本紙記者として約8カ月間、ブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)主催の「鹿児島ブラジル実習制度」で実習していた、鹿児島大学農学部生物環境学科3年の石橋恭平さん(23)が任期を終えて帰国する。同制度の卒業研修からサンパウロ市に戻った7日、本紙を訪れブラジルでの実習を振り返った。
「今まで書いた記事を取りためたノートが一番の宝物」と語る石橋さん。記者という特殊な仕事を経験し、「人とのコミュニケーションや社会人としてのマナーを身に付けることが大きな財産になった」と記者生活を振り返った。
また、特に印象に残った取材は、野球ブラジル代表がWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への出場が決まり、ブラジル野球連盟の大塚ジョルジ会長に取材したこと。大塚会長は涙ながらに思いを語り、自らも気持ちが高揚した出来事を挙げた。
1月21日から2月4日までの卒業研修では、マナウス、ベレン、トメアス市、ブラジリア連邦直轄区などを訪問。その先々で現地で暮らす日系人に世話になったという。また、在伯中はパラグアイも訪問して、関心のあるイタイプーダムを視察した。
最後に日系社会の人たちに対し、「言葉では伝えられない程お世話になりました。将来、何らかの形で恩返しをしたい」と感謝の思いを述べた。
帰国後は大学生として就職活動を行う。本人が希望する職種は土木関係で、将来は「ダム建設、農業潅漑(かんがい)施設等の大型プロジェクトを指揮する監督になりたい」と目標を掲げた。なお帰国後は鹿児島支局員として、ブラジルに関する情報を取材し、本紙に提供する予定。
2013年2月9日付
