中沢元県連会長「主催者は県連」
県連(園田昭憲会長)は27日、サンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル内会議室で6月度代表者会議を行った。7月19日からの開催を間近に控えた第16回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)の議題に先立ち、2005年に行われた第8回日本祭りの裁判問題について、現状を林アンドレ弁護士が説明した。
第8回日本祭りでは、会場設営を担当したEXPOSTAR社に対し、県連は約34万レアルの工事契約を結んだ。ところがその後、当初県連との契約に無かった工事が当時のボランティア職員の署名によって追加契約され、EXPOSTAR社がさらに約21万レアルの支払いを県連に求めてきた。県連がこの支払いを拒否した結果裁判問題となり、今に至っている。なお、翌年の第9回日本祭りの会場設営費は、21万レアルに収まっている。
第1審では県連が勝訴したものの、EXPOSTAR社の控訴を受けた第2審では、「第1審では証人喚問が行われず、裁判として不十分だった」として第1審への差し戻し判決が下り、裁判は振り出しに戻った形だ。第1回証人喚問は8月5日に行われる予定だが、林弁護士によればその後も判決までにはかなりの時間を要する見込みだという。
なお、過去には何度か、05年当時に県連会長を務めていた中沢宏一宮城県人会長の監督責任追及の声が上がったこともあるが、中沢会長は本紙取材に対し「元会長として県連を擁護はしたいが、日本祭りの主催者は県連であり、今の県連の責任者は私ではない。一人の県人会長としてできることがあればしたい、としか言えない」として、自身の責任問題言及を避けた。
なお、第16回日本祭りは大方の準備が整い、会場内にはブラジル・キリンの全面協力でバールを設営することが報告された。また、日本祭りで公演予定の歌手・マルシア氏がNHKの東日本大震災支援曲「花は咲く」を当日披露し、その様子などを収めたドキュメンタリーがNHKで9月に放映予定であることも発表された。
そのほか、同会では戦後移住60周年記念式典や東北被災者招へい交流事業の進捗状況などが報告された。
2013年6月29日付
