ブラジル・ニッポン移住者協会(小山昭朗会長)は3月17日、聖市立カルモ自然公園で「日伯・絆の森」造りの植樹式を行った。この事業は東日本大震災の約2万人の犠牲者を追悼する意味で企画されたもの。この日は同事業に賛同する各界関係者約100が参加し、犠牲者への思いを込めて苗木の植樹を行った。
植樹式は共催者のオイスカ・ブラジル総局の花田ルイス副会長が司会を務め、同植樹事業の目的や意義が参加者に説明された。
続いて小山会長のあいさつがあり、「祖国日本の一日も早い復興を願い、あの震災の多くの犠牲者のことを忘れることなく、亡くなられた一人一人に思いをはせながら魂を込めて皆で木を植えていきたい」と一般の人々の参加と協力を呼びかけた。
その後、犠牲者への冥福と苗木の健やかな成長を祈る神道形式の祈願儀式がしめやかに行われた。
あいさつに立ったサンパウロ市緑化・環境局長のエドアルド・ジョージ氏は「リベルダーデの桜の植樹に続いて日系人が率先してこうした植林事業を行い、市の環境改善に寄与していることに感謝している。市もできるだけの協力を約束する」と話した。
また、来賓の神谷牛太郎市議、羽藤ジョージ州議や飯星ワルテル下議代理も同事業への取り組みや日系人のリーダーシップに対して敬意とともに協力していく考えを示した。
来賓には、生徒20人を引率して参加したカリタス学園長のイルマン・ナカガワ・ベルナデッテ校長、中沢宏一宮城県人会長、オイスカ・ブラジル総局の高木ラウル氏、日本から震災の近況を伝えるために来伯していた東北学院大学の上田良光教授や市関係者などが参加していた。
植樹式では、犠牲者に黙とうを捧げた後、全員で自然木の苗木200本が植えられた。
カリタス学園のナカガワ校長は「主催者の協会幹部の人たちは皆年配の方たちばかりなのに、元気に使命感溢れる活動をしていて感動した。私も生徒たちも皆さんに見習って、一人の社会人として、また一人の人間として、もっと積極的に社会に役立つような活動をしていきたい。きょうはとても有意義な一日でした」と満足した様子。
帰り際には参加者たちがそれぞれの思いを込めながら、現場に置かれた「絆の森」植樹キャンペーンの募金箱に寄付を行っていた。
2012年4月27日付
