「さまざまな協力関係築きたい」
在伯栃木県人会(坂本アウグスト進会長)は6月30日、サンパウロ市ビラ・マリアーナ区の同県人会館で、創立55周年記念式典を行った。同県人会員ら総勢約80人が出席し、節目の年を祝った。また、同式典では先人たちの苦労をしのぶと共に、坂本会長は「今後ともさまざまな形で県人会と日本との協力関係を築いていきたい」と述べ、県人会のますますの発展を誓った。
同式典に先立ち、先亡者法要がブラジル法眼寺(ほうげんじ)の毛利正顕(しょうけん)氏によって執り行われた。当初法要はイビラプエラ公園の慰霊碑前で執り行われるはずだったが、当日の悪天候のため、急きょ同県人会館内に場所が変更された。
参加者らの焼香後、法話に立った毛利氏は、「100年以上の長きにわたって先人たちは、その実直さと勤勉さを持って、苦労に耐えながら今日の繁栄の礎を築いて来られた。この有形無形の財産は今日の皆様が踏み固め、やがて子孫へと受け継がれていくでしょう」と話した。
その後同式典が開会した。黙とう、国歌斉唱に続きあいさつに立った坂本会長は、「ご参列の皆様、ありがとうございます」と感謝を述べ、「東日本大震災の傷跡は今なお母県の栃木も含め、各地で深い傷跡を残しているが、今後復興支援も含め、さまざまな形で県人会と日本との協力関係を築いていきたい」と将来への意気込みを語った。
引き続いて尾身千枝子婦人部長、横田エンリケ青年部長があいさつに立った後、日本から寄せられた祝辞が代読された。
祝辞の中で福田富一栃木県知事は「これまで100年以上の歴史の中で、つらい境遇にも耐えて日伯友好に尽くされた皆さんは、栃木県人の誇りであり、心か らの敬意と感謝を贈りたい。また、栃木県人会もこれまで日伯の懸け橋として重要な役割を担ってきた。今後とも協力をお願いしたい」とねぎらいの言葉を寄せ た。また、三森文徳県議会議長、入内澤滋夫栃木県国際交流協会理事長からも祝辞が寄せられた。
功労者、高齢者表彰では総勢31人が表彰のため壇上に上がった。代表としてあいさつに立った田中寅松氏は、「県知事はじめ関係者の皆さんや県人会会員の皆さん、家族、友人らに感謝をしたい」と謝辞を述べた。
式典の後は会食に移り、アトラクションとして普段同県人会館で練習に励むエミリエ・スガイ氏の舞踏も披露された。10年以上同県人会に参加しており、今回 高齢者表彰を受けた大島よしえさんは、「昔よりご年配の方が減って私としては少し寂しいが、一方で若い人らの姿が増えた。会も活発に動いている」と笑顔を 見せていた。
なお、今回表彰された功労者、高齢者は次の通り(敬称略)。
【功労者】吉田繁、大貫為義、田中寅松
【高齢者】豊田すぎ、鈴木ふみ、飯塚喜栄子、大類いさお、大貫勝義、迫ちえ子、大島よしえ、増田エリーザ、中内繁子、小平やえ子、菊池富男、藤原辰三郎、 村田哲、久保田ルイ、横尾孝子、水野敏子、田口ローザえつこ、横田進、永田久、酒田正雄、吉田繁、柴田文子、大貫ルイス、横田啓、永田美知子、高崎ツヤ、 久保田節子、大貫為義
2013年7月18日付
