全国各県に組織されている沖縄県人会・郷友会など14団体から220人が兵庫県尼崎市に集まり、第12回「全国沖縄県人会交流会」が9月23日に開催された。この日は、翁長雄志那覇市長をゲストに迎えた講演会、各県人会の現状報告とPR、全国交流会としては初めての母県沖縄に対する「構造的差別」解消に向けてアピール活動を行うことを確認するなど情報交換を行い、ウチナーンチュの熱気で盛り上がった。
主催者を代表して沖縄県人会兵庫県本部の大城健裕会長が歓迎のあいさつ。兵庫県人会の歴史を振り返ると同時に「沖縄にルーツを持つ者として沖縄の痛みを共有していかなければならない」と呼び掛けた。
続いて、大阪沖縄県人会連合会の嘉手川重義会長、東京沖縄県人会の渡久山長輝会長の2人が東西の県人会を代表してあいさつした後、沖縄県大阪事務所の登川安政所長が「本土における沖縄県人会の活動状況」について説明した。
メーンゲストに招かれた翁長那覇市長は「沖縄の現状と未来について」と題して講演。沖縄を代表する保守系政治家でありながら、昨年9月の「オスプレイ配備反対」県民大会の共同代表を務めた同市長は「沖縄では基地を挟んで保革が対立してきた歴史がある。しかし、保守と革新を乗り越えて沖縄のアイデンティティーを確立していかないと沖縄の未来はない」と自らのスタンスを述べ、「那覇市ではハイサイ、ハイタイ運動を進めているが、これは、ウチナーグチが滅びると沖縄文化が滅びるという危機感があるからだ」とも語り、喝采(かっさい)を浴びた。
「全国沖縄県人会交流会」は各地の沖縄県人会が横の連携を密にし、会運営方法などの意見交換を行うと共に、万が一大きな自然災害などが発生した場合に支援協力できるネットワーク強化を目的に1996年10月5日、東京沖縄県人会の主催により東京で第1回交流会が行われ、その後2年に1回開催されてきた。これまで東京、大阪、愛知、兵庫、横浜、京都、川崎で開催され、兵庫県では13年ぶり2回目となる。
本土における沖縄県人会の特徴は、会員の親睦を中心に郷里沖縄の政治的・経済的な課題にも関心を持ち、それらの課題解決のための何らかの活動や運動を行ってきたこと。また、戦前、戦後の本土における沖縄県人に対する「いわれなき差別」への対応や戦後の本土復帰運動、最近の基地返還、オスプレイ配備反対運動などの活動を行っていることである。(兵庫県尼崎市在住、上江洲清さん通信)
2013年11月19日付
