園田氏が出なければ山田副会長か
「県連会長の続投を拒否しているのが本心なのか」―。園田会長は、これまでも「辞める、辞める」と口では言いながら鹿児島県人会長を続けてきていることから、「本心では続投意欲がありながら、自分の売り時を考えているのではないか」と勘繰られるのだ。
確かに、この口癖は以前からのものなのだが、昨年の言動は本音だと言える。だが、鹿児島県人会も県連もきざな言い方だが、「我を捨てて義を取った」。もし、園田氏が会長を続投するとしたら、同じ思いしかないだろう。
執行部が園田氏を口説けなければ、山田康夫氏(滋賀県人会会長)が立候補の意思表示をすることは間違いない。ただ、執行部内で山田氏の評価は分かれているため、山田氏でまとまるとは難しいと見たほうがいいだろう。
県連は事務所を移転し、新たな船出をした。この事務所移転を決めたのは、現執行部だ。フェスティバル・ド・ジャポンも順調に純益を上げ、基金創設も実現させた。執行部がまとまっているからに他ならない。この中で園田会長が支持されるのは、意見集約が上手で、独断で物事を決めず、協議する姿勢を貫いているからだろう。園田会長は目立つことを嫌い、根回しをしながらコツコツと実績を積み上げるタイプだ。
これだけの実績を残し、執行部の団結が固いとなると、中沢宏一氏(宮城県人会長)と言えど、立候補を躊躇せざるを得ない。中沢氏の場合は、県連会長時代に行ったフェスティバル・ド・ジャポンの未払い金が裁判沙汰になっており、県連内部で中沢氏に対する拒否反応がいまだに強いことから、シャッパが組めないと見られている。
このため、谷広海氏(宮崎県人会)と共闘することを考えていた時期があるようだが、谷氏も県連では新人の上、基盤がサンパウロではないため票集めが難しい。その上、谷氏は自分から会長選挙に打って出るという能動的な行動は取らない。文協会長選の時がそうだったが、自分が出たくても出るとは言わず、周囲から押されたために出馬するという形をとる。しかし、今の県連会員では谷氏を押し上げる人はいない。こう考えると、谷氏もよほど強力な支援者が出ない限り、立候補しないと考えていいだろう。
2世の会長を擁立する方法もあるが、現執行部では1世会長を推す動きが強く、誰が園田氏の首に鈴をつけるのかが課題になる。
2012年1月27日付
