群馬県人会婦人部(小林英子部長)は平均年齢80過ぎと、ほかの日系団体同様高齢化が進んでいる。80歳未満は小林部長(65、鹿児島)を含め2人だけだという。
同婦人部は毎月第2木曜日に「お茶飲み会」を開き交友を深めている。2月は新年会と称して行われ、持ち寄りの手料理が並んだ。3カ月に1度は誕生会も兼ねて行われ、ケーキを囲み誕生日を祝う。
婦人部最高齢の丸山静子さん(91、岐阜)の夫・友角(ともかど)さん(故人)は、県人会の設立に尽力した一人。静子さんによると、婦人部設立のきっかけ作りをした人でもある。
静子さんによると、県人会創立当初の会員は男性のみ。「酒を飲んで歌って」活動していた。その現状を見た友角さんが「女の人も集まるように」と提案。それを機に婦人部が発足したそうだ。
友角さんは1993年に他界したが、静子さんはその後も県人会や婦人部の活動に参加している。静子さんの娘が企画した90歳を祝うフェスタには婦人部の仲間が訪れるなど、部の活動を超えた友情がはぐくまれている。
婦人部は「お茶飲み会」を開くほか、有志で遠方に出かけることもある。2月の新年会では、ある部員の息子が所有する別荘へ行くことが提案。「泊まると疲れるのなら日帰りにしますか? だんなさんも来ていいですよ」という小林部長の声掛けがあり、ものの数分で7人が日帰り旅行に参加することが決まった。
同婦人部は、小林部長を筆頭に群馬県外の出身者が多数在籍している。大半は夫が群馬にゆかりがあることから県人会に参加し、活動を続ける人だ。「○○(自身の母県の県人会)は知らないし、ずっと群馬で来ているから行けない」という声もあるが、「主人がずっと長くやっていたから」と会への強い思いがそうさせている人も少なくない。家族ぐるみで参加できる県人会の基盤を作った静子さんの夫・友角さんの思いは、今も引き継がれている。
2013年3月27日付
