潮風に吹かれながら船上で談笑
ふるさと巡り最終日の3月17日、一行は1時間ほどかけてやってきたカラグアタツーバの船乗り場で船に乗り込み、午前10時過ぎに出港した。
目指すは、前日訪れたサンセバスチャンの街と海を挟んで向かいにある島で、ピッコ・ド・サンセバスチャンと呼ばれる最高峰1378メートルの山があるイーリャ・ベーラ。その大きさは一見本当に島なのか疑ってしまうほどで、海岸からすぐ山に入る急な山になっている。
この島付近の海はとても奇麗で、特に島の大西洋側はサーフィンなどのマリンスポーツを楽しめるスポットとして有名。前日訪ねたサンセバスチャンの日本人会関係者によると、最近は風の力を借りて進むバルコ・ベーラや、スケートサーフなどが人気だそうだ。
最終日も天候に恵まれ、よく晴れた空の下で波を切って走る船上で風に吹かれる気分は壮快。途中「タイタニック号」という名前の商業船とすれ違うと思わず笑ってしまった一行。サンセバスチャンの近くまで来ると、ペトロブラス社の大型タンカーが深い港に停泊していた。港からはパイプラインが伸びており、いかにも大きな港町を思わせる。
そのほとんど向かいに見えるイーリャ・ベーラの船着き場に、出発から約1時間ほどかけて到着した。その日は観光だけの一日となっており、約1時間の自由時間で一行は町の商店街で魚や果物などを見て回るなどした。
別荘が並ぶ緑色の山の斜面からの景色が見たいと思った記者は、急ぎ足で山の斜面へ向かってみることにした。途中の道にはアセロラの木が生えていたり、宿泊施設や日本食料理店、スポーツジムなども見受けられた。
海を背に自然豊かな山の斜面をゆっくりと登り始め、振り返って下を見てみると、そこには青い海が一面に広がり、ヨットハーバーに停まっているたくさんの船が静かに波に揺られていた。この絶景を見て何となくここに別荘を造りたがる人たちの気持ちを理解できたように感じた。いつまでも見ていられるようなそんな景色であった。
再び船に乗り潮風に吹かれながら談笑したり景色を楽しんだ一行は、サンセバスチャンのレストランで食事を楽しんだ後、午後3時ごろバスで出発しサンパウロ市のリベルダーデまで帰ることとなった。
到着前のバスの中では雷雨に見舞われたが、4日間の日程の中参加者に大きなけがや病気なども無く、今回も素敵なふるさと巡りとなった。(おわり、倉茂孝明記者)
2014年4月23日付
