来年伯国で第1回若者大会決まる
南米のウチナーンチュの子孫に、沖縄の文化や習慣などを継承してもらうことを目的に2007年から開催されている「ニーセーターツアー」が19日からサンパウロで開かれている。この催しに「世界若者ウチナーンチュ連合会」の沖縄本部若者・学生事務局長の玉元三奈美さん(24)と広報の宮城祥さん(25)が参加している。
同連合会は11年10月に海外23か国2地域から約5200人が集まり開催された「第5回世界のウチナーンチュ大会」をきっかけに設立されたもので、「若者ウチナーンチュ大会」を毎年、大陸ごとに開催することを目指しており、来年ブラジルで第1回大会を開催する。
このほか、ウチナーフィルムフェスティバル(映画祭)、ウチナーグチ世界大会、沖縄ゆいまーるコレクション(ファッションショー)、カチャーシー大会など沖縄文化のオリンピックにあたるウチーナーンピックの開催構想を掲げている。
初めてブラジルを訪れた玉元さんと宮城さんは、若者・学生事務局設立の経緯を「ウチナーンチュ大会は5年に1回しかなく、1回の大会が打ち上げ花火で終わっているという印象を感じていた。第4回大会からアイデンティティーの継承が掲げられたが、それにはもっと世界中の若者の交流が活発でなければならない。毎年開催する若者のウチナーンチュ大会とネットワークの確立が必要だと感じた」と熱く語る。
同事務局は現在、20人のボランティアスタッフで運営しており、「若者ウチナーンチュ大会」の開催に向けて、県内で様々なイベントや講演会などを行っている。
今回初めてブラジルを訪れたのは、ウチナーンチュネットワークを強固なものにし、「第1回若者ウチナーンチュ大会inブラジル」の企画や運営についても話し合うため。
2人は「南米の若者と出会ったばかりだが、私たちはポルトガル語が話せない。これは大きな課題。すでに事務局内では日本語と英語とウチナーグチ(沖縄方言)の三つの言葉に加えて、さらにもう1か国語を話せなくてはいけないだろうという結論に達している」とネットワーク構築には多言語の必要性があると再認識していた。
沖縄県は同事務局からウチーナーンピックの開催提言などを受け取っており、今回のニーセーターツアーにも文化観光スポーツ部交流推進課の横山貴彦さんが視察に訪れた。横山氏は「県も世界中の沖縄県系との方との交流は大きな施策の一つ。今回は視察として参加したが、今後継続的な交換留学などができれば」と声を弾ませた。
同事務局は海外の若者とソーシャルネットワークメディア「フェイスブック」などを使い連携を促進しており、すでに「世界若者ウチナーンチュ連合会」への登録者は760人を超えた。それに応えるかのように、ペルー、ボリビアなど南米各国でウチナーンチュ連合青年会が発足している。ブラジルでも活動が活発になっており、今回のニーセーターツアーが発足の足がかりになるかもしれない。
2012年1月24日付
