ブラジル日本都道府県人会連合会(園田昭憲会長)とブラジル日本語センター(板垣勝秀理事長)は22日、サンパウロ市リベルダーデ区の広島文化センターで「第7回弁論大会・第34回スピーチコンテスト」を同日開催した。
テーマ自由のスピーチの部Bクラス(日本語能力試験3~5級程度)に11人、Aクラス(同2級程度以上)に7人、弁論の部(テーマ「私の生活の中の日本文化」)に13人が参加し、日ごろの日本語学習の成果を発揮するとともに、それぞれの思いを発表した。
スピーチの部Bクラスに出場した、とばせ・マリア・ジュリアさん(3世、高校2年)は「日本の思い出・絆」と題してスピーチ。日本へ行くという長年の夢が今年1月のJICA研修でかなった経験をもとに、普段から主体的に活動する生徒会に感動したことや、剣道部での思い出、皆が優しく心配してくれたという保健室での体験を話し、「さらに日本をもっとよく知るため、日本へ戻ることが新たな夢になった」と力強く語った。
志村マルガレッチ審査委員長、北川真希特別審査員、豊田瑠美氏、市川利雄氏によって「内容」「日本語表現力」「日本語音声表現力」の3分野を基準に審査された。
北川氏は海外高校生スピーチコンテストを主催するNPO法人エデュケーション・ガーディアンシップグループの国際事務局に所属し、今回サンパウロのスピーチコンテストを見るために日本から来伯したという。
北川氏は、同コンテストで昨年度ブラジル代表の広瀬亜佐美カーレンさん(当時18歳)が優秀賞を受賞したことなどを挙げ、ブラジル日本語教育のレベルの高さを評価した。また、「日系人が多く、特に日本への思いが強く感じられるスピーチコンテストだった。どうして日本へ行きたいのか、それぞれの思いを聞けてよかった」と大会を振り返った。
弁論の部の優勝者には日本行きの往復航空券が贈呈された。
なお、スピーチの部の各部門優勝者は国際交流基金主催のスピーチコンテストにサンパウロ代表として出場し、そこで優勝すれば日本で行われる「海外高校生スピーチコンテスト」にブラジル代表として出場できる。
大会結果は次の通り(継承略)。
【スピーチの部Bクラス】
1位=とばせ・マリア・ジュリア「日本の思い出・絆」、2位=テオドロ・ベアトリス・山本「もし私が二人いたら」、3位=市川早由吏「私の宝物」。
【同Aクラス】
1位=滝浪魔輝「ニッケイ人による日本語の大切さ」、2位=遠田美知枝「経験が人を育てる」、3位=小林あきら「和太鼓大会」。
【弁論の部】
1位=上村晴美「不思議な糸」、2位=奥田ミツエ「日本文化の存在」、3位=佐藤アンドリュー「あこがれの日本」。
コラム【モザイク】
毎年恒例のスピーチ・弁論大会では、ほとんどの参加者が発表内容を暗記して身振りを交えながら流暢な日本語で話し、緊張してメモを見る時も「すみません」と断りを入れ、ばつが悪そうな顔をしていたのがモザイク子の目にはとても日本人らしく映り、印象的だった。しかし舞台から降りるとあれれれれ? 簡単な日本語でインタビューしても、ところどころ教師や両親の通訳が必要になったのは少し残念な出来事だった。せめて原稿は自分の力で書いていることを信じたい。
2013年9月27日付
