今週末の8日~10日に開催される県連主催の第19回日本祭りを前に、福島県喜多方市にある大和川酒造海外営業部の武藤啓一部長が3日から来伯している。4日、ブラジルでの販売を担当する日本飲料食品有限会社の川添博代表と福島県人会の曽我部威事務局長の案内で来社した。
武藤氏は今回、福島県の助成協力を得て同県の復興と風評被害払拭を目的に、大和川酒造の日本酒のブラジル国内での営業販売活動を行う。その一環として、福島県の銘酒「純米辛口 弥右衛門」と「純米大吟醸 弥右衛門 スパークリング珠泡」の2種計約100本を日本祭り会場の福島県人会及び長崎県人会の郷土食ブースで販売する。
2種の日本酒は、今回の日本祭りに合わせて販売するため空輸したものだが、それ以外にも「本醸造寒造り 弥右衛門」など大和川酒造の日本酒約4000本が船便で送られている。今月9日ごろにサントス港に陸上げされた後、通関を経て数カ月後を目処に日本飲料食品有限会社を通じて販売される予定。
特に、日本祭りで販売される「純米辛口 弥右衛門」は5年連続金賞を受賞している銘酒。「純米大吟醸 弥右衛門 スパークリング珠泡」の2種は、瓶売りとともに1杯100ミリリットルの「一口(ひとくち)」用でも販売される。また、日本祭り会場には大和川酒造の佐藤和典社長も駆け付け、武藤氏らとともに同社のアピールも行う。
武藤氏は「和食が世界遺産に登録されたこともあり、日本国内でも日本酒が見直されており、これからブラジル人にも日本酒は注目されると思います」と話す。
武藤氏によると、3年前からの構想だった「福島喜多方市日伯物産振興協会」を今年4月に地元で立ち上げたという。これにより、今後は日本酒だけでなく喜多方ラーメンなど福島県内の物産をブラジル側に送っていく考えだ。
さらに、福島県人会(永山八郎会長)は来年創立100周年を迎え、その準備として今年10月には曽我部事務局長が福島県を訪問することが予定されている。武藤氏は「物流を通じて福島県と福島県人会との関係がさらに深まるのは意義のあること。来年の県人会創立100周年を良い形で迎えられると思う」と日伯をつなぐ物流が県人会の活性化にもつながることを期待している。
なお、福島県産の日本酒の購入など詳細については川添氏(電話11・4828・3611)まで。Eメール(nipponbebidas@yahoo.com)
サンパウロ新聞 2016年7月6日付
