兵庫県産の海苔を輸出 実現に向け関係者が来伯調査
兵庫県産の高級海苔(のり)をブラジルに輸出することを目的に、その事前調査として兵庫県漁業協同組合連合会のり海藻事業本部の高瀬博文本部長、(株)三菱総合研究所海外事業研究センター主席研究員の中野正也氏、同研究員の齋藤美穂子氏の3人が16日から来伯。サンパウロ、クリチーバなどの輸入業者、日本食レストラン・食料品店関係者などと会い、情報交換を行った。
23日、尾西貞夫兵庫県人会会長の案内で3人が来社、調査状況などについて説明した。
中野氏によると同調査は、日本の農林水産省からの委託により平成21年度農林水産物等輸出ステップ・アップ推進委託事業として実施。兵庫県漁協連が実際の輸出を行う予定だという。
高瀬本部長の説明では、日本の海苔の年間生産量は90億枚で、そのうちの10億枚を神戸、須磨、明石、淡路島など兵庫県内で生産している。兵庫県産は、「色が黒くて、艶があり、味が良いのが特徴」(高瀬本部長)で、毎年12月には皇室にも献上しているほどの逸品だそうだ。
今回、ブラジルを輸出先に選んだことについて高瀬本部長は、「世界最大の日系社会があり、海苔の消費量が多いこと。ブラジルでは、中国産、韓国産が多いと聞くが、元々海苔は日本から伝わったもので、ブラジルに住む方々に兵庫県の高品質の海苔の食べていただきたい」と、差別化を図りたい考えだ。
サンパウロやクリチーバの日本食関連業者に実際に試食してもらったところ、「味と香りが凄く良い」との評価をもらったという。しかし、その一方で価格面の問題があり、伯国で販売する場合、関税の影響などから日本国内の小売値段(10枚約600円)の3倍ほどの値段になる可能性が高い。
このことについて3人は、高級日本食レストランを対象にしたり、輸送方法などを考慮し、来年2月下旬に改めて来伯して調査を行う。
来年創立50周年を迎える兵庫県人会では、来年7月の日本祭りに、これら兵庫県産の海苔を使用した料理も出品するとし、郷土の海苔をアピールしていく考えだ。
写真:海苔の調査で来伯した高瀬本部長(右から2人目)ら
20009年11月27日付
