家族とともに足を運んだ川村さたよさん(一〇一)も「ここに来るのを毎年、楽しみにしています」と話していた。
写真:敬老会で乾杯する会員たち
