追悼法要の様子
被災者の一日も早い復興祈り

熊本県人会(田呂丸哲次会長)主催の第14回先亡者追悼法要が、19日午前11時からサンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会館で開催され、県人会員ら約100人が出席した。毎年恒例の法要では、今年4月14日、同16日に発生した熊本地震の犠牲者への慰霊追悼と被災者の一日も早い復興も祈願。熊本県人会での募金をはじめ、ブラジル国内で集められた義援金総額は19日現在で約37万レアル(約1110万円)に上り、同県人会では募金に協力してくれた人々への感謝の意を表した。
田呂丸会長によると、19日現在で熊本県人会で集められた義援金(約4万レアル)と、広く日系社会などから寄付された義援金(約33万レアル)総額は計約37万レアルに上るという。そのうちの15万レアルを第1回目の送金として9日、肥後銀行を通じて熊本県庁宛ての特別口座に入金。今後、様子を見ながら集められた義援金を順次、送金していく考えだ。
田呂丸会長をはじめとする県人会役員は、今回の熊本地震への日系社会等からの義援金協力について、「最初は県人会の会員に義援金を呼びかけましたが、日系社会からも数多くの寄付金協力を受けました。特に、今までコンタクトの無かった団体、個人の農場主などたくさんの方々からの義援金協力を受け、福祉施設に入居しているお年寄りや自身の生活が決して豊かでないブラジル人などからも2レアルずつの寄付もいただきました。金額ではなく、その気持が本当に嬉しかったです」と多大な感謝の意を表明。「熊本を離れていても、ブラジルに住む皆さんの気持ちが一つであることを母県に伝えたい」と田呂丸会長は思いを語った。
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第14回先亡者追悼法要では、1分間の黙とうの後、田呂丸会長が追悼の辞。「今日、このように平穏に暮らせるのもご先祖のお陰。先人たちへの感謝の気持ちを決して忘れてはならない」と強調。熊本地震についても触れ、「犠牲者の方々のご冥福をお祈りするとともに、熊本県の一日も早い復興を祈りましょう。今でも約6000人が避難所生活で暮らす中、皆様からの義援金による協力が被災者の方々の励みになると思います」と述べた。
引き続き、東本願寺の川上寛祐氏が導師として読経を行い、出席者全員が焼香を行った。
川上導師は法話で、何事も便利になった現代の世の中で、人間は自分の力で生きていると錯覚している風潮があると指摘。「命によって生かされていることを感じることが大切」と説いた。
法要後は、婦人部手作りのカレーライスと鶏肉の唐揚げ等が振る舞われ、出席した人々は各テーブルごとに懇談し、先人への思いや県人会同士の絆を確かめ合っていた。
なお、熊本県人会では継続して熊本地震被災者への義援金を受け付けている。振込先は次の通り。
銀行名=Banco do Brasil
支店コード(Agências)=1196―7
口座番号(Conta)=42479―X
口座名=Associa鈬o Kumamoto Kenjin do Brasil
問い合わせは熊本県人会(電話11・5084・1338)まで。
サンパウロ新聞 2016年6月22日付
