「日本人の価値観を誇りに」
在サンパウロ日本国総領事館(福嶌教輝総領事)公邸で2月25日、「日系市長と若手日系リーダーとの交流会」が行われた。総領事館が主導して、日系市長を集めた交流会を開催するのは初めて。文協青年部、ABEUNI(サンパウロ大学生援護連盟)、ASEBEX(日本留学生研修員ブラジルOB会)、伯日青年会議所(JCI)、インテル・カイカンから参加した約40人の若手は市長たちの熱のこもった講演に耳を傾け、質疑応答では積極的に意見交換していた。
冒頭、福嶌総領事はサンパウロ(聖)州にいる日系市長19人のうち14人が出席したことに謝意を表し、来伯中の山田彰外務省中南米局長は「中南米に親日家が多いのは、日系コミュニティーの存在によるところが大きい」とあいさつした。
安部順二連邦下議、西本エリオ聖州議員、木多喜八郎文協会長、羽藤ジョージ聖州議員の来賓あいさつに続き、スザノ市長のトクズミ・エリオ氏とノボ・オリゾンテ市長のトヨタ・トシオ氏が基調講演。「日本人の顔であること、日系人であることは時に政治に不利になることもあるが、日本人の価値観を誇りに思い、ブラジルに還元し、後世に伝えていきたい」など、日系人の政治家ならではの講演を行った。
その後の質疑応答では、日系団体の役員を務めてから政治の世界に入ったアンドラジーナ市長のオノ・アキオ氏に、「日系団体にいたことが政治に役 立ったか」との質問があり、同氏は「大農場主や会社を持っている人が市長を務めるケースが多いが、私はそうではなかった。お金がなくても当選できたのは、 日系団体の支援のお陰」と答えた。
また「NPOなどの第3セクターは市の援助を受けられないのはなぜか」という若手の質問に対し、「市長として支援したけれど、予算が限られていて監査も厳しいためそこまでの余裕がない」と答えるなど、現実的な議論もなされた。
ポンペイア市のヤスダ・オスカル市長は「私たち日系市長が一堂に会することはなかったため、非常によい機会だった」と話し、「私たちの町は小さく、年に1 度小学校を訪問し、10歳の子どもたちとやりとりすることはあるが、今回のように青年と意見交換をすることはあまりなかった。政治に関心を持ってもらいた い」と語った。
若手の代表として参加したJCI会長のスドウ・マルコス氏は「政治家は汚職のイメージがあったが、どのような問題を抱えているか実体験を聞けてよかった」と感想を述べた。
2014年3月7日付
