ニッケイ新聞 2012年4月26日付け
ベレンの日系団体とサンパウロとの連携はほぼないといっていいだろう。様々な理由はあるが、つまりは遠いのだ。約3千キロ。日本・東京からいえばフィリピン・マニラに相当する。同郷というだけで交流が生まれるはずもない▼ベレンには、20の県人会がある。サンパウロの支部ももちろんあるが、前述の理由もあり「北伯」のついた独立組織が多い。しかし会館や事務所を持つ県人会は少なく、連絡先は個人宅。高齢化は進む。自然、日本側との連絡もままならない。これを一本化しようと「「北伯県人会協会」が発足した(本日付け7面詳細)▼窓口を汎アマゾニア日伯協会内に置き、非常勤ながら事務員を配置するという。双方に所属する会員も多いというから、違和感はさほど生まれないだろう。同協会主催のイベントと歩調をあわせれば、さらなる盛り上がりに繋がり、県人会の若い世代がもっと参加する可能性も生まれる。相乗効果も図れるわけで両者にメリットがでてきそうだ▼ブラジル日本都道府県人会連合会の園田昭憲会長も「県連の持つノウハウを伝えたい」と全面協力の意向を示している。「北伯―」の山本陽三会長が7月の「日本祭り」にあわせ来聖することから、南北を繋ぐ関係のスタートにも期待したいところ。具体的に何をするかは、両会長の腕のみせどころだろう▼距離的には遠いが、こうしたアマゾンの県人会の状況は、サンパウロの近い将来のような気がする。実際、活動停止状態の県人会もあると聞く。県連は支援の一方で、今後の対応策を練るための何かを学ぶ機会にしてもいいのではないか。
(剛)
