ブラジル岩手県人会創立55周年記念公演として、式典後の午後1時から岩手出身12人の郷土芸能使節団による「ふるさと岩手と日本の歌つづり」と題した公演が行われた。公演では時間の都合上、計15曲が主に1番のみと短くなったが、使節団として参加した日本で活躍中の福田こうへいさん(36)がヒット曲「南部蝉(せみ)しぐれ」を歌うと会場は大いに沸いた。
福田さんが2010年6月23日に発売した演歌「南部蝉しぐれ」は、演歌部門のCD売り上げ週間ランキングで1位を記録するなど、現在10万枚以上のCDを売り上げている。さらに昨年、NHKホールで開催された第25回全国民謡フェスティバル2012ではグランプリを獲得するなど、若くして民謡各大会の賞を総なめにしている実力の持ち主。
また、NHKの歌番組「歌謡コンサート」「それいけ!民謡うた祭り」「BS日本のうた」などにも出演していることから、ブラジル日系コロニアでも多くの人に知られている。
南部蝉しぐれを歌い終わると来場者から「アンコール」の声が飛び交い、同曲のカップリング曲、「風やまず」を歌い期待に応えた。
なお、今回司会を務めた中川愛子さんによると福田さんは「ほぼ、今年の紅白出場で間違いないでしょう。出場条件としてCDを5万枚以上を売り上げるのが難関ですが、既に10万枚を達成していますので」と来場者に告げると会場から拍手喝采(かっさい)が起きた。
中川さんは、福田さんの父で民謡歌手の4代目故・福田岩月さんが岩手県人会創立35周年の式典で歌を披露したことについても触れ、「ブラジルへの思いを酌んで今回、こうへいはやって参りました」と告げるなどして会場を最後まで盛り上げ、時間の都合上、短時間の公演となったが観客者は皆満足した様子だった。
講演後、使節団一人一人に県人会側が用意した花を幼児が渡すサプライズ(思いがけない出来事)があり、和やかな空気の下、公演を終えた。
2013年8月21日付
