「県連のため皆が一緒に」
ブラジル日本都道府県人会連合会(県連、園田昭憲会長)は27日午後4時からサンパウロ市リベルダーデ区の文協ビル5階同事務所で3月度代表者会議ならびに第48回定期総会を開いた。各県人会代表ら約70人が出席。総会では役員改選が行われ、出席した42都道府県人会の会長により本橋幹久氏(78、鳥取県人会長)を会長とするシャッパ(候補者連記名簿)が拍手で承認された。
総会冒頭、3年間会長を務めた園田氏は「パラグアイ移民の自分がブラジル日系社会の要職に就けた。(第8回日本祭りでの裁判問題など)就任時に県連は多くの懸念材料を抱えていたが、それでも執行部役員、県人会員の皆の協力で乗り切ることができ、心から感謝したい」と述べ、「今年はW杯の後方支援、来年は日伯修好120周年、また日本祭りを継続して成功させるなど、次期執行部も不測の事態にも団結して、ますます県連を繁栄させてほしい」と期待を込めた。
東京都友会の坂和三郎会長が議長を務め総会を進行。昨年度の事業および収支報告、今年度の事業計画、予算案の審議が行われた。
昨年度の収入は約249万レアル(うち第16回日本祭りは231万)、支出は約253万レアルで、日本祭りは約11万レアルの黒字を計上した。今年度予算は約277万レアル。第17回日本祭りでは約25万レアルの赤字を織り込んでいる。いずれも承認された。
代表者会議の席上、園田会長から、安部順二下議より議員割当金10万レアルの寄付を受けられる見込みと発表された。会長は「まだ赤字であり、楽観はできないが少しずつ明るい兆しは見えている。一喜一憂せずに進めていく」と話した。
役員改選では、顧問・相談役の松尾治、与儀昭雄、小森広、長友契蔵、竹下康義5氏が選挙管理委員を務め、本橋氏を会長とする単一シャッパが出席者により拍手で承認された。
本橋氏は第2回の東山農場農業研修生として1960年に渡伯。コチア、南伯産業組合で養鶏などに携わった後は飼料メーカーに勤め、餌の開発、飼料添加物や獣医薬品の開発等にも携わった。鳥取県人会では20年以上副会長、09年から会長を務めている。
就任あいさつで本橋氏は、「会長職は本意ではないものの、引き受けたからには執行部14人全員で誠心誠意努めていく」と抱負を語り、ケネディ元米大統領の 言葉を引用し「国家が皆に何を与えてくれるかでなく、皆が国に何をできるかを問うてほしい。県連のために皆が一緒になって物事にあたっていきたい」と会員 に協力を呼び掛けた。
新執行部は次の通り。会長=本橋幹久、副会長=坂本アウグスト進(栃木)、高野ジョルジ(山梨)、杉本教雄 (静岡)、市川利雄(富山)、山田康夫(滋賀)、原島義弘(千葉)、木原好規(和歌山)、第1会計=南アゴスチンニョ俊男(福岡)、第2同=田呂丸哲次 (熊本)、第1書記=川合昭(秋田)、第2同=玉城道子(青森)。
また本橋新会長の指名により、第3会計に千田曠曉(岩手)、第3書記に杉山エレーナ(京都)が任命され、投票により正監査に大西博巳(広島)、監査補に尾西貞夫(兵庫)、小渕民雄(群馬)、田場ジョルジ(沖縄)の3人が選出された。(敬称略)
【コラム】 モザイク
県連の本橋新会長は、与儀氏、園田氏と順調に運営してきた流れを崩さずにやっていきたいと述べたが、その上で新しい試みとしては、各県人会の課題を解決し、組織として活性化させるための委員会を立ち上げたいと語った。これは県連全体で動く日本祭りやふるさと巡りといった大きな行事だけでなく、例えば現在県人会の半分しか活動していない県費留学生や研修員制度を復活させるなど、各県人会単体での成長を促す施策だという。「私は能力も高くないので、皆で協力して作り上げていきたい」と謙遜する本橋氏。学生時代に「勉強そっちのけで打ち込んだ」と語る馬術で鍛えたバランス感覚で県連の均衡を保ち、ここぞの場面では鞭を入れて発展を加速させてくれるだろう。
2014年3月29日付
