パラナ州マリンガ市のマリンガ州立大学内図書館で9月23~30日、「原爆写真展―広島と長崎―」が開催された。
同展は9月25~27日に同大で行われた「第6回歴史に関する国際研究会」の一環として企画され、ブラジル長崎県人会(川添博会長)から60枚ほどの写真が提供された。
同研究会は、南米諸国を中心に国内外から約1000人の教授や研究者が集まり、原爆については同大のシジネ・ムニョス教授が講演を行った。参加者のうちほとんどの人が同展を見学し、涙を流しながら写真に見入っていたという。
写真にはポルトガル語で説明文が付けられ、来場者たちは「爆心地付近で黒焦げになった少年」の写真などを神妙な面持ちで見ていた。
今回初めて原爆の写真を見たという大河ロビンソンさん(33、3世)は「写真で見ることによって、話で聞いていた以上に悲惨な原爆投下後の状況がよく分かった。こんな恐ろしい武器を作るより、もっと平和のためにできることがあるはず」と話し、表情を引き締めた。
また、長崎県人会の栗崎邦彦副会長は「原爆のむごさを知ってもらい、平和運動につなげるという被爆県民としての一つの役目を果たせたと思う。機会を与えてくれたマリンガ大学に感謝したい」と総括した。
2013年10月15日付
