20日にサンパウロ(聖)市イビラプエラ区の聖州議事堂で開催されたブラジル鹿児島県人会(園田昭憲会長)創立100周年記念式典に出席した県関係者と、県費留学・海外技術研修制度を利用したOBによる意見交換会が、式典後の午後3時から議事堂内会議室で行われた。
県側から布袋嘉之副知事、池畑憲一県議会議長をはじめ、川畑隆県海外移住家族会会長、鶴田志郎県議、吉留厚宏県議、禧久伸一郎(きく・しんいちろう)県議、吉田浩己前鹿児島大学学長らが出席。県人会側から山下譲二副会長と留学・研修生OB23人が参加した。
今回の意見交換会は、1970年から今までに100人以上が同制度を利用している留学・研修生たちの、ブラジル帰国後の様子を知ることが目的。23人はそれぞれ自己紹介と鹿児島での思い出や現在の仕事内容などを報告した。
92年度に鹿児島大学法文学部で県費留学生として留学した有村ヘンリー侑奘さん(44、3世)は現在、広告代理店の役員職の仕事に就き、日本からの顧客も多く「留学を通じて日本のシステムがすごく分かった」と今の仕事に役立っていることを伝えた。同じく11年度、鹿児島大学医学部保健学科に留学した梶原幸さん(26、3世)は「帰って来てから今まで、またいつ鹿児島に行こうか考えている。桜島と豚骨ラーメンが恋しい」と思いを日本語で伝えた。
そのほか、「チャンスがあればまた鹿児島に行きたいと思っている人たちのために、もう一度留学できる制度を考えてほしい」「アニメブームで非日系人のほうが日本に興味を持ち、日本語が上手な人が多い」などOBらは積極的に意見を述べ、県側は状況を把握していた。
布袋副知事は最後に「帰国後、ブラジルで活躍していることを知ることができて良かった。目的は果たされていると感じ、今回の意見を県側でも考慮したい」と述べ、会を終えた。
2013年10月31日付
