2014年度日本政府春の叙勲祝賀会が5日、文協で開催され、受章者の川村万里子さん、菅野鉄夫氏、下本八郎氏、森口イナシオ忠義氏が来場。日系団体などから約80人が祝福に駆け付けた。
同会では受章者4人と、ブラジル(伯国)日本商工会議所の上野秀雄総務委員長、伯国日本文化福祉協会(文協)の木多喜八郎会長、サンパウロ(聖)日伯援護協会の菊地義治会長、伯国日本都道府県人会連合会の本橋幹久会長、アリアンサ(日伯文化連盟)の島袋マリオ氏が主催者代表で登壇、在聖総領事館の佐野浩明首席領事も来賓として同席した。
主催者、来賓を代表して、それぞれ文協の木多会長と在聖総領事館の佐野首席領事が祝辞を述べ、続いて受章者が一人ずつあいさつした。
川村さんは自身の戦争体験を述べると、「これ以上身近な人を亡くさぬよう私は日本語教師になった。日本語教師の役目はただ言語を指導するだけでなく、日本語の端々に現れる人や自然や宇宙を愛する精神を教えること。お世話になった大勢の人たちに感謝したい」と話した。
次に菅野氏が、「29歳まで日本で過ごし、ブラジルではまもなくその倍の年を迎える。日伯で素晴らしい友人に恵まれ、たくさんの人の協力で今がある。その人たちからもらった叙勲だ」と述べた。
森口氏は、「父親に人のために努めるよう教えられ、日本語教師だった母親からは大和魂や礼儀を重んじる精神を学んだ。それが一生の支えとなり今日がある。叙勲受章は尊い褒美だと感じている」と語り、最後に下本氏が「子どものころから父親に『外国(伯国)で生きているのだから、伯国人に迷惑をかけるな』と教えられた。そのため政治活動においても国づくりは人間づくり、人間づくりは国を愛する精神から成ると考えてやってきた。伯国の社会に尽くす心が自らを成長させたと思う」と話した。
その後、受章者とその家族に花束が贈呈され、乾杯をして閉会。佐野首席領事は、「叙勲は日本政府からの感謝の意」と述べ、「ブラジルにはこれまで受章していない日本人や日系人の中にも功労者は多くいる。その中で認められた4人を尊敬している」と賛辞を送った。
同会に続いて行われた懇親会では、参加者たちが受章者一人一人に祝いの言葉をかけていた。
2014年6月11日付
