平成26年度春の叙勲伝達式が、5日午後3時からサンパウロ(聖)市モルンビー区にある在聖日本国総領事公邸で行われ、邦人叙勲では旭日単光章受章の川村万里子氏(85、三重)と旭日双光章受章の菅野鉄夫氏(85、福島)に、外国人叙勲では旭日中授章受章の下本八郎氏(78、2世)と旭日小綬章受章の森口イナシオ忠義氏(79、2世)にそれぞれ勲章と勲記が伝達された。
会場となった公邸には受章者の家族をはじめ、日系団体各代表者ら74人が出席し、叙勲者たちを祝福した。
伝達式では福嶌教輝総領事により、4人の功績が読み上げられた。総領事から勲記と勲章が伝達されると、来賓者と家族から拍手が送られた。
日本語学校「松柏学園」学園長として約60年にわたって日本語教育に取り組んできた川村氏はあいさつの中で「日本とブラジルに感謝。日本語教育を通して平和な世界を作りたい」と目を潤ませながら語った。
また、1984年からサンパウロ日伯援護協会(援協)理事として活動し、2011年4月に会長を勇退するまで副会長、会長を歴任した森口氏は家族や関係者らへの感謝の言葉を述べ、「まだ成すべき使命が残っている」と話した。
その後、木多喜八郎文協会長の音頭による乾杯があり、来場者が写真撮影をしたり、祝福の言葉をかけたりしていた。
汎パライーバ地方日系団体連合会会長、元サンジョゼ・ドス・カンポス文化協会会長として日系社会の発展に貢献。援協評議員会副会長や元カンポスさくらホーム経営委員長として尽力してきた菅野氏は本紙の取材に対し、「日系の医療・福祉分野がもっと非日系人にも役に立てるような手伝いができれば」と今後の展望を語った。
1971年から99年まで聖州議を連続8期29年にわたって務めた下本氏は、「この叙勲を亡き父に捧げたい」と受章の喜びをかみ締めていた。
2014年6月7日付
